霊界物語.ネット~出口王仁三郎 大図書館~
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言華(昭和6年11月号)

インフォメーション
題名:言華 著者:出口王仁三郎
ページ:上巻 307
概要: 備考: タグ: データ凡例: データ最終更新日:2025-10-18 22:22:22 OBC :B145400c49
内外(ないぐわい)の国の悩みも知らぬがに()ぜりあひのみに日を(くら)歌人(かじん)
満蒙に平和の基礎を築かずば()が日の本の悩みとなるべし
満蒙の今日(けふ)有様(ありさま)前知して(われ)は蒙古に(むか)ひたるなり
数百万の日鮮人(につせんじん)を救はんと(われ)は蒙古に雄猛(をたけ)びなしたり
政権の欲を争ふその(すき)に満洲の既得権を(あら)さる
倫敦(ロンドン)西洋(から)(みやこ)にあづけたる(かね)幽霊と化け(かは)りたり
日の本の安危(あんき)をよそに富豪(ふうがう)(かね)を海外にあづけてとらるる
日支間(につしかん)今日(けふ)の紛争を(われ)知りて支那道院と合同なしたり
戦争にのみよりて平和は得られない精神的の結合が第一
愛善会紅卍字会(こうまんじくわい)と提携し満洲救民(きうみん)の事業にいそしむ
戦ひはよしをさまるも日支間(につしかん)の愛の融和は得られざるべし
大本は日の本の()め支那の()めに世界の()めに愛善を説く
愛善の道の(ひか)りに満洲の争ひの(くも)晴れんとぞする
惟神(かむながら)神の誠のみ(をしへ)は愛善世界の提唱なりけり
愛善の道にをらねば地の上の国の平和は(きた)らざるべし
日の本の経済界を立直(たてなほ)す至善の道は大本のみ知る
一日(いちにち)の先さへ見えぬ鼻高(はなだか)がほら吹きの(たね)尽きし淋しさ
地の上の平和を(きた)し経済界の調和をさとす大本の道
大本は政治経済宗教や教育を根本(こんぽん)立直(たてなほ)す道
徳育を(かろ)んじ智育を(おも)んぜしその清算の時は(きた)れり
天国を地上にたつる大本を地獄(みたま)が妨害のみする
やがて今ロシヤは捲土(けんど)重来(ぢゆうらい)()が日の本にわざはひなさん
いち早く満蒙の地を整理せよロシヤの(まが)(すき)をねらへば
悪神(あくがみ)の五年の経綸(しぐみ)を軽視すな()が日の本の一大事なる
(われ)かつて(みづ)神歌(しんか)をあらはして今日(けふ)の有様つぶさに示せり
あちこちと利権屋ばかり集まりて満蒙の地にさわぐは(みに)くき
列国(れつこく)日本(にほん)を誤解さすものは満洲浪人の利権あさりよ
東洋の(しん)の平和は大本と支那道院の双肩(さうけん)にあり
(ちから)なき既成宗教見限(みかぎ)りて(われ)は世界に愛善を説く
日支間(につしかん)(しん)の平和のくさびともなるべき大本と道院を忘れな
軍人の心に輝く大和魂(やまとだま)()が日の本の(ちから)なりけり
軍人の大和(やまと)(だましひ)無かりせば外国人(とつくにびと)蹂躙(じうりん)さるべし
一日(いちにち)も早く満洲に主権者(しゆけんじや)をたてて日本の悩みをのぞけ
自己愛の欲にかられし日本人(にほんじん)の支那国人(くにびと)にうとまれて()
列国(れつこく)は連盟規約を(たて)にとり()が日の本に容喙(ようかい)せんとす
列国(れつこく)の干渉(など)介意(かいい)せず護国(ごこく)の為に驀進(ばくしん)なすべし
金本位(きんほんゐ)廃止なしたる英国(えいこく)にしてやられたる日本の富豪(ふがう)
西と北の大敵国(たいてきこく)(かへり)みず政権のみを争ふ小人(せうじん)
実行力なき天狗()高山(たかやま)の松の林に小田原会議す
脳味噌の足らぬ天狗が鼻ばかり高山林(たかやまばやし)(こと)さやぐかな
()ればがやがやとなき風()けば畏縮して()(こずゑ)(かはず)
私利私欲のみをこととする鼻高(はなたか)(はな)折る時の(ちか)みたるかな
節穴の目を二つもちきくらげの(みみ)二つ持つ鼻高(はなたか)天狗よ
大口(おほぐち)をあけて鳴いてる日比谷野(ひびやの)(かはず)は嵐にちぢかまるなり
平和なる時には天狗もよけれども今の時代は神が(ちから)
神様の(ちから)を知らぬ阿呆(ども)盲目(めくら)天狗となりてささやく
肝腎の時に手足の動かぬは中風(ちうぶ)乱倫(らんりん)の天狗の化者(ばけもの)
西洋野(からの)吹く(しこ)の嵐にあふられて天狗の(つばさ)思ふにまかせず
西洋国(からくに)(しこ)の学びの切り売りで生命(いのち)保てる天狗の鼻高(はなたか)
常磐木(ときはぎ)の松の林に野天狗(のてんぐ)狐狸(きつねたぬき)論争(あげつら)()
現代の世相をつくづく眺むれば地獄畜生(ちくしやう)餓鬼道(がきだう)なりけり
()()えし(おほかみ)(ごと)今の()はいがみ合ひつつ()らひ合ひつつ
畜生道(ちくしやうだう)に堕落なしたる神の国を立直(たてなほ)さんと朝夕(あさゆふ)いそしむ
人間の微力(びりよく)をもちて神国(しんこく)がをさまると思ふ馬鹿さにあきれる
神と言へば迷信あつかひする()なりまさかの時を見てゐるがよい
()が国は神の造りし神の国ぞ野天狗(のてんぐ)ばかりで治まると思ふか
豊作(ほうさく)をくやんで()たる罰当(ばちあた)今年(ことし)(こめ)の不作をよく見よ
人間は食はねば生きて居られぬを不作を天のいましめと知れ
自己愛の欲にかられし鼻高(はなたか)の鼻は(たちま)ち地におちにけり
()盲目(めくら)ばかり(あつま)る日の本の国の行末(ゆくすゑ)知るものはなし
雪隠(せつちん)の虫はうようよ()(あが)り又糞壺(くそつぼ)におちて(くそ)食ふ
(とし)()れば棚のほていも(すす)たかり耳も目鼻(めはな)(とざ)されて()
ダラ(かん)大樹(たいじゆ)(こずゑ)によぢ(のぼ)りつくづくぼうしの(やう)に鳴いてる
ピカピカと光る薬缶(やくわん)に水さして烈火にかけて湯気(ゆげ)立たせ()
大寺(おほでら)の骨無し(たこ)朝夕(あさゆふ)におあしばかりをほしがつて()
婆々(ばば)(かか)のふところばかりねらつてる(たこ)(まなこ)(ほそ)きがをかし
極楽の有るか無きかも知らぬ(たこ)死人(しにん)を墓におくる淋しさ
現代の三文(さんもん)文士(ぶんし)の小説は再び読む気の(おこ)らぬ淋しさ
(いたづ)らに活字並べて(かね)を取る原稿(かせ)ぎの(むな)しき(あたま)
歌人(かじん)てふものの心のきたなさを現代歌壇の争ひに見る
思ひきや自己愛のみに争へる(くず)人間が歌人(かじん)にありとは
現代の歌の林に(あつま)れる天狗の(つばさ)は自由がきかず
百舌鳥(もず)雲雀(ひばり)(つばめ)の如き歌人(かじん)()が歌の林にささやき合へるも
(ちから)無き蝸牛(くわぎう)角上(かくじやう)の争ひにこれ日も足らぬ現代歌壇よ
()が歌を盲評(もうひやう)なして得々(とくとく)たる歌壇へ以後は作歌(さくか)を送らじ
知らぬ者の半分も知らぬ身を(もつ)てをこがましくも()が歌を批評する
(けつ)の穴の小さき歌人(かじん)のゆきづまり糞詰(ふんづま)りなる歌壇は淋し
()の如き理屈を並べて歌論(かろん)よとほざく歌人(かじん)のあはれさを思ふ
自由律(じいうりつ)定型律(ていけいりつ)よプロ(うた)と無方針なる現代歌壇よ
定型律(ていけいりつ)短歌もよけれ自由律(じいうりつ)短歌もよろし作者次第で
(みやび)なる歌の道ゆく人の中に()ツピリ(をとこ)(まじは)りて()
()が多作批評するとはをこがまし十首の歌も詠めぬ野郎が
多作歌(たさくか)の中より秀歌(しうか)をぬき見れば大歌人(だいかじん)より秀歌(しうか)は多き
せせこましき歌壇がボツボツいやになり自選歌集を作り楽しむ
歌壇より排斥されてもかまはない俺は歌人(かじん)になりたくないから
一わたり歌壇巡礼して見れど尻観音(しりくわんのん)(くそ)ばかりなる
秩父坂東(ばんとう)四国西国(さいこく)(うた)巡礼(しらみ)生血(いきち)吸はるる(のみ)なる
歌壇人(かだんじん)(おこ)つてくれな()が心口程(くちほど)でなしやさしきものよ
写真見ても小児(せうに)()なきする(やう)歌作(かさく)()さんの(つら)いやらしき
(うた)作り()さんの姿一寸(ちよつと)見てぞぞ髪がたち寝床(ねどこ)におそはる
にくらしき歌は詠めども村肝(むらきも)の心は優しき男なりけり
むつかしき理屈並べて歌人(かじん)らしくふれまふ人の浅薄(せんぱく)さにあきれる
飾り言葉ばかり並べて歌と思ふ歌人(かじん)の心の()せぬ(われ)なり
アララギが歌の正統香蘭(かうらん)が誠の歌よと井底(せいてい)(かはず)いふ
井底(せいてい)(かはず)の眺むる大空(おほぞら)鶏卵大(けいらんだい)の宇宙なりけり
一統(いつとう)(ひき)つれ入社なさざれば歌はのせぬと香蘭(かうらん)がいふ
香蘭(かうらん)(あつ)がましさにあきれたり己惚(うぬぼれ)此処(ここ)まで来れば愛嬌よ
月々(つきづき)に退社さすとも百ケ月は()れ大丈夫とたかをくくれり
退社よし除名(また)よし(げん)歌壇にあまり望みのなき(われ)にして
大歌人(だいかじん)も美人芸者の顔見れば骨無し(だこ)になるが淋しき
アララギと香蘭(かうらん)二社の除名にてはまだ(もの)足らぬ(われ)なりにけり
こんな歌詠めば歌人(かじん)は気違ひと思ふであらふが心配御無用
(昭和六・一〇・二二 於明光殿)
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