弥勒の代早近づきて彼方此方に山霊明光放ち初めたり
霊光は霊山霊地に暉けど見る人稀なる暗世忌々しき
日の本は神ゐます国貴の国霊光各地の霊山にあり
今頃になりて山霊明光を珍らしさうにいふぞ可笑しき
高熊の山に在りたるその昔巌の下より明光出でけり
美はしき例しも知らぬ千引岩以ちて固めし月宮殿かな
千早振神代も聞かぬ花明山の千代の礎かためし石宮
君が代は万代までも動かざれと寿ぎ建てし月宮殿かな
石の宮堅磐常磐に動きなく万代照らす亀ケ岡かな
天正の英雄惟任将軍もゑらぎ勇まん珍の法城
十六種石を集めて築きたる月宮殿の荘厳なるかな
地の上の在らむ限りの国々に例しさへ無き石の宮かな
月の神永久に鎮まる霊国を地に移写したる月宮殿かな
紫微の宮その荘厳と照り合はせ築き上げたる月宮聖殿
風雅なる言の花咲く花明山の明光殿は霊国の花
万代に神の稜威を照らすてふ光照殿に月冴えわたる
神坐ます瑞祥世界に世の人を朝夕導く大祥殿かな
外国のいや果てまでも天上の神の御声を伝ふる文の家
白雲の外国々の果てまでも教を開く天声社かな
愛善の神の教をまつぶさに世人に諭す愛善会かな
宇宙間在らゆる物の大本を解き明かさむと伊都能売の神
厳御魂瑞の御魂の宣り言のエキスとなりて伊都能売の神
惟神古しの侭に道照れどあはれ闇の世歩む人なし
日月の光を浴みし物皆の生ける力の偉いなるかな
内外の国の垣根を押し分けて睦みをしゆる三五の道
人の事議らゆ迄に己が身の省みせよや道伝へ人
邪神のうまし言の葉畏けれ花も実もなき空虚木にして
大空の空しきが如その心あらずば神は宮と坐まさず
青雲のそこいも知らず澄みたるは神の心の現はれなりけり