改過
誤りと悟れば直に改めて我身にせまるわざはひを去れ
過たじをかさじものと思ひつつ過ち多きは人の世なるも
知らずして過つ罪は天地の神も見直し聞き直しまさむ
過ちを知りつつ過ち重ぬるは地獄の門を開くものなり
世の人の過ち見れば忽ちに吾身の行ひと比べ見るべし
過ちを二度三度重ぬるは神に反きし身魂なるべし
人間は智恵浅ければともすれば総ての事に過つものなり
吾こそは正しきものとほこりつつ思はず知らず過ちを為す
驕慢の心起ればあやまちの早門口をくぐり居るなり
愛善の誠なければ人として世に処し過ち招くものなり
惟神神の教を聞きながらたかぶる人は身をあやまたん
栄えたる時こそ人は過ちの知らず識らずに種まくものなり
形ある宝に眼くもらせて身をあやまつは愚人なり
何事によらず独りを慎めばこの世に処して過ち少なし
はてしなき欲に身魂をしばられて果なき地獄の底におちゆく
正事を正事とせず小人は徳浅ければ悪事とののしる
八衢にさまよひ乍ら吾身こそ正しきものとほこらふ小人
わざわひの多き世なれば天地の神に祈りて過ちをさけよ
石の上古き神代の神人も身の過ちはまぬかれざりけり
木に餅のなる様な人の言の葉に飛びつき地獄に陥る小人
何人も己が力を省みて事をし為さばあやまつ事なし
知らずして犯せる吾身の過ちは神に祈りて浄めらるべし
過ちと知りて改むる事なくば遂には吾身の立場を失ふ
自己愛の欲にかられて小人は改むる事知らず苦しむ
求道
現代にそはざる既成宗教を捨てて正しき道を求むる
天地の道を求むる心こそ神国に進む栞なりけり
常暗の世はあぢきなし天地の明るき道を求めて生きん
何もかもゆきつまりたる現代をわれ救はんと道を求むる
惟神神の大道を求めんと天恩郷に集ふ人人
惟神道の奥がは知らねども世を思ふあまり道を求むる
垂乳根の親にもまさる祖神の道を求めて永遠に安けし
はしけやし神の大道を求めつつ神国に昇る人の幸なる
曲神の曲のすさびをのがれんと神の大道を朝夕求むる
暗の世も神の大道を歩む身は心安けくおそるる事なし
わざはいのよしや吾身にせまるとも安くのがれん神にありせば
玉の緒の生きの命の長かれと生ける誠の神祈るなり
君が代は千代万代に栄えませと誠の神の御前に祈る
磯輪垣の秀妻の国の御栄えを三十年あまりわれは祈れり
千早振神の御国に生れあひて神を斎かぬことのあるべき
明日の日もわからぬ人の身にしあれば光りの神に祈りこそすれ
久方の天津空より天降りてし綾の高天の神は生神
身も魂も神に捧げて祈るべし禍ひ多き人の世なれば
一厘の経綸経綸と曲神が九分九厘にて命失ふ
産土の神を斎きて人の家はいや永久に栄ゆとこそ知れ
国の祖国常立の大神はわが第一に祈るべき神
伊都能売の神とあらわれ世を守る誠の神は吾等が祖神
厳霊瑞の霊と身をわかち世を守ります伊都能売の神
伊都能売の神は天地八百万神の霊を統べ給いけり
花明山の下津岩根に宮柱太しくたてて守らす伊都能売
和衣の綾の高天の鶴山に天降りてこの世を守る伊都能売
伊都能売の神の御前に真心を捧げて祈れ此世は安けし
村肝の心の塵を洗ひ去り神の御前に祈れば幸あり
すなほなる心を持ちて大前に祈る真人を守らす伊都能売
もろこしの荒野に戦ふ軍人の身を安かれと朝夕祈る
伊都能売の神の宣らせし大道は此の世を生かす誠の露なり
乱れたる世をただすべき大道は吾大本の教よりなし
大本の道を求むる人なれば如何なる悩みもやすくのがれん
もろこしの人もまぎ来る大本の道は暗世の燈台なりけり
あざけられそしられ乍ら大本の道をしふめば過つことなし
荒波の上に戦ふ軍艦も安く守らす伊都能売の神
日本心
あざやかに咲き匂ひたる白梅の花に似たるも大和心は
香の清き白梅の枝を手折りつつやまと心のいさをし思ふ
さくくしろ五十鈴の宮の清庭にやまとみたまの栄えを祈る
高光る天皇の御為に生命惜しまぬ日本魂
波の秀をふみていくさの庭に立つやまと男の子の心は華なる
春の野に魁けて咲く白梅はほまれも高き日本魂
真心を捧げて君の御為に身を尽すこそ日本魂
やすみししわが大君の御楯となりて命を惜しまぬ益良夫
百雷の一時に轟く如くなる砲火を浴びて進む益良夫
わが国に日本みたまのなかりせば外国人の侮りうけむ
五十鈴川清き流れは敷島の大和みたまの姿なりけり
君の為御国の為に益良夫が屍をさらす状のいさまし
敷島の大和心を偲ぶかな春さきかけて匂ふ白梅
千早振神の御国の御楯となりて荒野に戦ふ益良夫
和衣の綾の高天の大本の教に寄り来る日本魂
日の本の国の栄えを永久に護る御楯は日本魂
身を捨てて御国に尽す雄心は日本みたまの光りなりけり
外国に比べて強きみいくさのいさをは大和心の花なり
義を見ては勇み利を見てしりぞくは日本御民の真心なりけり
玉の緒の命を御国に捧げ銃仇のいくさも烟と消えつつ
世の為に吾身を忘れ人の為力をつくすは日本魂
国といふ国多けれど惟神日本みたまの護るは日の本
村肝の心正しく直く清く天地に匂ふ日本魂
剣太刀尾張の宮に永久に国を護らす日本武尊
烏羽玉の闇を明して大本の道ひらきゆく日本魂
石の上古き神代のその侭に神国に伝はる日本魂
むつみあひ親しみ合ひて君ケ代を永久に守れ日本国民
雪寒く大地も凍る満洲に日本男の子の戦ひ勇まし
若草の妻子を国に残し置きていくさの庭に働く益良夫
一夜の嵐に散りゆく桜花を日本みたまの花といふなり
選まれて君の御楯と益良夫がいくさの庭に勇み戦ふ
千早振神の御国に仇をなす曲のいくさを言向け和せ
攻め来る仇悉くうちきためいさを輝く日本もののふ
地の上に真の光を照しつつ世人を救ふ日本魂
葦原の瑞穂の国を永久に守る宝は日本魂
吾国に日本魂無かりせば世界の平和は来らざるべし
火に焼けず水に溺れぬ御宝は国を鎮の日本魂
人欲の為に行い乱れなば大和心の花は散りゆく
レ一ニン主義一蹴なして国の為まことを尽せ日本益良夫
選まれし日本男の子の魂はたとへ死すとも厭はざるべし
淤能碁呂の島の守りと天津神のよさし給ひし日本魂
真心のあらむ限りを捧げつついくさの庭に進む益良夫
そしもりの里に天降りし素盞嗚の神こそ日本みたまの魁
永久に変らぬ人の心こそ日本みたまの花ともいふべき
長閑なる春の心を抱きつつたたかひに立つ日本益良夫
千載の誉とかがやく神国の大和魂は外国になし
もろこしの荒野も怖ぢず国の為命を的に戦ふもののふ
天津日の光りを背に負ひ乍らいくさの庭に戦ふもののふ
愛善の心のたまを照しつつ世人を救ふ日本魂
名にし負ふ日本神国の魂は神のよさしの御宝なりけり
千万の曲津軍の攻め来とも後には引かぬ日本魂
人のため世のため生命捨つるとも聊か悔いざる日本魂
霊界
現界に勝りて意志と想念の明瞭なるに驚く精霊
山川の清きさやけさ天国に入りて驚く精霊の心
霊と肉の脱離なしたるたまゆらを現界にありと思ひ居るなり
天国にゆく精霊はおしなべて肉の命の最後を知らず
人間はこの世を去ればそれぎりと思へる人の驚く霊界
何故に善徳積みておかざりしかと歯ぎしりなさん八衢の辻
霊界は意志想念の世界なりわれの開きし天国地獄
全徳は最奥天国の神となり三徳は第一天国に住む
二徳あれば第二天国一徳は第三天国の住民となる
一善の記すべきなきもの霊界の八衢の辻に迷ひ居るなり
愛智勇親備はるものは全徳ぞその一缺くるを三徳といふ
極善の霊は忽ち最奥の天国さして昇り住むなり
極悪の霊は霊界八衢も経ず忽ちに地獄に陥る
相応の理に造られし世の中は現界霊界同一なりけり
肉体は盛衰あれど精霊の命は永遠に不老不死なり
人間の命の不老不死なるを悟れば此世におそるるものなし
現界の短き命を徒らに欲に曇らすは大損なりけり
現界にありしことごと霊界に相応すると思へば恐ろし
天国は愛と善との世界なり地上の善事は愛善の徳
霊界に到りて人は驚かん依然と命の続けるを見て
愛善の誠尽せば人間の命は総て不老不死なり
愛善は神の御心現人も愛善あれば滅ぶ事なし
一心に神に祈るも愛善の徳を積まずば空しかるべし
人間は現世のみか霊界に入りたる後も命栄ゆる
肉体を脱離なしたる精霊はその身の軽きに驚くものなり
天国は春と夏との景色なり秋は八衢地獄は冬なり
三伏の暑さを恐るる現人は天国の民となることを得じ
草も木もとはに栄ゆる天国は地上に於ける盛夏の如し
現世相
はかなきは人生なるよフランスの大統領も討たれて死にき
ヅーメ氏の逝去の新聞読みながら乱れたる世のさまを淋しむ
七十四の高齢にして三発の弾丸受けし大統領あわれ
共産党員ゴークロフの兇行はゴークローさまと感謝は出来ぬ
情実本位かげを没して新人の進出またるる議員の改選
警視庁の権威落ちしか白昼に自動車泥棒あらはるるとは
チヤツプリン歓迎熱はたかまれり軽佻浮薄の東の人人
文部省のインチキ学校の奸策に心づきけん調査を初めし
上海のわが将星の災難を新聞に見る初夏はいまはし
天長節当日上海の不祥事は我国民を侮辱せるもの
重大なる危機に瀕せる日の本は一大覚悟を要する時機なり
熱しやすく又さめ易き日の本の人の心をあやぶみ思ふ
我国は愛善主義の国家なり止むを得ずして軍を動かす
日に月に国際関係複雑になれば日本は覚悟の時なり
満洲事件をさまる間もなく上海の爆弾事件の突発いまわし
上海の爆弾事件は第二期の混乱に入る導火線なる
満洲国よ油断をするな重大な危機近づける事をさとれよ
やがて今世界戦争起りなば大和魂の威力をふるはん
地の上の邪悪分子を一掃し世界を救ふ日の本の国
英米洲等の鼻息をうかがふ小人のあるを思へば不安の念わく