あめ地に神なきものとほこりつつまさかの時に手を合すなり
かむながら神の守りの無かりせば一日片時住む事を得ず
さ夜衣いくつ重ねて思ふかな霜寒き夜に神の恵を
たら乳根の親にもまして恵まひの深きは神の御心なりけり
なも知らぬ虫けら迄も天地の神の恵をうけざるはなし
はかこえて行く先迄もねんごろに恵まひ給ふは大本の神
まる山の台に立てる十の宮は天柱地軸の証なりけり
やしま国残るくまなく御恵の露くばります月の大神
らい鳴のとどろき渡る夏の夜も神言宣れば心安けし
わしの住む深山の奥の獣さへ天つ日の神拝まぬはなし
いすず川清き流にみそぎして国のけがれを洗ふ神人
きも草も天渡り行く月のつゆうるほひうけて栄え行くなり
しわ垣の秀妻の国に生れ来て本つ御神を知らぬ人あり
ち早振神の守らす神の国は山河草木清らかなりけり
にぎ衣の綾の高天に現れて世人うるほす本つ大神
ひさ方の天つ御国の音づれをあまねく世人に諭す大本
みづ霊厳の霊の幸はひに世は平けく栄え行くなり
いすくはし教の道を踏みしめて高天原に昇る信徒
りに走り情を知らぬ人々の魂の行くへは根底の国なり
いき死の境を越へて惟神道にし住めば生命とこしへ
うかりける世も天国となりにけり神の大道を踏みしめてより
くにの為世人の為と言ひ乍世の大方は身の為にする
すみきりし天つ御空の雲見れば瑞の御霊の深きをぞ知る
つき読の神は御空の水分を集めて地上をうるはせ給へり
ぬば玉の闇世も安くいねぬべし心に神の光ありせば
ふきすさぶ風は天地の邪気はらふ神の経綸の御息なりけり
む限大御空の青きは瑞霊限り知られぬ色にぞありける
ゆかりある魂を高天に招ぎよせて弥勒の御代を開く大神
るーてるの宗教改革はまだおろか三教一つに統ぶる大本
うみの底空の奥迄瑞みたま満ち足ひつつ世を活すなり
えるされむ宮をこぼちし曲神は神の国にて醜国別とふ
けだものが人の面をば被りつつ神の御殿破りけるかな
せい言をかれこれと言ふ醜人は神の御国にとほき魂なり
てん国を見て来た様にほこりげに得々と宣る偽宣使かな
ねの国に落ち行く者は慈悲の面被りて世人あざむく奴なり
へい安無事に行くべきこの世を修羅道と心ねじけて暮す曲神
めい光の誌をうとんじ気まぐれにものしているとほざく曲神
えん大な希望を持たぬ信徒は明光の誌無駄と見るなり
れん華台十字の宮の建つなれば世はことごとく神になびかむ
ゑに歌に神の心を諭せ共耳目無き人救ふすべなき
おに大蛇悪魔も雅の歌聞けばいと平けく心やはらぐ
こもりづの神の経綸も白波の風のまにまに立騒ぐかな
そろそろと世の大峠見え初めて立騒ぐなり醜のたぶれが
とこしへの神の宮居を龍館待つも久しき鶴山の空
の立彦野立の姫のとこしへの貴のみあらか建つ日待たるる
ほしの国日の神国に迫る共いかで許さむ月の大神
もも千鳥立騒ぐなる海原の国の鎮は月の大神
よの守り昼の守りと皇神は世人の為にやすませ給はず
ろう堅なる神の教のいしづえを永久にきずきし月の大神
をもしろき神の御国の生れ来て世をかこつこそ愚者なる
瑞月が口述になる物語古今聖者の言葉も織り込む
自湧的物語とは言ひながら聖者の言は採用なしあり
現今の著述何れも東西の古今の知識採用せるなり
参考書一つ持たねど強記せる言葉は所々に現れにけり
小心な読者は酷似の文章見て剽窃などといきまくものなり
惟神神より出づる言の葉も現世に対せば人言に同じ
古今東西賢者の作りし名文は皆口述の材料なりけり
まだ人の夢にも知らぬ神界の奥義を漏らす霊界聖談
世の中の著者の心も天地の神にかなへば同意の文書く
一切の著述は古今東西の聖賢の書に由らざるはなし
好き言辞論旨は之を採用し生かして使ふは学者の道なり
聖談の中におり込む言の葉の先哲に似しは経綸のため
先哲の言葉と文書を用ゐずば社会風刺の著述は生れず
たまさかに学者の言葉ありしとて驚く小心ものの可笑しさ
天も地も古今東西変らぬ限り真理語れば一徹に出づ
キリストも釈迦も孔子も哲人も弥勒出世の先達なりけり
みろく神百の学者に霊懸けて持ち場持ち場を語らせ給へり
古今東西聖者の説を取りまとめ活かすはみろくの働きなりけり
世の中の総てのものは弥勒神出世の為の経綸なりけり
無限なる世の物事を一人して為す間なければ先駆を遣わす
古今東西一切のもの弥勒神出世の為の先走りなる