地の上に毒焔を吐く鬼大蛇和ごめて救ふは神の道なり
われは今けはしき坂にかかりたり後押しに来よ心あるもの
時を知る誠の神の出よかしとわれもだしつつ待つ間の久しき
わがために誠の力添へる人出づれは早く神業成らんを
西東南も北も葦原の空にあやしの雲はしのべり
わがゆかん道にさやれる黒雲を三十余年吹きはらひ来つ
海陸の軍揃へて遠津国の大蛇は隙をうかがひてをり
大神の御言のままに世はくだちわが双肩の重さおぼゆる
われはただ神の御言にしたがひて急がず騒がず時を待ちをり
今の世の状をつくづく眺めつつもどかしみ思ふ今日の吾身を
惟神時を得ざれば動くとも又叫ぶとも事のなるべき
曲津霊を山の尾川の瀬にはらひ若き日本の国を守らむ
われはいま世界の分水嶺にたちて天津御神の命を待ち居り
退きもならず進みもならぬ世をわが言霊にひらき浄めん
千早振る神のよさしの大道をふませ治めん葦原の国
地の上に国とふ国は多けれど我が神国にまさるものなし
わが国は安危の境にのぞめるをつゆ白雲の国人あはれ
遠津親の墳墓の国をかたらかに守るは昭和の民のつとめぞ
鬼大蛇国の内外にはびこりて四方に湧き立つ雲のあやしき
安らかにわれは見ゆれど村肝の心に束の隙さへもなし
時と所位置を考へわれはただ天にまかせて待てるのみなり
この時を外さば千代も万代もわが神国の浮ぶ時なし
海陸の軍のきみよふるひたてわれ誠もて御代を守らむ
ゆきつまりゆきつまりつつ人の世は何処にゆくか知る人まれなり
曲神の山野に荒ぶ今の世を救ふは武道と神の道なり
君のため御国のためにつくさんと朝夕はげむ昭青訓錬
時来れば昭和青年率きつれて御国のために誠を捧げむ
内外の国の現状しらぶれば容易ならざる時とはなれり
現し世の危ふきさまを見ながらに安くあるべき御民われは
大峠前に見ながら足とぼしわれ如何にして越えなんとおもふ
われはいま世界の峠にかかりたり後につづけ眼さまして
自己愛を捨ててこの際国のためまことのために宝をしむな
我国は興亡浮沈の瀬戸にあり鬼は出づれど金捧を持たず
角持たず金捧もたぬ鬼出でて地上弥勒につき固めんとす
既成宗教生かさんとして三十余年努力甲斐なく愛善を説く
日の本の既成宗教に真生命与へんと思へど皆腐り居り
老人の頭にのみ生くる宗教の法主は心さみしかるべし
科学のみ権威を保つ現代に立ちて苦しきは既成宗教
根本に誤りあれば如何にしても生かす術なき既成宗教
吾は今反宗教者となりにけり僧侶牧師の認識不足に
日進の昭和の御代に黴生えし宗教信ずる人は迂愚なり
夏されば夏着る衣あり三冬の綿入宗教今は用なし
雪隠の虫は糞臭よろこびて安心立命羽化するものなり
雪隠の虫に均しき迷信宗の信者を教ふる道の無きかな
大寺の僧侶は狼狽その極に達して大本道場を妨ぐ
やがて来む御代の柱と国国に吾は惟神の道宣べ伝ふ
はるばると越路の空の旅をして大寺の僧の狼狽見たりき
国家意識夢にも持たぬ宗教の亡ぶべき時近づきにけり
宗教の名と聞くさへも忌はしく思ほゆるまで乱れたる法
強ければ最善となり弱ければ最悪と観る世こそ淋しき
旅の宿に夢を結べば坊主来てわが息の根を止めんと迫る
吾道は既成宗教救ふべく神の開きし法と知らずや
僧侶牧師も少し活眼開き見よ汝の生くべき途は絶えたり
神道は十三派あれど活気なく蛍の光さへも放たず
十三派神道の教義は神の名と旧道徳の混ぜものなりけり
神の名に下手な倫理を織り込みて命脈保てる神道宗教
七ケ条また十二ケ条や八ツの埃下手な戒律で迷はす神宗
愚夫愚婦は迷ひこそすれ昭代の人に適はざる既成神宗
あはれとも思へ下らぬ宗教にうつつを抜かし魂汚す人
死後の世界断じて無しと演壇に獅子吼して居る暁烏敏
死後の世界なければ大本王仁さんに聴けと敏師は演壇に宣る
暁烏敏を生みたる真宗は末法濁世を果敢なむなるらむ
死後の世界無ければ既成宗教は魂抜けにして無用の長物
神国の尊貴を知らぬ邪宗旨が時時脱線したる言吐く
宗教を営業とのみ思ひ居る今の僧侶に威も徳も無し
俗人に増して心性の汚なきを知らぬ坊主の動作可笑しも
仏より金に心を奪はるる邪僧集へり既成宗教
裏庭に襁褓を乾せる梵妻の姿に見ゆる末世相なり
上人と称へられつつ妖僧が婆嫣連の懐ねらへり
何宗の蛸かは知らず吾顔を汽車の窓よりじろじろ睨めり
曲りたる心を持てる髪長の吾を悪魔とひがみ見るなり
営業の資源たるべき壇中を奪はれまじと坊主の蠢動
阿弥陀よりエスより金が大切と僧侶牧師が長談義すも
精神の異状者のみが帰依なせる既成宗教の末路は来れり
神国に共産党や無産党の栄ゆるためし如何であるべき
社会主義共産主義と種種に悪魔は名を変へ世を乱すなり
皇道を大本とする大本の教は御世の礎なりけり
地球上国沢あれど万世に一貫したる皇国他になし
天照神の天降りて守ります日の神国は常立の国
豆程のアザを左腿に現はして救世主出づと勝軍氏宣る
吾脚の左の股を調ぶれば不思議や豆程のアザありにけり
額毛に霜おきながら髪長く濃きは弥勒と蒙古の智者謂ふ
丈夫吾いくさの庭にたたねども御国を思ふ心は変らじ
日本刀鞘を払ひて調べつつ吾れ知らず知らず微笑みにけり
常闇の世を照らさんと手力男の神は地中にひそみて時まつ
昭和青年率ゐて御国の御為にわが立たむ日の近づきにけり
日の本の津津浦浦に到るまで昭和青年の訓練勇まし
兵式の訓練為すとも人類愛の真の道に背かざるべし
小胆なる世人昭青訓練を眼みはりて驚きゐるらし
刈ごもの乱れたる世の人心正さんとする大本の道
惟神誠の光かがやきて海の内外に拡ごりし我道
よろこびの月日をおくる人の身は自然のままを行く人なりけり
山ゆけば山に神あり川ゆけば川に神ます日の本の国
大本の大みまつりに詣で来るおちこち人の面かがやけり
紅葉のあかき心を国民の心の色に染めたくおもへり
鶴山に穹天閣の建ちしより烏も鳶も来らずなりぬ
産土の神の尊さ今に思ふ夜な夜なに見る故郷の夢
信徒の訪はざるも憂し訪ふも憂し道の御為めせはしき吾身を
桃桜梅の薫りを天地の神は愛ぐしとおぼしめすらむ
天界の基礎と生れにし神の子は神の大道を夢な忘れそ
天界は人の精霊永遠に生きて働く御国なりけり
限りあるこの世に生きて罪つくり永遠の栄えを捨つる人あり
人間の永遠の生命の天国を思ひてこの世に良きことをなせ
だまさねば食へぬとおもふ今の世の人の心のあさましきかな
忍辱の衣に邪念を包みつつ婆媽だます買主坊かな
天保銭を空しうする勿れ時に反抗無きにしもあらず
美名をば看板として世の人を脅す暴力団の忌忌しき
天光線を空しうする勿れ時に反映なきにしもあらず
混乱の極に達せる全世界に孤立をなせる日本神国
磐石の上に神国をつきかため人類愛善に世界を救はむ
磯輪垣のほづまの国の日の本はこの地の上を照らすべき国
常世ゆくこの世の闇をい照らして人類愛善の天国をひらかむ
天地の神の稜威を忘れたる世界は日に日に乱れゆくなり
愛善の誠は天地に通じけむ百の神たちわが名を讃する
支那蒙古台湾人も愛善のわが提唱にまつろひ来れり
海外の宗教の神ことごとくわれを知らざるものなきにいたれり
同胞にあざけられつつ愛善の道を世界に吾はひろめし
愛善の誠なければ力にて地上の民はをさまらざるべし
地の上の世界はのこらず悩み居り自己愛のみにかき乱されて
愛善の道にあらずばかりごもの乱れたる世を救ふすべなし
政治宗教教育芸術おしなべて今は地獄の風景となる
国民の師範たるべき政治家が政権争奪に世を乱すなり
天津神ひらき給ひし神国を乱して恥ぢぬ醜の政治家
外国の短所ばかりをひき入れてみ国の長所を捨つる政治家
潮泡のこりてなりたる外国の教は神国の法にふさはず
外国のまねばかりする日の本のインテリ連の馬鹿さにあきれる
空と海軍ならべて襲ひ来る曲のみたまのすさびは近し
神力と科学の力を比ぶべき世は近づきて人心をののく
法悦の満足なければ人生は生存の意義なきものなりけり
国家社会皆人間の安んじて生存すべき機関なりけり
生活をはなれて国家社会なし社会も国家も人生かすため
経済思想政治宗教国際等問題いづれも行き詰りたり
混沌と渦巻きかへる大小の問題さばくは神の外なし
文明の極致は形態的に見て天下一家の機運を示せり
表面は天下一家の姿なれど内面的には仇敵のさま
自己愛の欲満たさんと今の世は人類の平和を犠牲にするなり
大本は四十余年の昔より現代世界の状を予示せり
神霊の厳存せるを知らざればこの世の闇はとこしへに晴れじ
国国の人はのこらず科学的文明熱にわざはひされたり
文明の極致は世界の混乱を招きて治まるところを知らず
科学的文明にまさり自由なる精神文明の権威を知らずや
科学的文明の極致は空かけり地中水中までもくぐれり
言霊の実際力を知らざれば精神文明の極致は悟れず
わが国は遠き神代の昔より精神文明のひらけたる国
現代の日本の学者はことごとく西洋学に魂くもらせり
ミカエルの立ちて叫ばんその日こそ精神文明の極致を悟らむ
東方の光光とあこがれつ光見ながら悟らぬ盲目よ
ミカエルは和光同塵今暫し世のなりゆきを眺め居るなり
東方の国人たちのおろかさよ世界の光明つつみて苦しむ
古より道の内外のひとびとのあこがれの的となりし人なし
内外の人のあこがれまちまちし光は即ち日の本にあり
日の本の国にかくれて東方の光の主は時をまちつつ
いやはてにミカエル立ちて地の上のあらゆる雲きり祓はせ給はむ
日の本は神のみ国と古より称へ来りし真相わかる時
神の国の真相つぶさにわかりなば外国人もゑらぎまつらふ