三十五年前に知りたる世の乱れ救はんために愛善をとく
節穴の目を持つ国の司等はわが愛善の道にさやりぬ
大本の事件は事実の誤認なりと大審院の決定降れり
公明なる大審院の決定にわが国法の尊厳を思ふ
狂人の告発により軽率なる地方官憲の検挙となりけり
十年の昔思へば夢なるよわれは未決に収容されたる
東洋の前途をうれひ責付の身をわれは蒙古に進出なしたり
大本に認識不足の司等は国賊視して目を怒らせる
惟神誠の道にある身ぞとわれは恐れず初心を貫く
東洋の前途の為めに働けるわれを司はひとやになげこむ
昔より宗教家には法難のありと知りつつやまれぬ雄心
黄金の物言ふ時代は程近く滅びんとしてさやぐくにぐに
愛善の誠の光あらはれて滅ぶべき世をたて直すなり
光明は東の空より輝きて常闇の世をてり明すなり
東の博士を馬槽に導きし人の子のたつ時とはなりぬ
人の子のシオンの山の上にたちて雄猛びなさん御代は近きも
人の子のたつべき時は近みけり四方の天地を黒雲包めば
世を救ひ国を治むる真諦は愛善主義を行ふにあり
悪人を悪人として罰するは愛善主義の神意にあらず
悪人の行為を憐み救済の道を計るは愛善なりけり
善をほめ悪を罰するのみにてはこの地の上は治まらざるべし
愛善のまこと心にあらざれば此の世を救ふ事はあたはじ
国と国民と民との軋轢をなごめ治むる愛善の道
産業に経済思想に政道にかくべからざる愛善の誠
世相日に混乱しつつ地の上の民は愛善の神をあこがる
腹帯をしめてかかれよ国民よこの国難を払はんが為めに
愛善の道を地上に敷かんとて東の国より伊都能売の神
伊都能売の神の慈眼にふるるものは罪悪の淵より救ひ出されん
罪悪の淵にその身を沈むるは愛善心のかけたる人なり
人の家の平和と幸福の増進は愛善の道行ふにあり
国として愛善の道行はば国利民福招かず来る
伊都能売の神の慈眼は内外の国を別たず守らせ給ふ
地の上にあらゆる平和と幸福の道をひらかす伊都能売の神
一切のけがれを洗ひ永久の光明世界をひらく伊都能売
主の神の愛善の徳と真信の光りを示す伊都能売の神
天国に不老不死なる生命を保たせ給ふ伊都能売の神
天界に復活せんと思ふには先づ愛善の徳をつちかへ
愛善の徳に住する人なれば名位寿富は意のままと知れ
現幽に歓喜し悦楽する魂は愛善の徳に住する人なり
人生は現実世界を中心に愛善の道に進むべきなり
とこしへの天津御国にいきいきて栄え果てなき愛善の徳
永遠の新生命を会得せば皆愛善の道に入るべし
愛善の道に住する人なれば現世は光明世界なるべし
厭世的思想をすてて愛善の誠の道に生きよ諸人
伊都能売の神の教は愛善の誠の道より何物もなし
大光明普く世界を照臨し慈眼衆生を守る伊都能売
地獄的思想は露と消え果てて楽天主義の伊都能売の教
恐ろしき事いまはしき事一つなき誠の道は伊都能売の教
恐喝と虚構と方便とりまぜて人心つなげる既成宗教
雄雄しかる大和御魂を軟化して骨なき人を作る宗教
婦女子をば罪の権化と軽蔑し圧迫したる既成宗教
日の本の大和魂を弱らせる既成宗教は国の害虫
現界も亦幽界も光明の世界に導く伊都能売の神
法悦の心境とはに尽きざるは皆愛善の教のいさをし
愛善の徳に住する身にしあれば憂ひも知らず驚もなし
愛善の徳と真信の光にて築ける城は難攻不落なり
人生を守る堅城鉄壁は皆愛善の徳にぞありける
常闇の世に住みながら光明の世界に生くる愛善の道
日の本は正を正とし邪を邪とし東亜の天地に軌範を示せ
日本には日本特殊の魂あり西洋人と一つにはならず
草も木も外国国に異りてかんばしきこそ国の魂
わが国は神代ながらの武士道を固く守りておくれをとるな
世界的不安の雲を打払ふ科戸の風は大和魂
千早ぶる昔の神代の魂を貫き通せ力限りに
千早ぶる神の御国の魂を忘れて迷ふ知識階級
世界的不安の波はよするとも如何でおぼれん大和魂
人類の共存共栄を計りつつ御国を守る大和魂
内外の国のへだてを取りのぞき世人を救ふ愛善の道
政治宗教教育倫理芸術の本義をさとす大本の道
かかる世の来らん事を前知して神は開祖をあらはし給ひぬ
大神の厳示ありてゆ四十年ぬきさしならぬ世とはなりけり
奥津城に眠り給へど大開祖は天かけりつつ世を守らすらん
誘惑的語句を並べて人心を収攬したる既成宗教
大開祖宣らせ給ひし国難のいやつぎつぎにいたる世ぞ憂し
国民はただひたすらに真心をつくし力をあらはすべき時
常盤木の松の心の益良男は霜の剣もひるまざるべし
これといふ望み持たねど惟神教に仕ふる楽しさに生く
久方のみ空のきはみ果てしなき心保ちて神に仕へ度き
天津日は森羅万象照らしつつ月よみの露にはぐくみたまふ
天伝ふ月の光は冴えにつつ森羅万象にいのちを賜ふ
火は経に燃え上るなり水は緯にながれて神の経綸はなる
火は水の力をかりて燃え上り水は火により緯にながるる
水なくばまた火も燃えず火なければ水は凍りて動かざるべし
火と水と一つになりて神となり地上一切を豊にはぐくむ
人の身も火の魂のぬけ去らばたちまち冷たくなりて動かず
水なくば地上の万物ことごとく枯れてしぼみて朽ち果つるなり
火と水の神徳を説く大本の教は神代の侭なりにけり
久方の天にます神荒金の地にます神統ぶる主の神
天地も一度にどよむ時は来ぬいざたちあがれ言霊神軍
山川は一度にどよみ草や木は枯れて亡びん世を如何にせむ
常世ゆく闇はおそひて天の戸のとざさるる世をひらけ神軍
青山はから山なしてさばへなす百の禍おこる世ぞ憂き
おもひかねの神はいづれにましますかと幾年吾はたづねたりけむ
日の本は神の食す国しらす国守らす国とおもへば尊し
やがて今ミカエル三重の高殿に言霊宣らす時は来らむ
都童のままごと遊び眺めつつ吾回天の時をまち居り
唐国のかたちばかりの雛まつりあやめかきつを一束にして
唐国の雛の祭に売れてゆく紙雛たちの腹のなきかな
雛壇の下に紙旗おし立ててふんぞり返る田吾作人形よ
幼子におもちやもたせば束の間にあとかたもなくうち砕くなり
千早振る神のひらきし神国を子供のおもちやにさせるは危き
一も金二にもまた金三に金金金金でもちかねて居り
殿堂のいらかは高く聳えつつ魂抜けし既成宗教
釈迦の教信ずる坊主あるなればまだ宗教は息あるものを
ほたる火の余喘を保つ宗教の末路あやふく法燈くらし
猜疑嫉妬私利と酒色に余念なき宗教者流の末路は近めり
法燈の滅尽のときは迫り来て残る坊主は無用の長物
十万の坊主頭に鍬持たせ満洲国に送り度くおもふ
天国と地獄の有無に迷ひ居る売僧の姿は張子の虎なり
仏教は弟子に乞食をさせ乍ら体よく修行と誤魔化して居り
うちは太鼓たたいてまはる宗教の乞食坊主のかしましきかな
千早振る神のみ国をから神の世と乱したるかみながの教
染紙を積み重ねつつ宗教の威力をほこるかみながの群
天蓋と変名をつけて蛸を食ふ骨なし蛸があしをほしがり
富士ケ嶺の清き姿を仰ぎつつわが神国の尊さおもふ
天かけり国かけりつつ世を守る国常立の神は親神
地の上の国ことごとくおしなべて国常立の神の食す国
無限絶対無始無終なる主の神の道に仕ふる身の幸おもふ
天津日は照るも曇るも月読は満つもかくるも神のみ心
天地に元津祖神いますかぎり人の世界は亡びざるらむ
足引の山にも野にも皇神の光は満てり心けがすな
悲観的思想をすててウ一ピ一の神のよさしの楽天にかへれ
皇神に仕ふる吾も有情の身花の色香は愛しとおもふ
千早振る神に仕ふる神職の神の厳存を知らぬ現代
神界の摂理を知らぬ神職が宮仕するみ代は淋しき
収入の多きを計り大神の稜威をさとらぬ勅任神職
神国の尊き由来をまつぶさに認識したる神職はなし
官幣社の吾も神職務めつつ神職社会の不認識におどろきぬ