霊界物語.ネット~出口王仁三郎 大図書館~
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第六章 (くす)(みやこ)〔四七三〕

インフォメーション
著者:出口王仁三郎 巻:霊界物語 第11巻 霊主体従 戌の巻 篇:第1篇 長駆進撃 よみ:ちょうくしんげき
章:第6章 奇の都 よみ:くすのみやこ 通し章番号:473
口述日:1922(大正11)年02月28日(旧02月02日) 口述場所: 筆録者:北村隆光 校正日: 校正場所: 初版発行日:1922(大正11)年9月10日
概要: 舞台: あらすじ[?]このあらすじは東京の望月さん作成です。一覧表が「王仁DB」にあります。[×閉じる]
一行は冬の荒れ野原を進んで行く。クス野ヶ原には巨大な長方形の岩があり、その下に巨大な穴があって、そこが大蛇の住処だという。
岩の近くまで来た一同は、神言を奏上し、宣伝歌を歌い始めた。宣伝歌を歌い終わると、大音響が響き、岩が唸り始めた。時公は岩に向かって、許してやるから気の済むまで騒げ、と言うと、大音響はぴたりと止まった。
このとき、岩の下の穴からは紫の煙が立ち上っていた。見れば、岩上には三人の美しい娘が扇を片手に舞を舞っている。それは月・雪・花の三姉妹の宣伝使であった。
月・雪・花の宣伝使は、宣伝の途中このクス野ヶ原に大蛇のあることを聞き、大蛇を言向け和そうと宣伝歌を歌ったところ、大蛇は今後は地上には出ないと誓い、今その穴を封印したところである、と語った。
また三姉妹の宣伝使は、この原野に火を放って耕せば、非常に収穫があるでしょう、と語った。東彦はさっそく原野に火をかけた。
宣伝使一行は、鉄彦と時彦に、この原野の開墾を命じた。後にここは肥沃な土地に五穀が実り、非常に栄え、クスの都と呼ばれるまでになった。
宣伝使一行は別れを告げ、西へ西へと進んでいった。
主な登場人物: 備考: タグ: データ凡例: データ最終更新日:
愛善世界社版:52頁 八幡書店版:第2輯 532頁 修補版: 校定版:52頁 普及版:21頁 初版: ページ備考:
001 一行(いつかう)()(ぼつ)する(ばか)りの(ふゆ)荒野ケ原(あれのがはら)を、002(くさ)()けつつ大蛇(をろち)棲処(すみか)(おぼ)しき(ところ)(すす)んで()つた。003此処(ここ)には大変(たいへん)(おほ)きな長方形(ちやうはうけい)(いは)ありて、004(かや)()(あつ)して(たか)突出(とつしゆつ)してゐる。
005鉄彦(かなひこ)(むか)ふに()えるあの岩石(がんせき)(した)には大変(たいへん)(おほ)きな(あな)があつて、006その(あな)血腥(ちなまぐ)さい(あぶら)(やう)(みづ)一杯(いつぱい)(ただよ)ひ、007竜宮(りうぐう)まで(とほ)つて()るといふ(こと)です。008何時(いつ)(その)(あな)から(ふと)(やつ)(くび)()()して(この)荒野(あらの)(かよ)獅子(しし)や、009(とら)や、010(おほかみ)011人間(にんげん)などを()むのです。012(この)大蛇(をろち)()めに結構(けつこう)原野(げんや)(たがや)(もの)はなく、013(くさ)()える(まま)にしてあるのです。014(この)大蛇(をろち)言向(ことむけ)(やは)して草野(くさの)(ひら)五穀(ごこく)種子(たね)()き、015(みやこ)をつくつたならば、016()れほど世界(せかい)(もの)(よろこ)(こと)()れますまい』
017東彦(あづまひこ)『それは面白(おもしろ)い。018サア(いよいよ)此処(ここ)宣伝歌(せんでんか)(うた)ひませう』
019一同(いちどう)(いは)(ちか)くまで立寄(たちよ)つて神言(かみごと)奏上(そうじやう)し、020(くち)(そろ)へて宣伝歌(せんでんか)(うた)(はじ)めた。021宣伝歌(せんでんか)(をは)ると(とも)に、022南北(なんぽく)百間(ひやくけん)(ばか)り、023東西(とうざい)五六十間(ごろくじつけん)(ばか)りの(いはほ)は、024強大(きやうだい)なる音響(おんきやう)をたてて(うな)(はじ)めた。025(この)音響(おんきやう)(てん)(ふる)()()るるかと(ばか)(うたが)はれた。026時公(ときこう)027(かた)(いか)らし(ひぢ)()り、
028時公(ときこう)『ヤア岩公(いはこう)(ほざ)()したぞ。029コラ岩公(いはこう)030貴様(きさま)(なに)いは(こう)だと(おも)つたら中々(なかなか)()(うな)りやがる。031それ()(うな)言霊(ことたま)があるなら、032(とき)さまが(ゆる)してやるから(なん)なりと(ほざ)け』
033 不思議(ふしぎ)時公(ときこう)言葉(ことば)(をは)ると(とも)に、034さしもの大音響(だいおんきやう)ピタリ()まつた。035時公(ときこう)036得意(とくい)になり(はな)ツンとさせながら、
037時公(ときこう)『ヤア、038(みな)方々(かたがた)039イヤ宣伝使(せんでんし)(さま)040(とき)さんの言霊(ことたま)は、041まあざつとした(ところ)(この)(とほ)り、042とつときの(ちから)()さうものなら、043こんな(いは)くらゐ(はな)(さき)仮令(たとへ)百千万(ひやくせんまん)でも()()らすのですよ。044なんと信仰(しんかう)(ちから)(つよ)いものでせう』
045東彦(あづまひこ)『さうだ。046信仰(しんかう)(ちから)(やま)をも(うご)かすといふからな。047(この)(くらゐ)(こと)出来(でき)ないでは宣伝使(せんでんし)のお(とも)(かな)はない』
048 この(とき)岩穴(いはあな)より(むらさき)(けむり)049幾丈(いくぢやう)ともなく(てん)(むか)つてシユーシユーと(おと)をたてて(のぼ)()く。050(いは)周囲(しうゐ)(むらさき)(けむり)(つつ)まれて仕舞(しま)つた。051()れば岩上(がんじやう)には三人(さんにん)(むすめ)()つて()る。052三人(さんにん)(むすめ)()(まる)(あふぎ)両手(りやうて)()ち、053何事(なにごと)小声(こごゑ)(うた)(なが)三人(さんにん)(ともゑ)となつて岩上(がんじやう)(しとや)かに()(はじ)めた。054梅ケ香姫(うめがかひめ)不思議(ふしぎ)さうに(くび)(かたむ)けて三人(さんにん)(をんな)(まひ)凝視(みつ)めて()た。
055時公(ときこう)『ヤア大蛇(をろち)(やつ)056うまい(こと)をやりやがる。057()んな(やさ)しい姿(すがた)()ひよると、058なんぼ大蛇(をろち)でも可愛(かは)ゆくなつて()る、059サアサア、060()うたり()うたり。061モシモシ(みな)さま、062(をんな)()()ひますから御用心(ごようじん)なさい』
063東彦(あづまひこ)『イヤ、064我々(われわれ)大丈夫(だいぢやうぶ)だが(とき)さま、065(しつか)りしないと(うつく)しい(をんな)だと(おも)つたら大変(たいへん)だ。066それお(まへ)足許(あしもと)大蛇(だいじや)()()えて()る』
067 時公(ときこう)は、
068『エツ』
069()ひつつ足許(あしもと)()何処(どこ)何処(どこ)にと(さが)してゐる。070三人(さんにん)姿(すがた)はパツと()えた。071時公(ときこう)岩上(がんじやう)(ふたた)()(そそ)ぐと三人(さんにん)姿(すがた)(かげ)(かたち)()い。
072時公(ときこう)『ヤア、073(また)()けやがつた。074今度(こんど)(なん)だ。075オイ大蛇(をろち)076所望(しよもう)だ、077(ひと)黄泉比良坂(よもつひらさか)(もも)()(まひ)をやつて()れないか。078東西々々(とうざいとうざい)079只今(ただいま)岩上(がんじやう)(あらは)れまする太夫(たいふ)大蛇姫(をろちひめ)080(これ)から黄泉比良坂(よもつひらさか)(もも)()(まひ)御覧(ごらん)()れます』
081東彦(あづまひこ)『アツハツハヽヽヽヽ』
082梅ケ香姫(うめがかひめ)『ホヽヽヽ』
083 ()(わら)(をり)しも、084三人(さんにん)(むすめ)()れたる(かや)()(なが)らシトシトと五人(ごにん)(まへ)(あらは)(きた)両手(りやうて)をついて、
085三人(さんにん)『ヤア、086貴方(あなた)三五教(あななひけう)宣伝使(せんでんし)087(みち)()め、088世人(よびと)()め、089御苦労様(ごくらうさま)御座(ござ)います』
090梅ケ香姫(うめがかひめ)『ヤア、091さう()貴女(あなた)は、092ハザマの(くに)(つき)093(ゆき)094(はな)三人(さんにん)のお娘御(むすめご)では御座(ござ)いませぬか』
095 三人(さんにん)一度(いちど)梅ケ香姫(うめがかひめ)(かほ)()て、
096三人(さんにん)『ヤア、097梅ケ香姫(うめがかひめ)さま、098不思議(ふしぎ)(ところ)でお()にかかりました。099(これ)(まつた)神様(かみさま)のお引合(ひきあは)せ、100()うマア無事(ぶじ)御用(ごよう)をして()(くだ)さいました。101姉様(あねさま)松代姫(まつよひめ)(さま)102竹野姫(たけのひめ)(さま)は、103御壮健(おたつしや)御座(ござ)いますか』
104梅ケ香姫(うめがかひめ)『ハイ、105有難(ありがた)御座(ござ)います。106姉妹(きやうだい)三人(さんにん)手分(てわけ)けを(いた)しましてお(みち)()め、107宣伝使(せんでんし)になつて(まは)つて()ります』
108時公(ときこう)『ヤア、109(なん)ぢや、110薩張(さつぱ)見当(けんたう)がとれぬ(やう)になつて()やがつた。111これこれお(いは)さまの()(もの)112(うめ)さま(なん)(こと)だ。113(だま)さうと()つたつて(この)(とき)さんは(だま)されないぞ』
114 (をんな)四人(よにん)一度(いちど)に、
115『オホヽヽヽヽ』
116 (をとこ)三人(さんにん)一度(いちど)に、
117『ワツハヽヽヽヽ』
118 時公(ときこう)(つら)(ふく)らし()()俯向(うつむ)いて思案顔(しあんがほ)
119梅ケ香姫(うめがかひめ)(いま)此処(ここ)()られまする御方(おかた)は、120東雲別命(しののめわけのみこと)宣伝使(せんでんし)東彦(あづまひこ)神様(かみさま)121青雲別(あをくもわけ)宣伝使(せんでんし)高彦(たかひこ)神様(かみさま)御座(ござ)います。122(また)此方(こちら)()られる(かた)鉄谷村(かなたにむら)酋長(しうちやう)鉄彦(かなひこ)()ふ。123此処(ここ)()られる(やつこ)さまは鉄彦(かなひこ)さまの門番(もんばん)時公(ときこう)さんで御座(ござ)います。124一寸(ちよつと)(わたし)紹介(せうかい)(いた)します』
125秋月姫(あきづきひめ)『ヤアこれはこれは、126(ぞん)ぜぬ(こと)とて、127失礼(しつれい)(いた)しました。128貴神様(あなたさま)東彦(あづまひこ)(さま)ですか、129まあ貴神様(あなたさま)高彦(たかひこ)(さま)130何分(なにぶん)(をんな)宣伝使(せんでんし)(こと)131(よろ)しく御引立(おひきたて)(ねが)ひます。132これはこれは鉄彦(かなひこ)(さま)133()うまあ()(くだ)さいました』
134時公(ときこう)(なん)だ、135(わけ)(わか)らぬ(やう)になつて()たワイ。136梅姫(うめひめ)(やつ)137あんな別嬪(べつぴん)門番(もんばん)だの、138(やつ)さんだのと素破(すつぱ)ぬきやがつて、139非道(ひど)(やつ)だ。140チツト(ぐらゐ)()()かしたつて()かりさうなものだなあ』
141高彦(たかひこ)『ヤア(つき)142(ゆき)143(はな)三人様(さんにんさま)にお(たづ)(いた)しまするが、144此処(ここ)大蛇(をろち)巣窟(さうくつ)ではありませぬか』
145秋月姫(あきづきひめ)『ハイ左様(さやう)御座(ござ)います。146二三日(にさんにち)以前(まへ)不思議(ふしぎ)にも姉妹(きやうだい)三人(さんにん)(この)野中(のなか)邂逅(めぐりあ)大蛇(をろち)巣窟(さうくつ)があつて種々(いろいろ)(わざはひ)をすると()(こと)()きましたので、147これも言向(ことむ)(やは)さねば宣伝使(せんでんし)(やく)()まぬと(おも)ひましたから、148姉妹(きやうだい)三人(さんにん)(ちから)(あは)(とも)神言(かみごと)奏上(そうじやう)し、149宣伝歌(せんでんか)(うた)チクチクと(せま)つた(ところ)大蛇(をろち)(おほ)きな姿(すがた)(あらは)(なみだ)をボロボロと(こぼ)し、150今後(こんご)地底(ちてい)(ひそ)んで(けつ)して此処(ここ)へは()()ませぬからと(ちか)ひましたので、151鎮魂(ちんこん)(もつ)(ふたた)()ない(やう)(ふう)()みました(ところ)御座(ござ)います。152(この)クスの(はら)新玉原(あらたまはら)随分(ずゐぶん)(つち)()えてゐます。153これから(この)原野(げんや)()をかけて耕作(かうさく)(いた)しましたら沢山(たくさん)収穫(しうくわく)があがり、154数多(あまた)人間(にんげん)(よろこ)(こと)でせう』
155東彦(あづまひこ)『ヤア貴女(あなた)功名(こうみやう)(さき)んじられて仕舞(しま)ひました。156(なに)()もあれ結構(けつこう)(こと)だ。157さあ(この)原野(げんや)()()けませう』
158火打(ひうち)()()し、159(をり)から()()(かぜ)(むか)つて()(はな)つた。160()()()四方(しはう)()(ひろ)がり、161さしもに(ひろ)荒野原(あれのはら)焼野ケ原(やけのがはら)となつて仕舞(しま)つた。
162 これより宣伝使(せんでんし)一同(いちどう)は、163鉄彦(かなひこ)(この)原野(げんや)開墾(かいこん)(めい)じ、164時公(ときこう)(よろこ)んで鉄彦(かなひこ)(めい)(したが)ひ、165開墾(かいこん)従事(じうじ)家屋(かをく)(つく)つてこれに()んだ。166五穀(ごこく)()(みの)蔓物(つるもの)(ゆたか)に、167(つひ)には大変(たいへん)繁華(はんくわ)(みやこ)出来(でき)た。168これをクスの(みやこ)()ふ。
169 宣伝使(せんでんし)一行(いつかう)凱歌(がいか)()げ、170時公(ときこう)(わか)れを()げ、171(また)もや宣伝歌(せんでんか)(うた)(なが)ら、172西(にし)西(にし)へと(すす)()くのであつた。
173大正一一・二・二八 旧二・二 北村隆光録)