霊界物語.ネット~出口王仁三郎 大図書館~
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第三章 蚊取別(かとりわけ)〔四九九〕

インフォメーション
著者:出口王仁三郎 巻:霊界物語 第12巻 霊主体従 亥の巻 篇:第1篇 天岩戸開(一) よみ:あまのいわとびらき(一)
章:第3章 第12巻 よみ:かとりわけ 通し章番号:499
口述日:1922(大正11)年03月06日(旧02月08日) 口述場所: 筆録者:岩田久太郎 校正日: 校正場所: 初版発行日:1922(大正11)年9月30日
概要: 舞台: あらすじ[?]このあらすじは東京の望月さん作成です。一覧表が「王仁DB」にあります。[×閉じる]
イホの都の町外れの国魂神の祠の前で、初公を始め群衆は、直会の席で酔いに任せて酋長と春公に棍棒で襲い掛かった。
そのとき、闇を透かして宣伝歌が聞こえてきた。三五教の宣伝歌を歌いながら現れた宣伝使は、群集の中をゆうゆうとやってきた。茹蛸のような赤い顔をかがり火に照らされて、おかしな腰つきで人々の前に現れると、宣伝歌を繰り返すのだった。
初公は大いに怒り、宣伝使につきかかった。宣伝使は体をかわして、初公に酒を飲むな、と諭すと、宣伝歌を歌い始めた。宣伝歌は酒を戒め、自分の過去の罪悪を懺悔して、村人たちに悔い改めを促すものであった。
初公は、教えは気に食わないが声は気に入った、と酒を蚊取別に勧める。しかし蚊取別はお神酒以外は飲めない、と言って断る。初公はまた大いに怒るが、蚊取別は贅沢を戒める。
騒ぎのうちに、群集は酋長と春公が逃げてしまったことに気づいた。そして、酋長の家に押しかけようとする。蚊取別は、止めても聴かないので、霊縛をかけて群集をその場に金縛りにしてしまった。
このとき、祠の後ろで事態を見守っていた三兄弟は宣伝歌を歌いながら蚊取別の前に現れた。
主な登場人物: 備考: タグ: データ凡例: データ最終更新日: OBC :rm1203
愛善世界社版:21頁 八幡書店版:第2輯 633頁 修補版: 校定版:21頁 普及版:8頁 初版: ページ備考:
001 イホの(みやこ)(まち)(はづ)れ、002国魂(くにたま)(ほこら)(もり)(あつ)まりたる群集(ぐんしふ)は、003直会(なほらひ)神酒(みき)()ひ、004(つひ)酋長(しうちやう)および春公(はるこう)(むか)つて、005棍棒(こんぼう)()つて四方(しはう)より()びかからむとする(その)(とき)しも、006(やみ)()かして宣伝歌(せんでんか)(きこ)()たる。
007(かみ)(おもて)(あら)はれて
008(ぜん)(あく)とを立別(たてわ)ける
009(この)()(つく)りし神直日(かむなほひ)
010(こころ)(ひろ)大直日(おほなほひ)
011(ただ)何事(なにごと)(ひと)()
012直日(なほひ)見直(みなほ)()(なほ)
013()(あやまち)()(なほ)せ』
014(こゑ)(ほがら)かに(うた)ひながら、015群集(ぐんしふ)(なか)悠々(いういう)として(すす)()一人(ひとり)宣伝使(せんでんし)016篝火(かがりび)(てら)されて、017茹章魚(ゆでだこ)(やう)(あか)(かほ)禿頭(はげあたま)018(こし)つき可笑(をか)しく(その)(まへ)(あら)はれ、019(また)もや以前(いぜん)宣伝歌(せんでんか)繰返(くりかへ)すのであつた。020初公(はつこう)(おほい)(いか)り、
021初公(はつこう)『コラ、022何処(どこ)(やつ)()らぬが、023(ぜん)(あく)()つたものかい。024章魚(たこ)(やう)面付(つらつき)しやがつて(なん)だツ。025折角(せつかく)我々(われわれ)面白(おもしろ)酒宴(さかもり)茶々(ちやちや)()れるのか。026サア、027一遍(いつぺん)(ほざ)いて()ろ、028量見(りやうけん)ならぬぞ』
029(みぎ)(かた)無理(むり)(そび)やかし、030凹目(おちめ)をギロつかせ、031ヒヨロリ、032ヒヨロリと宣伝使(せんでんし)(まへ)(あらは)れ、033ウンと(ばか)りに()(あた)つた。034宣伝使(せんでんし)(たい)(かは)し、
035宣伝使(せんでんし)『ヤア、036(まへ)さんは(この)(まち)のお(かた)()えるが、037(さけ)(あま)(あが)らぬが()からう』
038初公(はつこう)『ナヽ(なん)だツ。039(さけ)(あが)ろと(あが)るまいと、040()つときやがれ。041(なに)貴様(きさま)(さけ)()むだのでもなし、042(おれ)(さけ)(おれ)勝手(かつて)()むだのだ。043(この)(から)時節(じせつ)に、044自分(じぶん)(さけ)(まで)かれこれ()はれてたまるかい。045貴様(きさま)何処(どこ)馬鹿者(ばかもの)だ。046オイオイ(みな)(やつ)047此奴(こいつ)三五教(あななひけう)だぞ。048酋長(しうちやう)春公(はるこう)同腹(どうはら)だ。049二人(ふたり)(たた)くも三人(さんにん)(たた)くも(おな)(こと)だ。050此奴(こいつ)親分(おやぶん)らしい。051(これ)から(さき)へ、052(たた)ンだ、053(たた)ンだ』
054宣伝使(せんでんし)朝日(あさひ)()るとも(くも)るとも
055(つき)()つとも()くるとも
056仮令(たとへ)大地(だいち)(しづ)むとも
057(まこと)(ちから)()(すく)
058(すく)ひの(かみ)御教(みをしへ)
059(こころ)(さま)()(さま)
060黒雲(くろくも)四方(よも)(ふさ)がりて
061黒白(あやめ)(わか)(やみ)()
062(ひと)(こころ)(てら)さむと
063(かみ)御言(みこと)(かしこ)みて
064(あさ)(ゆふ)なに山河(やまかは)
065(わた)りて此処(ここ)にイホの(もり)
066人声(ひとごゑ)(たか)しと()()れば
067(はじ)めて()つた初彦(はつひこ)
068(さけ)機嫌(きげん)(ねつ)()
069()くは()くは法螺(ほら)(かひ)
070二百十日(にひやくとをか)ぢやなけれども
071()いたる(あと)()くないぞ
072(はや)(しづ)まれ(かぜ)(かみ)
073(よわ)(やつ)ぢやと()()みて
074肩臂(かたひぢ)(いか)らす可笑(をか)しさよ
075(さけ)()むのはよけれども
076(さけ)()まれた初公(はつこう)
077その足附(あしつき)何事(なにごと)
078(あたか)家鴨(ひる)火事(くわじ)見舞(みまひ)
079(こし)はフナフナ()クルクル
080(いま)(こころ)(なほ)さねば
081天地(てんち)(くら)()(うご)
082五穀(ごこく)(みの)らず果物(くだもの)
083(のこ)らず(むし)(おと)されて
084眩暈(めまひ)()るは()(あた)
085(あたま)(つち)足上(あしうへ)
086のたくり(くるし)(あは)れさを
087(まこと)(かみ)見捨(みす)()
088コーカス(ざん)(あらは)れて
089(この)()(てら)朝日子(あさひこ)
090()出神(でのかみ)御教(みをしへ)
091天地(あめつち)四方(よも)()(たま)
092アヽ人々(ひとびと)人々(ひとびと)
093一日(ひとひ)(はや)(すむや)けく
094(さけ)(くさ)りし(はらわた)
095(あめ)真奈井(まなゐ)玉水(たまみづ)
096(あら)つて(かみ)御為(おんため)
097(まこと)(つく)(みな)(つく)
098三五教(あななひけう)()(すく)
099(すく)ひの(ふね)(いま)此処(ここ)
100(われ)(むかし)自在天(じざいてん)
101大国彦(おほくにひこ)使(つか)はれて
102あらぬ(つみ)をば(つく)りたる
103曲津(まがつ)(かみ)(すみ)(いへ)
104(はら)(くさ)らす(さけ)(この)
105(ひさご)(こし)にブラ()げて
106ウラルの(をしへ)(ひら)きつつ
107生血(なまち)(しぼ)りし蚊取別(かとりわけ)
108わけて(たふと)朝日子(あさひこ)
109()出神(でのかみ)(すく)はれて
110(こころ)(たま)()(わた)
111筑紫(つくし)(しま)(まも)(がみ)
112純世(すみよ)(ひめ)神使(かむづかひ)
113(あく)退(しりぞ)(ぜん)()
114()罪科(つみとが)天地(あめつち)
115謝罪(あやま)()いて元津祖(もとつおや)
116(かみ)(たま)ひし真心(まごころ)
117一日(ひとひ)(はや)(かへ)れかし
118(かしこ)(かみ)御教(みをしへ)
119(みづ)()らさぬ三五教(あななひけう)
120あな有難(ありがた)(たふと)しと
121(とも)()()皇神(すめかみ)
122(たた)へまつれよ百人(ももびと)よ』
123初公(はつこう)(なん)だ、124ベラベラと気楽(きらく)さうに、125(わけ)(わか)らぬ(こと)(ほざ)きやがつて、126それほど(さけ)(くら)ひたいのか、127(くら)ひたければ此処(ここ)燗冷(かんざま)しがある。128(これ)でも一杯(いつぱい)(くら)つて、129もう一切(ひとき)(うた)つて()れ。130貴様(きさま)姿(すがた)()()らぬが、131(こゑ)(うた)()()つた。132サア、133この燗冷(かんざま)しでもグツと()むで、134もう一切(ひとき)(うた)つたり(うた)つたり』
135蚊取別(かとりわけ)『イヤ、136(わたくし)三五教(あななひけう)宣伝使(せんでんし)137神様(かみさま)神酒(おみき)(いただ)きますが、138皆様(みなさま)()みふるした(あま)(ざけ)は、139(ひら)御免(ごめん)(かうむ)ります』
140初公(はつこう)『ナヽ(なに)(ぬか)しやがるのだ。141乞食(こじき)()が、142贅沢(ぜいたく)()ふな。143貴様(きさま)(やう)贅沢(ぜいたく)(やつ)が、144(この)()(なか)にうろつくものだから、145春公(はるこう)(やつ)146沢山(たくさん)(こめ)(さけ)(くら)にウンと()つて()やがつて、147まだ御前(おまへ)らは贅沢(ぜいたく)なとか、148()(なか)其処(そこ)まで行詰(ゆきつ)まつて()らぬから、149(くら)(ひら)くは(はや)いとか(ほざ)きやがるのだ。150(わる)智慧(ちゑ)をつけよつて、151量見(りやうけん)ならぬぞ』
152蚊取別(かとりわけ)『それは大変(たいへん)間違(まちがひ)です。153我々(われわれ)贅沢(ぜいたく)(いまし)めに(ある)いて()るもの、154()(ちが)つて(もら)つては(こま)りますよ』
155 群集(ぐんしふ)(なか)より(また)もや一人(ひとり)泥酔者(よひどれ)が、156行歩蹣跚(かうほまんさん)として(この)()(あらは)(きた)り、
157(をとこ)『コラコラ、158初公(はつこう)159コンナ(やつ)相手(あひて)になつて()るものだから、160肝腎(かんじん)酋長(しうちやう)春公(はるこう)(やつ)161()らぬ()()げて仕舞(しま)ひよつたぢやないか』
162初公(はつこう)『ヨウさうだ。163(かぜ)(くら)つて()()せたか。164イヤ、165ナニ、166彼奴(あいつ)(うち)へこれから()しかけて()かう。167(ちひ)さくなつて、168(くら)(なか)逃込(にげこ)むで、169(ねずみ)(やう)(たはら)()()いて()やがるだらう。170サアサア(これ)から春公(はるこう)征伐(せいばつ)だ。171酋長(しうちやう)巻添(まきぞへ)だ』
172 蚊取別(かとりわけ)(こゑ)()()げて、
173『ヤア、174(みな)方々(かたがた)しばらく御待(おま)ちなされ。175我々(われわれ)申上(まをしあ)げたい(こと)がある。176キツト(わる)(こと)()はぬ。177御聞(おき)きになつたが皆様(みなさま)(ため)だらう』
178初公(はつこう)『エー、179(なに)愚図々々(ぐづぐづ)()やがるのだ。180(この)(ぼう)貴様(きさま)(どたま)蚊取別(かんとりわけ)胴突(どうづ)いてやらうか、181貴様(きさま)燗冷(かんざま)しは(きら)ひだと(ほざ)きやがつた。182(なん)燗取酒(かんとりざけ)でも、183こンな(とこ)立派(りつぱ)燗酒(かんざけ)()めると(おも)ふか。184冷酒(ひやざけ)でも結構(けつこう)だのに、185(なに)不足(ふそく)さうに愚図々々(ぐづぐづ)()ふのだい。186オイオイ(みな)連中(れんちう)187()()け、188春公(はるこう)(うち)へ』
189 蚊取別(かとりわけ)(こゑ)(すず)しく(あま)数歌(かずうた)(うた)ひ、190最後(さいご)にウンと群集(ぐんしふ)(むか)つて(れい)(おく)つた。191初公(はつこう)192斧公(をのこう)二人(ふたり)化石(くわせき)(やう)になつて、193(その)()でピタリと(たふ)れた。194群集(ぐんしふ)(くち)()けたまま、195()()()げたまま、196(あし)()んばつたまま、197(たち)かけたまま、198千種万態(せんしゆばんたい)199化石(くわせき)(やう)になつて、200()ばかりギロギロと(うご)かし()る。201(この)(とき)(ほこら)(うしろ)より、
202(かみ)(おもて)(あら)はれて
203(ぜん)(あく)とを()(わけ)
204(いへ)(やぶ)るも(さけ)のため
205喧嘩(けんくわ)をするも(さけ)のため
206()くも(おこ)るも(さけ)(ため)
207(さけ)(ほど)(わる)(やつ)()
208蚊取(かとり)(わけ)宣伝使(せんでんし)
209(いま)(この)()(あらは)れて
210(さけ)(くる)へる里人(さとびと)
211各々(おのもおのも)(たま)(しば)
212アヽ(いさ)ましや(いさ)ましや
213(かみ)(ちから)はまのあたり
214四辺(あたり)(かがや)篝火(かがりび)
215(てら)して()れば三五(あななひ)
216(かみ)(をしへ)(つた)()
217雄々(をを)しき姿(すがた)一人旅(ひとりたび)
218(こころ)(かた)磐樟彦(いはくすひこ)
219(かみ)(みこと)三柱(みはしら)御子(みこ)
220高光彦(たかてるひこ)玉光彦(たまてるひこ)
221国光彦(くにてるひこ)宣伝使(せんでんし)
222(きみ)(いさを)(すか)()
223(こころ)(そこ)より()でまつる
224アヽ惟神(かむながら)々々(かむながら)
225御霊(みたま)(さちは)ひましませよ』
226(うた)(なが)三人(さんにん)宣伝使(せんでんし)蚊取別(かとりわけ)(まへ)粛々(しゆくしゆく)として(あらは)()たる。
227大正一一・三・六 旧二・八 岩田久太郎録)