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明治二十九年旧十二月二日

インフォメーション
種類：大本神諭 年月日：1897（明治30）年1月4日（旧12月2日）
神霊界掲載号：大正6年6月1日号（第48号） 9頁 神霊界八幡書店復刻版：第1巻 229頁 七巻本：第1巻 121頁 五巻本：未調査 三五神諭：第20章（霊界物語第60巻「三五神諭」の章） 東洋文庫天の巻：12頁 東洋文庫火の巻：なし 連合会水の巻：なし 大本史料集成：未調査 庶民生活史料集成：なし
概要： 備考：大本史料集成には明治30/1/16と記してあるが旧暦だと12/14になる。明治29/1/16が旧暦12/2なので間違いの可能性がある。 タグ： データ凡例： データ最終更新日： OBC ：os020
001　昔(むかし)の初(はじま)りと申(もう)すものは、002誠(まこと)に難渋(なんじゅう)な世(よ)でありたぞよ。003木(こ)の葉(は)を衣類(きるい)に致(いた)し、004草(くさ)や笹(ささ)の葉(は)を食物(たべもの)にいたして切物(きれもの)一(ひと)つ在(あ)るで無(な)し、005土(つち)に穴(あな)を堀(ほ)りて住居(すまい)を致(いた)したものでありたが、006天地(てんち)の神々(かみがみ)の御恵(おかげ)で、007段々(だんだん)と住家(すみか)も立派(りっぱ)になり、008衣類(きるい)も食物(たべもの)も結構(けっこう)に授(さず)けて頂(いただ)く様(やう)になりたのは、009皆(みな)此(この)世(よ)を創造(こしらへ)た、010元(もと)の生神(いきがみ)の守護(しゅご)で、011人民(じんみん)が結構(けっこう)になりたのであるぞよ。012人民(じんみん)は世(よ)が開(ひら)けて、013余(あま)り結構(けっこう)になると、014元(もと)の昔(むかし)の生神(いきがみ)の苦労(くろう)を忘(わす)れて、015勝手気儘(かってきまま)に成(な)りて、016全然(さっぱり)世(よ)が頂上(てっぺん)へ登(のぼ)りつめて、017誠(まこと)の神(かみ)の思(おも)いを知(し)りた人民(じんみん)が、018漸々(だんだん)に無(な)くなりて、019利己主義(われよし)の行(やり)方(かた)ばかり致(いた)して、020此(この)世(よ)を強者(つよいもの)がちの、021畜生原(ちくしょうばら)にして了(しも)ふて、022神(かみ)の居(を)る所(ところ)もないやうに致(いた)したから、023モウ此(この)儘(まま)にして於(おい)ては、024世界(せかい)が潰(つぶ)れて餓鬼(がき)と鬼(おに)との世(よ)に成(な)るから、025立替(たてかへ)を致(いた)さな成(な)らん事(こと)に、026世(よ)が迫(せま)りて来(き)たので在(あ)るぞよ。027四足(よつあし)の守護神(しゅごじん)が覇張(はば)りて、028上(うへ)へ上(のぼ)りて、029日本(にほん)の神国(しんこく)を汚(けが)して了(しも)ふて、030此(この)世(よ)は真暗黒(まっくらやみ)であるぞよ。031神(かみ)が表(おもて)に現(あら)はれて、032神力(しんりき)を現(あら)はして、033三千世界(さんぜんせかい)を日(ひ)の出(で)の守護(しゅご)と致(いた)して、034世界(せかい)を守(まも)るぞよ。035この世(よ)は一旦(いつたん)泥海(どろうみ)に成(な)る所(ところ)であれども、036金神(こんじん)が天(てん)の大神(おほかみ)様(さま)へ御詫(おわび)を申(もうし)て助(たす)けて戴(いただ)かねば、037世界(せかい)の人民(じんみん)が可愛相(かわいそう)で在(あ)るから、038何(な)んでも人民(じんみん)を助(たす)けたさに、039神(かみ)が永(なが)らく艱難苦労(かんなんくろう)を致(いた)して居(を)れども、040知(し)りた人民(じんみん)は読(よ)む程(ほど)より無(な)いので、041神(かみ)の経綸(しぐみ)は延(の)びる斗(ばか)りで在(あ)るから、042此(この)大本(おほもと)へ立(たち)寄(よ)りて、043神(かみ)の御話(おはなし)を聞(き)かして貰(もろ)ふた人民(じんみん)だけなりと改心(かいしん)を致(いた)して、044元(もと)の日本魂(やまとだましい)に立(たち)復(かえ)りて下(くだ)されよ。045世(よ)が迫(せま)りて来(き)たから、046モウ何時(いつ)立替(たてかへ)が初(はじ)まるか知(し)れんから、047後(あと)でヂリヂリ悶(もだ)へ致(いた)しても、048モウ仕様(しよう)が無(な)いから、049何時(いつ)迄(まで)も気(き)を付(つ)けたが、050モウ気(き)の付(つ)けやうが無(な)いぞよ。051日本(にほん)の人民(じんみん)から改心(かいしん)をして下(くだ)さらぬと、052世界(せかい)の人民(じんみん)三分(さんぶ)になるぞよ。
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