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004 明治25年旧1月(日不明)
001 (年月日不明)
013 明治25年旧5月5日
006 明治26年(月日不明)
017 明治26年旧7月12日
032 明治27年旧1月3日
236 明治29年旧5月26日
237 明治29年旧8月23日
020 明治29年旧12月2日
190 明治30年(月日不明)
219 明治30年旧11月6日
229 明治31年旧1月3日
261 明治31年旧3月24日
260 明治31年閏3月6日
208 明治31年閏3月27日
209 明治31年旧4月4日
262 明治31年旧4月16日
018 明治31年旧5月5日
158 明治31年旧7月16日
238 明治31年旧8月7日
075 明治31年旧8月27日
076 明治31年旧9月30日
077 明治31年旧11月5日
073 明治31年旧11月30日
078 明治31年旧12月26日
016 明治32年(月日不明)
183 明治32年旧1月(日不明)
079 明治32年旧1月18日
184 明治32年旧2月(日不明)
094 明治32年旧2月3日
095 明治32年旧2月3日
185 明治32年旧3月(日不明)
186 明治32年旧4月(日不明)
081 明治32年旧4月12日
080 明治32年旧4月22日
187 明治32年旧6月(日不明)
082 明治32年旧6月3日
083 明治32年旧6月9日
084 明治32年旧6月10日
087 明治32年旧6月18日
085 明治32年旧6月20日
088 明治32年旧6月23日
188 明治32年旧7月(日不明)
021 明治32年旧7月1日
160 明治32年旧7月1日
086 明治32年旧7月3日
089 明治32年旧7月9日
090 明治32年旧7月29日
189 明治32年旧8月(日不明)
161 明治32年旧9月19日
091 明治32年旧12月17日
092 明治32年旧12月29日
159 明治33年旧1月7日
093 明治33年旧1月15日
096 明治33年旧3月1日
259 明治33年旧4月7日
210 明治33年旧5月20日
008 明治33年旧6月10日
036 明治33年旧7月30日
222 明治33年旧8月4日
180 明治33年旧8月5日
097 明治33年旧8月6日
098 明治33年旧8月6日
181 明治33年旧8月6日
182 明治33年旧8月8日
221 明治33年旧8月8日
118 明治33年旧8月10日
119 明治33年旧8月11日
157 明治33年旧8月13日
220 明治33年旧8月16日
211 明治33年旧8月20日
065 明治33年閏8月1日
067 明治33年閏8月1日
066 明治33年閏8月2日
069 明治33年閏8月2日
068 明治33年閏8月4日
070 明治33年閏8月5日
248 明治33年閏8月23日
099 明治33年旧9月6日
105 明治33年旧9月12日
223 明治33年旧12月11日
124 明治33年旧12月13日
225 明治34年旧1月16日
177 明治34年旧2月24日
037 明治34年旧3月7日
038 明治34年旧6月3日
277 明治34年旧7月15日
071 明治34年旧8月5日
072 明治34年旧8月6日
230 明治34年旧9月1日
226 明治34年旧9月16日
227 明治34年旧9月17日
228 明治34年旧9月18日
179 明治34年旧11月(日不明)
178 明治34年旧11月9日
224 明治34年旧12月3日
204 明治35年旧3月(日不明)
010 明治35年旧3月8日
203 明治35年旧3月8日
011 明治35年旧3月11日
205 明治35年旧3月12日
012 明治35年旧3月14日
121 明治35年旧4月3日
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197 明治35年旧6月3日
198 明治35年旧6月8日
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200 明治35年旧6月14日
201 明治35年旧6月16日
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028 明治35年旧7月11日
126 明治35年旧7月11日
127 明治35年旧7月12日
029 明治35年旧7月16日
128 明治35年旧7月16日
129 明治35年旧7月25日
166 明治36年旧1月1日
014 明治36年旧1月3日
167 明治36年旧1月3日
168 明治36年旧1月5日
171 明治36年旧1月9日
176 明治36年旧1月30日
274 明治36年旧2月9日
103 明治36年旧2月29日
030 明治36年旧3月5日
050 明治36年旧4月1日
169 明治36年旧5月1日
172 明治36年旧5月6日
170 明治36年旧5月8日
173 明治36年旧5月11日
174 明治36年旧5月18日
175 明治36年旧5月19日
192 明治36年閏5月23日
193 明治36年閏5月23日
191 明治36年旧6月(日不明)
043 明治36年旧6月4日
164 明治36年旧6月5日
165 明治36年旧6月7日
115 明治36年旧6月8日
252 明治36年旧6月12日
246 明治36年旧6月14日
244 明治36年旧6月15日
251 明治36年旧6月15日
269 明治36年旧6月17日
047 明治36年旧7月13日
270 明治36年旧7月24日
100 明治36年旧8月16日
243 明治36年旧8月22日
249 明治36年旧8月22日
241 明治36年旧8月27日
242 明治36年旧8月30日
271 明治36年旧9月18日
245 明治36年旧10月1日
247 明治36年旧10月1日
240 明治36年旧10月10日
272 明治36年旧10月10日
273 明治36年旧11月4日
048 明治36年旧11月9日
239 明治36年旧11月14日
275 明治36年旧11月19日
267 明治36年旧12月7日
263 明治36年旧12月10日
268 明治36年旧12月10日
266 明治36年旧12月25日
265 明治36年旧12月28日
101 明治36年旧12月29日
264 明治36年旧12月29日
039 明治37年旧1月10日
102 明治37年旧1月11日
106 明治37年旧1月11日
108 明治37年旧1月11日
107 明治37年旧1月16日
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074 明治37年旧7月5日
035 明治37年旧7月12日
031 明治37年旧8月3日
015 明治37年旧8月10日
041 明治38年旧4月16日
194 明治39年旧12月2日
142 明治40年旧7月11日
149 明治40年旧8月26日
156 明治40年旧10月16日
195 明治41年旧4月24日
136 明治41年旧6月8日
137 明治41年旧6月13日
138 明治41年旧6月15日
147 明治41年旧8月14日
139 明治41年旧10月10日
141 明治41年旧10月15日
140 明治41年旧10月18日
162 明治42年旧10月6日
163 明治42年旧10月29日
153 明治43年旧4月15日
154 明治43年旧4月18日
150 明治43年旧8月7日
151 明治43年旧9月10日
152 明治43年旧9月28日
234 大正元年旧3月8日
060 大正元年旧7月4日
235 大正元年旧7月30日
025 大正元年旧8月19日
056 大正元年旧10月5日
057 大正2年旧9月11日
052 大正3年旧5月24日
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026 大正3年旧9月17日
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002 大正4年旧12月2日
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254 大正5年旧2月3日
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253 大正5年旧3月14日
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256 大正5年旧5月18日
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003 大正6年旧1月23日
005 大正6年旧2月9日
207 大正6年閏2月22日
206 大正6年閏2月25日
027 大正6年旧3月9日
033 大正6年旧3月12日
034 大正6年旧4月17日
049 大正6年旧4月26日
046 大正6年旧5月6日
144 大正6年旧8月22日
104 大正6年旧9月5日
109 大正6年旧9月30日
112 大正6年旧10月16日
113 大正6年旧11月23日
114 大正7年旧1月12日
148 大正7年旧1月13日
116 大正7年旧1月23日
117 大正7年旧2月26日
120 大正7年旧2月26日
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155 大正7年旧10月29日
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明治三十六年閏五月二十三日
インフォメーション
種類:
大本神諭
年月日:
1903(明治36)年7月17日(旧閏5月23日)
神霊界掲載号:
大正8年7月1日号(第89号) 9頁
神霊界八幡書店復刻版:
第5巻 121頁
七巻本:
第6巻 8頁
五巻本:
未調査
三五神諭:
なし
東洋文庫天の巻:
なし
東洋文庫火の巻:
なし
連合会水の巻:
なし
大本史料集成:
未調査
庶民生活史料集成:
なし
概要:
備考:
タグ:
データ凡例:
データ最終更新日:
2021-04-06 02:14:07
OBC :
os193
001
日本
(
にほん
)
の
国
(
くに
)
は
日本
(
にほん
)
で
建
(
た
)
てて、
002
外国
(
がいこく
)
とは
立
(
たて
)
別
(
わ
)
けて
在
(
あ
)
りたなれど、
003
世
(
よ
)
が
乱
(
みだ
)
れて
来
(
き
)
て、
004
世
(
よ
)
の
末
(
すへ
)
と
成
(
な
)
りて、
005
六茶苦茶
(
むちゃくちゃ
)
に
成
(
な
)
りて
了
(
しも
)
ふた
世
(
よ
)
を、
006
此
(
こ
)
の
世
(
よ
)
を
創造
(
こしらへ
)
た
元
(
もと
)
の
実地
(
じっち
)
の
艮
(
うしとら
)
の
金神
(
こんじん
)
が、
007
此
(
こ
)
の
世
(
よ
)
を
潰
(
つぶさ
)
ぬ
為
(
ため
)
に、
008
変性男子
(
へんぜうなんし
)
、
009
変性女子
(
へんぜうにょし
)
の
身魂
(
みたま
)
を
造
(
こし
)
らへて、
010
世界
(
せかい
)
には
大
(
おほ
)
きな
水
(
みづ
)
も
漏
(
もら
)
さん
仕組
(
しぐみ
)
が
為
(
し
)
て
在
(
あ
)
りての、
011
二度目
(
にどめ
)
の
世
(
よ
)
の
立替
(
たてかへ
)
で
在
(
あ
)
るから、
012
ナカナカ
大事業
(
たいもう
)
なれど、
013
地固
(
じがた
)
めが
出来
(
でき
)
たら
成
(
な
)
るのも
早
(
はや
)
いから、
014
日本
(
にほん
)
の
人民
(
じんみん
)
に
一人
(
ひとり
)
でも
多
(
おほ
)
く、
015
早
(
はや
)
う
日本魂
(
やまとだましい
)
の
生粋
(
きっすい
)
に
復帰
(
たちかへ
)
らねば
成
(
な
)
らぬぞよ。
016
此
(
こ
)
の
大本
(
おほもと
)
は、
017
世
(
よ
)
の
始
(
はじ
)
まりの
世界
(
せかい
)
の
大本
(
おほもと
)
と
申
(
もう
)
すのは、
018
艮
(
うしとら
)
の
金神
(
こんじん
)
が
世
(
よ
)
を
持
(
も
)
つ
教
(
おしえ
)
を
致
(
いた
)
して、
019
神代
(
かみよ
)
に
間
(
ま
)
に
合
(
あ
)
ふ
日本魂
(
やまとだましい
)
を
造
(
つく
)
る、
020
純真純美
(
きっすい
)
の
光明彩筆
(
すいせう
)
の
世
(
よ
)
の
始
(
はじ
)
まりで
在
(
あ
)
るから、
021
此
(
この
)
中
(
なか
)
へ
立
(
たち
)
寄
(
よ
)
る
人
(
ひと
)
よ、
022
其
(
そ
)
の
心得
(
こころえ
)
で
修行
(
ぎゃう
)
を
致
(
いた
)
して
下
(
くだ
)
さらんと、
023
真正
(
まこと
)
の
御蔭
(
おかげ
)
は
判
(
わか
)
らぬぞよ。
024
役員
(
やくいん
)
は
皆
(
みな
)
其
(
そ
)
の
心得
(
こころえ
)
で、
025
御用
(
ごよう
)
を
勤
(
つと
)
めて
下
(
くだ
)
されよ。
026
日本
(
にほん
)
と
外国
(
がいこく
)
との
大戦
(
おほたたか
)
ひが
此
(
こ
)
の
綾部
(
あやべ
)
の
大本
(
おほもと
)
の
中
(
なか
)
に、
027
縮図
(
じっち
)
が
為
(
し
)
て
見
(
み
)
せて
在
(
あ
)
るが、
028
神力
(
しんりき
)
は
日本
(
にほん
)
なり
学力
(
がくりき
)
は
外国
(
がいこく
)
、
029
一分
(
いちぶ
)
と
九分
(
くぶ
)
との
艮
(
とど
)
めの
大決戦
(
おほたたかい
)
で
在
(
あ
)
るから、
030
余程
(
よほど
)
日本魂
(
やまとだましい
)
を
練
(
ね
)
りて、
031
胴
(
だう
)
を
据
(
す
)
へて
居
(
を
)
らねば
成
(
な
)
らんぞよ。
032
負
(
ま
)
けたら
従
(
したが
)
ふて
与
(
や
)
るし、
033
勝
(
か
)
ちたら
従
(
したが
)
はして
末代
(
まつだい
)
の
世
(
よ
)
を
天下泰平
(
てんかたいへい
)
に
治
(
をさ
)
めるぞよ。
034
魯国
(
ろこく
)
から
始
(
はじ
)
まりて、
035
世界
(
せかい
)
の
大戦
(
おほいくさ
)
に
成
(
な
)
ると
云
(
い
)
ふ
事
(
こと
)
が、
036
明治
(
めいじ
)
二十八
年
(
ねん
)
の十一
月
(
がつ
)
に、
037
出口
(
でぐち
)
手
(
て
)
で
書
(
か
)
かして
在
(
あ
)
るが、
038
時節
(
じせつ
)
が
迫々
(
をいをい
)
と
出
(
で
)
て
来
(
き
)
て、
039
疑
(
うたが
)
ひの
雲
(
くも
)
が
晴
(
は
)
れ
行
(
ゆ
)
くやうに
成
(
な
)
りたぞよ。
040
永
(
なが
)
い
間
(
あいだ
)
の
大
(
おほ
)
きな
経綸
(
しぐみ
)
であるから。
041
申
(
もう
)
した
事
(
こと
)
に
遅
(
をそ
)
し
速
(
はや
)
しは
在
(
あ
)
る
事
(
こと
)
も
在
(
あ
)
るなれど、
042
一度
(
いちど
)
申
(
もう
)
した
事
(
こと
)
は
何
(
なに
)
も
違
(
ちが
)
はん、
043
其
(
そ
)
の
通
(
とほ
)
りが
出
(
で
)
て
来
(
く
)
るのじゃぞよ。
044
此
(
こ
)
の
世
(
よ
)
に
類無
(
な
)
き
落
(
をち
)
ぶれ
者
(
もの
)
の
出口
(
でぐち
)
直
(
なを
)
に、
045
昔
(
むかし
)
から
未
(
ま
)
だ
無
(
な
)
い
結構
(
けっこう
)
な
事
(
こと
)
が
命
(
さ
)
して
在
(
あ
)
りて、
046
口
(
くち
)
と
手
(
て
)
とで
世界
(
せかい
)
の
事
(
こと
)
を
知
(
し
)
らしても、
047
真実
(
まこと
)
に
今
(
いま
)
の
人民
(
じんみん
)
は
致
(
いた
)
さんから、
048
此
(
こ
)
の
中
(
なか
)
に
実地
(
じっち
)
が
為
(
し
)
て
見
(
み
)
せて
在
(
あ
)
れども、
049
判
(
わか
)
らねば
判
(
わか
)
るやうにして
見
(
み
)
せて
与
(
や
)
るぞよ。
050
疑
(
うたが
)
ひの
雲
(
くも
)
も
晴
(
はれ
)
行
(
ゆ
)
きて、
051
何処
(
どこ
)
から
破裂
(
はれつ
)
致
(
いた
)
すやら、
052
ヲドスで
無
(
な
)
いが、
053
三千世界
(
さんぜんせかい
)
の
幽顕
(
よ
)
の
建替
(
たてかへ
)
と
云
(
い
)
ふ
様
(
やう
)
な
大規模
(
たいもう
)
の
神業
(
こと
)
を
為
(
し
)
て
居
(
を
)
りて、
054
是
(
これ
)
だけ
世界
(
せかい
)
から
実地
(
じっち
)
が
現出
(
で
)
て
来
(
く
)
るのに、
055
改心
(
かいしん
)
も
致
(
いた
)
さずに、
056
今
(
いま
)
に
疑
(
うたが
)
ふて
居
(
を
)
る
人民
(
じんみん
)
、
057
地部下
(
じぶした
)
にならんやうに
致
(
いた
)
されよ。
058
疑
(
うたが
)
ふも
際限
(
きり
)
が
在
(
あ
)
るぞよ。
059
此
(
こ
)
の
世
(
よ
)
でさえも
一
(
ひ
)
ト
切
(
き
)
りに
成
(
な
)
りて、
060
世
(
よ
)
の
立替
(
たてかへ
)
と
云
(
い
)
ふ
様
(
やう
)
な
大神模
(
たいもう
)
な
経綸
(
こと
)
を
致
(
いた
)
す
大本
(
おほもと
)
で
在
(
あ
)
るから、
061
疑
(
うたが
)
ふ
様
(
やう
)
な
小
(
ちい
)
さい
肝魂
(
きもたま
)
を
持
(
も
)
ちて
居
(
を
)
りて、
062
神
(
かみ
)
の
聖慮
(
こころ
)
も
汲
(
く
)
み
取
(
と
)
れんやうな
人民
(
じんみん
)
は、
063
今度
(
こんど
)
は
真正
(
まこと
)
の
御神徳
(
おかげ
)
もやう
得
(
と
)
らんから、
064
天地
(
てんち
)
の
御用
(
ごよう
)
は
間
(
ま
)
に
合
(
あ
)
はんから。
065
省
(
まび
)
かれるより
仕様
(
しよう
)
は
無
(
な
)
いぞよ。
066
器量
(
うつわ
)
が
小
(
ちい
)
さいと、
067
自己
(
われ
)
の
損
(
そん
)
じゃと
申
(
もう
)
して
気
(
き
)
が
附
(
つ
)
けて
在
(
あ
)
るぞよ。
068
今度
(
こんど
)
綾部
(
あやべ
)
に
咲
(
さ
)
く
ハナ
は、
069
昔
(
むかし
)
から
未
(
ま
)
だ
此
(
こ
)
の
世
(
よ
)
始
(
はじ
)
まりてから、
070
類例
(
ためし
)
の
無
(
な
)
い
事
(
こと
)
の
ハナ
が
咲
(
さ
)
くので
在
(
あ
)
るから、
071
其
(
そ
)
の
大本
(
おほもと
)
で
在
(
あ
)
るから、
072
世
(
よ
)
が
放漫的開化
(
のぼり
)
て
汚濁切
(
くもりきり
)
た
今
(
いま
)
の
世
(
よ
)
の
中
(
なか
)
に、
073
末代
(
まつだい
)
萎
(
しほ
)
れん
結構
(
けっこう
)
な
花
(
はな
)
の
咲
(
さ
)
く
基礎工事
(
したごしらへ
)
の
御用
(
ごよう
)
は、
074
苦労
(
くろう
)
艱難
(
かんなん
)
の
凝結
(
かたまり
)
の
花
(
はな
)
が
咲
(
さ
)
く
御用
(
ごよう
)
で
在
(
あ
)
るから、
075
軽挙妄動
(
ようき
)
有
(
あ
)
りては
出来
(
でき
)
んぞよ。
076
世
(
よ
)
が
変
(
かわ
)
りて、
077
梅
(
うめ
)
と
松
(
まつ
)
との
世
(
よ
)
に
成
(
な
)
るぞよ。
078
梅
(
うめ
)
は
寒候
(
さむさ
)
に
向
(
むか
)
へば
花
(
はな
)
の
準備
(
こしらへ
)
致
(
いた
)
す、
079
花
(
はな
)
の
中
(
なか
)
では
一番
(
いちばん
)
苦労
(
くろう
)
が
永
(
な
)
がいなれど、
080
節操
(
みさを
)
正
(
ただ
)
しく
良
(
よ
)
い
実
(
み
)
を
結
(
むす
)
ぶなり、
081
大本
(
おほもと
)
の
ハナ
は
苦労
(
くろう
)
の
凝結
(
かたまり
)
で
咲
(
さ
)
くので
在
(
あ
)
るから、
082
梅
(
うめ
)
に
譬
(
たと
)
へて
在
(
あ
)
るぞよ。
083
松
(
まつ
)
は
変
(
かわ
)
らん
昔
(
むかし
)
から
一
(
ひと
)
すじの
金院無欠至霊心
(
まつごころ
)
、
084
此
(
こ
)
の
心
(
こころ
)
に
日本
(
にほん
)
の
人民
(
じんみん
)
よ、
085
皆
(
みな
)
が
揃
(
そろ
)
ふて
成
(
な
)
りて
来
(
こ
)
んと、
086
今度
(
こんど
)
の
日本
(
にほん
)
と
外国
(
がいこく
)
との
戦
(
たたか
)
ひは、
087
彼我
(
どちら
)
も
人民
(
じんみん
)
では
見当
(
けんとう
)
の
取
(
と
)
れん、
088
大
(
おほ
)
きな
仕組
(
しぐみ
)
が
出来
(
でき
)
て
居
(
を
)
るから、
089
外国
(
がいこく
)
の
方
(
ほう
)
が
良
(
よ
)
いと
思
(
をも
)
ふ
様
(
やう
)
な、
090
真政理解
(
まこと
)
の
無
(
な
)
い
日本
(
にほん
)
の
人民
(
じんみん
)
は、
091
仕様
(
しやう
)
無
(
な
)
くば
外国
(
がいこく
)
へ
服順
(
つく
)
と
云
(
い
)
ふ
者
(
もの
)
が
八分
(
はちぶ
)
も
九分
(
くぶ
)
も
有
(
あ
)
るが、
092
今度
(
こんど
)
の
最後審判
(
とどめ
)
の
瀬戸際
(
せとぎわ
)
で
外国
(
がいこく
)
に
服従
(
したが
)
ふた
人民
(
じんみん
)
は、
093
畜生道
(
ちくせうどう
)
へ
堕落
(
おち
)
て
万劫
(
まんごう
)
末代
(
まつだい
)
モウ
日本
(
にほん
)
の
神国
(
しんこく
)
へは
帰
(
かへ
)
る
事
(
こと
)
は
出来
(
でき
)
んぞよ。
094
松
(
まつ
)
も
梅
(
うめ
)
も
皆
(
みな
)
今度
(
こんど
)
の
事
(
こと
)
の
譬
(
たと
)
へ、
095
心
(
こころ
)
で
汲
(
くみ
)
取
(
とり
)
なされ。
096
出口
(
でぐち
)
の
筆先
(
ふでさき
)
は
書
(
かき
)
放題
(
ほうだい
)
、
097
其
(
そ
)
れが
皆
(
みな
)
世界
(
せかい
)
から
出
(
で
)
て
来
(
く
)
るのじゃぞよ。
098
日本
(
にほん
)
は
いろは
四十八文字
(
しじゅうはちもじ
)
で
世界中
(
せかいぢう
)
が
見
(
み
)
え
透
(
す
)
くので
在
(
あ
)
るから、
099
荒振神共
(
がいこくじん
)
よ、
100
改心
(
かいしん
)
致
(
いた
)
さな
成
(
な
)
らん
世
(
よ
)
が
参
(
まい
)
りたぞよ。
101
世
(
よ
)
の
刷新
(
あらため
)
に
霊魂
(
みたま
)
の
改善整理
(
あらため
)
で
在
(
あ
)
るから、
102
改心
(
かいしん
)
せん
身魂
(
みたま
)
は
自然淘汰
(
そぐる
)
から、
103
不足
(
ふそく
)
は
世界中
(
せかいぢう
)
に
何処
(
どこ
)
へも
云
(
い
)
ふて
行
(
ゆ
)
く
処
(
とこ
)
は
無
(
な
)
いぞよ。
104
旅
(
たび
)
立
(
だ
)
ちの
身風
(
みなり
)
を
書
(
か
)
き
置
(
を
)
くぞよ。
105
出口
(
でぐち
)
の
旅
(
たび
)
立
(
だ
)
ちは、
106
世
(
よ
)
を
立替
(
たてか
)
へる
大本
(
おほもと
)
で
在
(
あ
)
るから、
107
薩張
(
さっぱ
)
り
現今流
(
いま
)
とは
風相
(
みなり
)
を
変
(
か
)
へる、
108
何処
(
どこ
)
へ
行
(
い
)
きても
木綿
(
もめん
)
着物
(
きもの
)
に
晒
(
さら
)
しの
脚線
(
きゃはん
)
、
109
紙巻草履
(
かみまきざうり
)
を
穿
(
は
)
きて
参
(
まい
)
ると
申
(
もう
)
して
在
(
あ
)
るが、
110
現代
(
いま
)
は
余
(
あま
)
り
世
(
よ
)
が
贅沢
(
いたり
)
て、
111
物的欲望極致
(
のぼりつめた
)
から、
112
大本
(
おほもと
)
から
末代
(
まつだい
)
の
神政
(
よ
)
の
行
(
や
)
り
方
(
かた
)
を
創始
(
し
)
て
見
(
み
)
せるぞよ。
113
鬼門
(
きもん
)
の
金神
(
こんじん
)
は
悪神
(
あくがみ
)
と
世界
(
せかい
)
の
人民
(
じんみん
)
に
言
(
い
)
はれた
神
(
かみ
)
、
114
悪神
(
あくがみ
)
で
在
(
あ
)
りたか、
115
善
(
ぜん
)
を
竭
(
つく
)
して
此
(
こ
)
の
天地
(
てんち
)
を
潰
(
つぶ
)
さぬ
様
(
やう
)
に、
116
悪
(
あく
)
に
見
(
み
)
せて
善
(
ぜん
)
一
(
ひと
)
つを
立
(
た
)
て
貫
(
ぬ
)
きて
来
(
き
)
た
事
(
こと
)
を、
117
変性男子
(
へんぜうなんし
)
を
顕
(
あら
)
はして、
118
世界
(
せかい
)
の
人民
(
じんみん
)
に
改心悦服絶対的帰順
(
かいしん
)
を
為
(
さ
)
して、
119
賦興安心立命
(
よろこば
)
す、
120
綾部
(
あやべ
)
の
大本
(
おほもと
)
は、
121
善
(
ぜん
)
と
悪
(
あく
)
との
行
(
や
)
り
方
(
かた
)
を、
122
世界
(
せかい
)
の
人民
(
じんみん
)
に
見
(
み
)
せて、
123
末代
(
まつだい
)
の
神政
(
よ
)
の
手本
(
てほん
)
を
出
(
だ
)
して、
124
人民
(
じんみん
)
に
本然感知
(
かいしん
)
を
致
(
さ
)
す
大本
(
おほもと
)
で
在
(
あ
)
るぞよ。
125
悪
(
あく
)
の
行
(
や
)
り
方
(
かた
)
は
人
(
ひと
)
がドンナ
苦労
(
くろう
)
を
為
(
し
)
てもドウでも
良
(
よ
)
いなり、
126
自我
(
われ
)
の
思
(
をも
)
はくに
行
(
ゆ
)
かんと
四方八方
(
しほうはっぽう
)
当
(
あ
)
たりまくって、
127
小言
(
こごと
)
を
申
(
もう
)
し
立
(
た
)
てて
恨
(
うら
)
み
合
(
あ
)
ひの
行
(
や
)
り
方
(
かた
)
、
128
善
(
ぜん
)
の
行
(
や
)
り
方
(
かた
)
は
我身
(
わがみ
)
を
犠牲
(
すて
)
て
人
(
ひと
)
を
助
(
たす
)
けるのが
善
(
ぜん
)
の
行
(
や
)
り
方
(
かた
)
で、
129
善
(
ぜん
)
と
悪
(
あく
)
との
行
(
や
)
り
方
(
かた
)
は
天地
(
てんち
)
の
違
(
ちが
)
ひであるぞよ。
130
此
(
こ
)
の
世
(
よ
)
は
善
(
ぜん
)
の
行
(
や
)
り
方
(
かた
)
で
無
(
な
)
いと、
131
悪
(
あく
)
ではテンと
行
(
ゆき
)
当
(
あた
)
りて、
132
途中
(
とちう
)
で
道
(
みち
)
が
無
(
な
)
くなりて、
133
世
(
よ
)
が
難渋
(
なんじう
)
な
事
(
こと
)
に
成
(
な
)
るから、
134
善
(
ぜん
)
の
行
(
や
)
り
方
(
かた
)
の
世
(
よ
)
へ
持
(
も
)
ち
方
(
かた
)
を
改
(
あらた
)
めるぞよ。
135
コンナ
事
(
こと
)
を
申
(
もう
)
すとよい
狂気者
(
きちがい
)
じゃと
申
(
もう
)
して、
136
一層
(
なお
)
悪
(
わる
)
く
申
(
もう
)
すなれど、
137
辛
(
つら
)
い
残念
(
ざんねん
)
を
隠忍
(
こば
)
りて
行
(
ゆ
)
かねば
成就
(
な
)
らん
誠
(
まこと
)
の
道
(
みち
)
で
在
(
あ
)
るから、
138
普通並製
(
ひととうり
)
の
身魂
(
みたま
)
で
在
(
あ
)
りたら、
139
辛棒
(
しんぼう
)
は
出来
(
でき
)
んと
申
(
もう
)
して、
140
筆先
(
ふでさき
)
に
出
(
だ
)
して
在
(
あ
)
るぞよ。
141
三千世界
(
さんぜんせかい
)
の
大狂者
(
おほきちがい
)
の
真似
(
まね
)
で
在
(
あ
)
るから、
142
辛棒
(
こば
)
りて
行
(
ゆ
)
けよ。
143
此
(
こ
)
の
方
(
ほう
)
の
行
(
や
)
り
方
(
かた
)
は、
144
今
(
いま
)
では
人民
(
じんみん
)
の
心
(
こころ
)
の
通
(
とほ
)
りに
見
(
み
)
えるぞよ。
145
悪
(
わる
)
き
心
(
こころ
)
の
人民
(
じんみん
)
には
悪神
(
あくがみ
)
に
見
(
みえ
)
るし、
146
善
(
よ
)
き
心
(
こころ
)
の
人民
(
じんみん
)
には
是程
(
これほど
)
善
(
よ
)
き
神
(
かみ
)
は
先
(
ま
)
づは
無
(
な
)
いなれど、
147
心
(
こころ
)
の
事
(
こと
)
が
出来
(
でき
)
るぞよ。
148
此
(
こ
)
の
世
(
よ
)
は
是迄
(
これまで
)
は
四
(
よ
)
ツ
足
(
あし
)
の
守護
(
しゅご
)
で
在
(
あ
)
りたから、
149
腹心
(
はら
)
の
中
(
なか
)
は
腐
(
くさ
)
りて
居
(
を
)
りても、
150
容色
(
うわべ
)
飾
(
かざ
)
りてドンナ
罪科
(
めぐり
)
の
金
(
きん
)
でも
立派
(
りっぱ
)
に
使用
(
つかへ
)
ばエライ
者
(
もの
)
じゃと
鄭重
(
ていちょう
)
に
致
(
いた
)
すから、
151
日本
(
にほん
)
の
人民
(
じんみん
)
が
不真不実
(
わるく
)
く
堕落
(
なり
)
て、
152
学
(
がく
)
と
金
(
かね
)
とが
此
(
この
)
世
(
よ
)
の
宝
(
たから
)
と
申
(
もう
)
したが、
153
世
(
よ
)
を
変
(
か
)
えて、
154
此
(
こ
)
の
先
(
さ
)
きは
日本
(
にほん
)
の
国
(
くに
)
は、
155
天立本然
(
もと
)
の
日本
(
にほん
)
に
致
(
いた
)
して
了
(
しも
)
ふから、
156
直接
(
もと
)
の
分霊分身
(
わけみたま
)
は
申
(
もう
)
すに
及
(
およ
)
ばんなり、
157
其
(
そ
)
の
系統
(
ひっぽう
)
の
身魂
(
みたま
)
は
天下泰平
(
てんかたいへい
)
に
世
(
よ
)
が
治
(
をさ
)
まりたら、
158
夫
(
そ
)
れ
夫
(
ぞ
)
れに
御用
(
ごよう
)
を
仰
(
おほ
)
せ
附
(
つ
)
けるから、
159
本来
(
もと
)
が
結構
(
けっこう
)
な
天地
(
てんち
)
の
霊徳
(
みたま
)
で
在
(
あ
)
るから、
160
日本
(
にほん
)
の
人民
(
じんみん
)
は
天賦精霊
(
みたま
)
を
磨
(
みが
)
きて、
161
心性
(
こころ
)
の
容
(
い
)
れ
変
(
か
)
えを
致
(
いた
)
したら、
162
世界中
(
せかいじゅう
)
が
善
(
よ
)
くなるのじゃぞよ。
163
昔
(
むかし
)
の
神代
(
かみよ
)
が
循環
(
めぐ
)
り
来
(
き
)
て、
164
本来
(
もと
)
の
神政
(
かみよ
)
へ
帰復
(
たちかへ
)
りて、
165
昔
(
むかし
)
の
元
(
もと
)
へ
何事
(
なにごと
)
も
日本
(
にほん
)
の
行
(
をこな
)
ひを
復顕
(
もどす
)
から、
166
世界
(
せかい
)
には
大
(
おほ
)
きな
間
(
ま
)
違
(
ちが
)
ひが
出来
(
でき
)
て
来
(
き
)
て、
167
思慮腹案
(
おもわく
)
の
相異
(
ちが
)
う
人
(
ひと
)
が
多数
(
たっぴつ
)
に
出来
(
でき
)
るが、
168
是迄
(
これまで
)
は
悪
(
あく
)
が
跳梁
(
はびこ
)
りた
世
(
よ
)
で
在
(
あ
)
りたなれど、
169
善
(
ぜん
)
一
(
ひと
)
つに
平定
(
し
)
て
了
(
しも
)
ふて、
170
悪
(
あく
)
は
掃蕩
(
たいら
)
げるぞよ。
171
神代
(
かみよ
)
に
成
(
な
)
ると
近
(
ちか
)
い
遠
(
とほ
)
いの
懸隔
(
へだて
)
は
無
(
な
)
いぞよ。
172
水晶
(
すいせう
)
の
真心
(
まごころ
)
の
信念
(
こころ
)
なら、
173
千里
(
せんり
)
を
隔
(
へだ
)
てた
所
(
とこ
)
でも
利益
(
りやく
)
は
与
(
や
)
るが、
174
膝下
(
ひじね
)
にをりても、
175
神
(
かみ
)
に
心
(
こころ
)
の
無
(
な
)
き
人民
(
じんみん
)
は
構
(
かま
)
いはせんぞよ。
176
心丈
(
こころだ
)
けの
事
(
こと
)
より
報酬
(
おかげ
)
は
与
(
や
)
らん
此
(
この
)
方
(
ほう
)
じゃぞよ。
[#ここから下の文章は、「教祖御直筆」とあるように、艮の金神による大本神諭ではなく、出口ナオによる文章である。天声社の七巻本(第6巻8頁~)には収録されていない。]
177
出口教祖
(
でぐちきゃうそ
)
三千世界
(
さんぜんせかい
)
を
開
(
ひら
)
きます
大神
(
おほかみ
)
の
御用
(
ごよう
)
致
(
いた
)
されし
御経歴
(
ごけいれき
)
を
少
(
すこ
)
し
誌
(
しる
)
し
奉
(
まつ
)
らん。
178
原文
(
げんぶん
)
は
教祖御
(
きゃうそご
)
直筆
(
じきひつ
)
なり。
179
……………
錮
(
い
)
れては
置
(
を
)
かんと
御指図
(
おさしづ
)
ありて、
180
四
月
(
がつ
)
の十五
日
(
にち
)
(
教祖
(
きゃうそ
)
出獄
(
しゅつごく
)
の
御日
(
おんひ
)
)に
成
(
な
)
る
迄
(
まで
)
に、
181
大槻鹿造
(
おほつきしかざう
)
が
牢
(
ろう
)
の
入口
(
いりくち
)
へ
参
(
まい
)
りて「
家
(
いへ
)
(
出口家
(
でぐちけ
)
)を
売
(
う
)
りて
御前
(
おまへ
)
(
教祖
(
きゃうそ
)
)に
気楽
(
きらく
)
に
暮
(
く
)
らさし
度
(
た
)
い」と
申
(
もう
)
して、
182
私
(
わし
)
のやうな
者
(
もの
)
の
言
(
い
)
ふ
事
(
こと
)
でも
聞
(
きい
)
て
下
(
くだ
)
さり、
183
「
福知山
(
ふくちやま
)
の
叔父様
(
をじさま
)
の
言
(
い
)
はるるやう、
184
また
伝吉
(
でんきち
)
(
教祖
(
きゃうそ
)
第三男
(
だいさんなん
)
)の
言
(
い
)
ふ
事
(
こと
)
も
聞
(
き
)
いて
呉
(
く
)
れたなら、
185
御前
(
おまへ
)
(
教祖
(
きゃうそ
)
)を
牢
(
ろう
)
から
出
(
だ
)
して
上
(
あ
)
げやう」と
往生
(
わうぜう
)
攻
(
ぜ
)
めに
致
(
いた
)
したのだ。
186
出口
(
でぐち
)
は
家
(
いへ
)
も
何
(
なに
)
も
要
(
い
)
らん、
187
牢
(
ろう
)
から
出
(
で
)
さえしたら
良
(
よ
)
いのであるよって
鹿造
(
しかざう
)
の
言
(
い
)
ふ
通
(
とほ
)
り、
188
夫
(
そ
)
れは
良
(
よ
)
い
法立
(
ほうだ
)
てで
在
(
あ
)
る
故
(
ゆへ
)
結構
(
けっこう
)
じゃから、
189
御前
(
おまへ
)
の
都合
(
つがう
)
に
為
(
しな
)
されと
委
(
まか
)
して
置
(
を
)
いて、
190
四
月
(
がつ
)
十五
日
(
にち
)
に
出
(
だ
)
して
貰
(
もら
)
ふたのでありた。
191
科
(
とが
)
なきものを
牢
(
ろう
)
へ
入
(
い
)
れて、
192
四十
日
(
にち
)
の
間
(
あいだ
)
食物
(
もの
)
も
食
(
た
)
べずに
居
(
を
)
りたのも、
193
皆
(
みな
)
神様
(
かみさま
)
からの
事
(
こと
)
で
在
(
あ
)
りました。
194
余
(
あま
)
り
苦酷
(
かなわん
)
から
牢
(
ろう
)
の
中
(
なか
)
で
死
(
し
)
のうと
思
(
をも
)
ふて
見
(
み
)
ても、
195
何程
(
なにほど
)
死
(
し
)
のうと
思
(
をも
)
ふても、
196
神
(
かみ
)
がキッと
憑
(
つ
)
いて
居
(
を
)
るから
死
(
し
)
なれせんぞと、
197
艮
(
うしとら
)
の
金神様
(
こんじんさま
)
が
言
(
い
)
ひなされて
止
(
や
)
めに
致
(
いた
)
したが、
198
死
(
し
)
ぬも
生
(
い
)
きるも
皆
(
みな
)
神様
(
かみさま
)
からの
都合
(
つがう
)
の
事
(
こと
)
で
在
(
あ
)
りますから、
199
何事
(
なにごと
)
も
神様
(
かみさま
)
にお
委任
(
まかせ
)
申
(
もう
)
せば
楽
(
らく
)
なもの、
200
天竺
(
てんじく
)
へ
行
(
い
)
けと
神様
(
かみさま
)
が
言
(
い
)
ひなされて、
201
真実
(
まこと
)
に
行
(
ゆ
)
くのじゃと
思
(
をも
)
ふて、
202
神様
(
かみさま
)
や
近所
(
きんじょ
)
へ
子供
(
こども
)
を
頼
(
たの
)
みて
置
(
を
)
いて、
203
天竺
(
てんじく
)
へ
行
(
ゆ
)
かうと
思
(
をも
)
ふて
居
(
を
)
りたら、
204
裏
(
うら
)
の
庭園
(
せんざい
)
の
松
(
まつ
)
の
木
(
き
)
の
余程太
(
よほどふと
)
い
枝
(
ゑだ
)
が
折
(
を
)
れてをりた、
205
其
(
そ
)
の
松
(
まつ
)
に
嘴
(
くちばし
)
が
出来
(
でき
)
、
206
羽翼
(
はがい
)
が
出来
(
でき
)
、
207
大
(
おほ
)
きな
鳥
(
とり
)
に
成
(
な
)
りて、
208
其
(
そ
)
の
鳥
(
とり
)
を
捕
(
つか
)
まへたら、
209
何処
(
どこ
)
やら
行
(
い
)
ったと
思
(
をも
)
ふたら
綺麗
(
きれい
)
な
室
(
ま
)
に
来
(
き
)
て
居
(
を
)
りて、
210
見
(
み
)
ると
妙見様
(
みょうけんさま
)
が
大
(
おほ
)
きな
御厨子
(
おずし
)
の
中
(
なか
)
に
這入
(
はい
)
りて
居
(
を
)
りなされて、
211
又
(
また
)
其
(
そ
)
の
次
(
つぎ
)
の
室
(
ま
)
へ
行
(
ゆ
)
きたら、
212
女神様
(
おんながみさま
)
が
御
(
お
)
ズシの
中
(
なか
)
へ
這入
(
はい
)
りなされて、
213
其
(
そ
)
の
前
(
まへ
)
に
七福神
(
しちふくじん
)
と
兎
(
うさぎ
)
が
居
(
を
)
りました。
214
また
向
(
むか
)
ひには
福禄寿
(
げほさん
)
が
立
(
た
)
てりて
居
(
を
)
りなされた
思
(
をも
)
ふたら、
215
矢張
(
やは
)
り
出口
(
でぐち
)
の
宅
(
たく
)
で
寝
(
ね
)
て
居
(
を
)
りたので
在
(
あ
)
りた。
216
其次
(
そのつぎ
)
に
龍宮
(
りうぐう
)
へ
行
(
ゆ
)
けと
言
(
い
)
ひなされて、
217
龍宮
(
りうぐう
)
へ
行
(
い
)
ったと
思
(
をも
)
ふたら、
218
龍宮
(
りうぐう
)
の
眷属
(
けんぞく
)
が
梯子
(
はしご
)
をさして
大勢
(
おほぜい
)
上
(
あが
)
りて
来
(
き
)
た
事
(
こと
)
も
見
(
み
)
えました。
219
牢
(
ろう
)
から
出
(
で
)
て
西町
(
にしまち
)
(
大槻鹿造
(
おほつきしかざう
)
宅
(
たく
)
)に
二日
(
ふつか
)
居
(
を
)
りて、
220
八木
(
やぎ
)
へ
行
(
ゆ
)
きたのだ。
221
家
(
いへ
)
も
売
(
う
)
り
道具
(
だうぐ
)
も
売
(
う
)
りて、
222
路頭
(
ろとう
)
に
立
(
た
)
ちたなれど
綺麗
(
きれい
)
な
新
(
さら
)
つの
出口直
(
でぐちなを
)
に
成
(
な
)
りて、
223
今
(
いま
)
に
成
(
な
)
りたら
家
(
いへ
)
を
売
(
う
)
りて
下
(
くだ
)
されたのが
誠
(
まこと
)
に
結構
(
けっこう
)
だ。
224
茲
(
ここ
)
まで
致
(
いた
)
さんと
此
(
こ
)
の
取
(
と
)
り
次
(
つ
)
ぎ(
教祖
(
きゃうそ
)
)は
出来
(
でき
)
んのじゃぞ。
225
出口
(
でぐち
)
は
方々
(
ほうぼう
)
で
糸
(
いと
)
引
(
ひ
)
きて、
226
新
(
さら
)
つに
衣類
(
いるい
)
を
造
(
こし
)
らへて、
227
生
(
うま
)
れ
赤子
(
あかご
)
に
成
(
な
)
りたのじゃ。
228
皆
(
みな
)
神
(
かみ
)
が
命
(
さ
)
して
在
(
あ
)
る
事
(
こと
)
ぞ。
229
茲
(
ここ
)
まで
世
(
よ
)
に
落
(
をと
)
して
御用
(
ごよう
)
を
命
(
さ
)
して
居
(
を
)
るぞよ。
230
神
(
かみ
)
と
人民
(
じんみん
)
とは
薩張
(
さっぱり
)
心
(
こころ
)
が
反対
(
はんたい
)
で
在
(
あ
)
るから、
231
神
(
かみ
)
の
御用
(
ごよう
)
を
聞
(
き
)
くものは
何
(
なに
)
か
非凡
(
ちがう
)
ぞよ。
232
人民
(
じんみん
)
は
表面体
(
うわつら
)
を
飾
(
かざ
)
り、
233
金
(
きん
)
の
廻
(
まわ
)
りが
良
(
よ
)
いと
誠
(
まこと
)
に
重宝
(
ちょうほう
)
がりて、
234
落
(
をち
)
ぶれた
者
(
もの
)
には
言交
(
ものい
)
ふと、
235
汚
(
けが
)
れるやうに
思
(
をも
)
ふ
世
(
よ
)
の
中
(
なか
)
、
236
世
(
よ
)
が
変
(
かわ
)
るから
反対
(
あらくら
)
に
変
(
かわ
)
るぞよ。
237
出口
(
でぐち
)
牢
(
ろう
)
から
出
(
で
)
て、
238
四
月
(
がつ
)
の十八
日
(
にち
)
に
八木
(
やぎ
)
へ
参
(
まい
)
りたなれど、
239
四十
日
(
にち
)
牢
(
ろう
)
へ
這入
(
はい
)
りて
居
(
を
)
りたので、
240
身体
(
からだ
)
は
柔弱
(
やわらか
)
う
成
(
な
)
りて、
241
又
(
また
)
一ト
働
(
はたら
)
き
致
(
いた
)
さねば
成
(
な
)
らんから、
242
ナカナカ
辛
(
つら
)
い
事
(
こと
)
で
御座
(
ござ
)
りました。
243
その
中
(
うち
)
に六
月
(
がつ
)
に
成
(
な
)
り、
244
独言独語
(
ひとりごと
)
は
言
(
い
)
ふて
居
(
を
)
れども(
教祖
(
きゃうそ
)
は
神
(
かみ
)
の
霊憑
(
れいうつ
)
りまして、
245
常住座臥独言独語
(
ぜうじゅうざぐわひとりごと
)
し
玉
(
たま
)
ふが
常
(
つね
)
なりきも)
神様
(
かみさま
)
の
御容姿
(
おすがた
)
は
拝
(
おが
)
めず、
246
頼
(
たよ
)
り
無
(
な
)
き
故
(
ゆへ
)
、
247
神様
(
かみさま
)
の
御姿
(
おすがた
)
を
見
(
み
)
せて
頂
(
いただ
)
き
度
(
た
)
いと
御願
(
おねが
)
ひ
申
(
もう
)
したら、
248
モウ三十
日
(
にち
)
待
(
ま
)
ちて
呉
(
く
)
れいと
御指図
(
おさしづ
)
が
在
(
あ
)
りて、
249
ソウする
間
(
ま
)
に七
月
(
がつ
)
の
六日
(
むいか
)
の
朝御体拝
(
あさおんれい
)
致
(
いた
)
せば、
250
チット
御話
(
おはなし
)
も
無
(
な
)
かりたなれど、
251
達磨
(
だるま
)
さんが
金神様
(
こんじんさま
)
は
二日間
(
ふつかかん
)
は
御留守
(
おるす
)
じゃと
申
(
もう
)
しなされた。
252
其頃
(
そのころ
)
は
生
(
い
)
き
達磨
(
だるま
)
じゃと
申
(
もう
)
しなされて、
253
何
(
なん
)
でも
言
(
い
)
ふて
下
(
くだ
)
さりたのじゃ。
254
ソウする
間
(
うち
)
に
天
(
てん
)
え
上
(
あが
)
りなされて、
255
天
(
てん
)
で
赤装束
(
あかせうぞく
)
で
明白
(
ありやか
)
に
御姿
(
おすがた
)
を
見
(
み
)
せなされて、
256
夫
(
そ
)
れからは
夫
(
そ
)
れ
切
(
き
)
りで
今
(
いま
)
に
御言葉
(
おことば
)
も
無
(
な
)
いなれど、
257
仏事
(
ぶつじ
)
から
神道
(
しんだう
)
へ
立
(
た
)
ち
帰
(
かへ
)
ると
申
(
もう
)
しなされたのじゃぞよ。
258
七
月
(
がつ
)
六
日
(
か
)
に
天
(
てん
)
へ
御上
(
おあが
)
りなされて、
259
七
日
(
か
)
の
日
(
ひ
)
の
暮
(
く
)
れに
御礼
(
おれい
)
致
(
いた
)
して
居
(
を
)
りたらお
帰
(
かへ
)
りなされて、
260
天
(
てん
)
へ
二日
(
ふつか
)
上
(
のぼ
)
りて、
261
位
(
くらい
)
を
貰
(
もら
)
ふて
来
(
き
)
たのじゃと
申
(
もう
)
しなされたが、
262
夫
(
そ
)
れからまたお
容姿
(
すがた
)
が
拝
(
おが
)
め
出
(
だ
)
したのでありた。
263
福島
(
ふくしま
)
(
八木
(
やぎ
)
の
人
(
ひと
)
、
264
教祖
(
きゃうそ
)
の
御女婿
(
おんむすめこ
)
)が
誠
(
まこと
)
に
結構
(
けっこう
)
な
事
(
こと
)
と
大事
(
だいじ
)
に
致
(
いた
)
して、
265
鄭重
(
ていちゃう
)
に
致
(
いた
)
して
下
(
くだ
)
さりたが、
266
亦
(
また
)
大槻鹿造
(
おほつきしかざう
)
は
出口
(
でぐち
)
の
事
(
こと
)
チットも
判
(
わか
)
らず、
267
狂者待遇
(
きちがいあしらい
)
に
致
(
いた
)
すので、
268
鹿造
(
しかざう
)
の
宅
(
たく
)
へ
行
(
ゆ
)
くと
荒立
(
あらだち
)
て
鬼
(
おに
)
か
蛇
(
じゃ
)
の
様
(
やう
)
に
成
(
な
)
るなり、
269
八木
(
やぎ
)
は
金神
(
こんじん
)
と
言
(
い
)
ふ
事
(
こと
)
が
良
(
よ
)
く
判
(
わか
)
りて
居
(
を
)
るから、
270
誠
(
まこと
)
に
結構
(
けっこう
)
で
在
(
あ
)
りた。
271
久
(
ひさ
)
(
教祖
(
きゃうそ
)
第
(
だい
)
三
女
(
じょ
)
)が
時計
(
とけい
)
が
狂
(
くる
)
ふて、
272
ドウしても
掛
(
かか
)
りませんからお
母
(
かあ
)
さん
御伺
(
おうかが
)
ひを
為
(
し
)
て
下
(
くだ
)
されと
申
(
もう
)
したから、
273
御伺
(
おうかが
)
ひ
致
(
いた
)
したら、
274
大槻鹿造
(
おほつきしかざう
)
の
家
(
いへ
)
に
置
(
をい
)
てある
刀
(
かたな
)
と
譬
(
とと
)
への
書
(
ゑ
)
とを
八木
(
こちら
)
へ
早
(
はや
)
う
引取
(
ひきと
)
りて
呉
(
く
)
れんと、
275
彼
(
あ
)
の
家
(
いへ
)
に
置
(
を
)
くと
祟
(
たた
)
るから、
276
一
日
(
にち
)
も
早
(
はや
)
く
取寄
(
とりよ
)
せて
呉
(
く
)
れい。
277
其
(
そ
)
の
知
(
し
)
らせで
時計
(
とけい
)
は
狂
(
くる
)
はしてありたのじゃと、
278
艮
(
うしとら
)
の
金神様
(
こんじんさま
)
が
御言葉
(
おことば
)
ありた。
279
その
御言葉
(
おことば
)
ある
間
(
うち
)
に
時計
(
とけい
)
が
掛
(
かか
)
りて、
280
これはドウじゃ
結構
(
けっこう
)
な
事
(
こと
)
と、
281
すぐ
福島
(
ふくしま
)
が
手紙
(
てがみ
)
を
書
(
か
)
いて
神様
(
かみさま
)
の
御言葉
(
おことば
)
を
大槻鹿造
(
おほつきしまぞう
)
の
家
(
いへ
)
へ
与
(
や
)
りたが
聞
(
き
)
かず、
282
言伝
(
ことつて
)
してもおこさず、
283
福島
(
ふくしま
)
が
大変
(
たいへん
)
怒
(
おこ
)
りて
居
(
を
)
る
間
(
うち
)
に、
284
神様
(
かみさま
)
が
純
(
すみ
)
(二
代様
(
だいさま
)
)を
連
(
つ
)
れて、
285
早
(
はや
)
う
帰
(
かい
)
れと
仰
(
おほ
)
せなさる
故
(
ゆへ
)
に、
286
八
月
(
がつ
)
の四
日
(
か
)
に
純
(
すみ
)
を
連
(
つ
)
れて
帰
(
かへ
)
りましたら、
287
神様
(
かみさま
)
御指図
(
おさしづ
)
の
通
(
とほ
)
り、
288
大槻鹿造
(
おおつきしかざう
)
は
刀
(
かたな
)
と
譬
(
たと
)
への
書
(
ゑ
)
とが
祟
(
たた
)
りて、
289
手
(
て
)
が
破傷風
(
はせうふう
)
に
成
(
な
)
りて、
290
夏中
(
まつぢう
)
もて
余
(
あま
)
したと、
291
出口
(
でぐち
)
の
家
(
いへ
)
を
売
(
う
)
りた、
292
出口
(
でぐち
)
の
家
(
いへ
)
の
再建
(
ふしん
)
する
金
(
かね
)
も
喰
(
く
)
ひ
込
(
こみ
)
て
了
(
しも
)
ふたので
在
(
あ
)
りた。
293
此
(
こ
)
の
神様
(
かみさま
)
は
天
(
てん
)
でも
自由
(
じゆう
)
に
成
(
な
)
さる
神様
(
かみさま
)
故
(
ゆへ
)
、
294
時計
(
とけい
)
位
(
ぐら
)
ひを
掛
(
か
)
けなさるのは
安
(
やす
)
き
事
(
こと
)
なれど、
295
御姿
(
おすがた
)
も
拝
(
おが
)
めずに
伺
(
うかが
)
ふ
間
(
うち
)
に
時計
(
とけい
)
がかかるのは、
296
人民
(
じんみん
)
からは
余程
(
よほど
)
不思議
(
ふしぎ
)
に
御座
(
ござ
)
ります。
297
八木
(
やぎ
)
に
居
(
を
)
りた
頃
(
ころ
)
、
298
明治
(
めいじ
)
二十六
年
(
ねん
)
の
五月頃
(
ごがつごろ
)
に、
299
来春
(
らいしゅん
)
四月
(
しがつ
)
から
唐
(
から
)
(
清
(
しん
)
)と
日本
(
にほん
)
との
戦争
(
ゆくさ
)
が
在
(
あ
)
ると
御指図
(
おんさしづ
)
ありて、
300
コンナ
時節
(
じせつ
)
に
戦争
(
ゆくさ
)
と
言
(
い
)
ふ
様
(
やう
)
な
事
(
こと
)
は
無
(
な
)
いと、
301
皆
(
みな
)
が
申
(
もう
)
して
居
(
を
)
りたなれど、
302
違
(
ちが
)
い
無
(
な
)
く
戦争
(
ゆくさ
)
、
303
明治
(
めいじ
)
二十七八
年
(
ねん
)
は
大戦争
(
おほゆくさ
)
、
304
明治
(
めいじ
)
二十九
年
(
ねん
)
の
大洪水
(
おほみづ
)
も
神様
(
かみさま
)
から
聞
(
き
)
いて
居
(
を
)
りましたから、
305
福知山
(
ふくちやま
)
の
青木
(
あをき
)
さんに、
306
今年
(
ことし
)
は
大暴風雨
(
おほあれ
)
が
在
(
あ
)
りますげなと、
307
明治
(
めいじ
)
二十九
年
(
ねん
)
の
春
(
はる
)
申
(
もう
)
して
置
(
を
)
いたが、
308
えあり
大暴
(
あ
)
れが
在
(
あ
)
りました。
309
明治
(
めいじ
)
二十五
年
(
ねん
)
に
綾部
(
あやべ
)
近所
(
きんじょ
)
が
ミヤコ
に
成
(
な
)
ると、
310
十三
日
(
にち
)
食物
(
しょくもつ
)
をも
食
(
た
)
べずに
叫
(
わ
)
めいて、
311
昼夜
(
ちゅうや
)
世界
(
せかい
)
の
事
(
こと
)
を
言
(
い
)
ふて
居
(
を
)
りました。
312
言
(
い
)
ふて
在
(
あ
)
ること
皆
(
みな
)
出
(
で
)
て
来
(
く
)
るぞえ。
313
明治
(
めいじ
)
二十六
年
(
ねん
)
に
カラ
え
行
(
い
)
て
呉
(
く
)
れいと
言
(
い
)
ひなされたので
在
(
あ
)
るから、
314
種
(
たね
)
まきて
苗
(
なへ
)
が
立
(
た
)
ちたら
出
(
で
)
て
行
(
ゆ
)
くぞよ。
315
刈込
(
かりこ
)
みに
成
(
な
)
りたら
手柄
(
てがら
)
を
為
(
さ
)
せて
本
(
もと
)
へ
返
(
かへ
)
すそよと
御神示
(
おふで
)
が
出
(
で
)
たので、
316
苗
(
なへ
)
が
立
(
た
)
ちた
時分
(
じぶん
)
にう、
317
唐
(
から
)
へ
行
(
ゆ
)
くので
在
(
あ
)
ろうと
思
(
をも
)
ふて
居
(
を
)
りたら、
318
明治
(
めいじ
)
二十七
年
(
ねん
)
の五
月
(
がつ
)
の八
日
(
か
)
に、
319
カラ
に
行
(
い
)
って
呉
(
く
)
れいと
御指図
(
おさしづ
)
ありたから、
320
ハイ
参
(
まい
)
りますと
承知
(
せうち
)
致
(
いた
)
し、
321
ほのぼのと
出
(
で
)
て
行
(
ゆ
)
けぞ
心
(
こころ
)
淋
(
さび
)
しく
思
(
をも
)
ふなよ、
322
力
(
ちから
)
に
成
(
な
)
る
人
(
ひと
)
は
用意
(
ようい
)
して
有
(
あ
)
ると、
323
又
(
また
)
御神示
(
おふで
)
に
出
(
で
)
た
故
(
ゆへ
)
、
324
一人
(
ひとり
)
で
出
(
で
)
て
行
(
ゆ
)
きたら、
325
誰
(
たれ
)
そ
外国
(
がいこく
)
へ
連
(
つ
)
れて
行
(
い
)
って
呉
(
く
)
れるものが
有
(
あ
)
るじゃろうと
思
(
をも
)
ふて、
326
用意
(
ようい
)
を
致
(
いた
)
して
居
(
を
)
りたら、
327
都倉
(
とくら
)
の
吉九郎
(
きちくろう
)
の
家内
(
かない
)
トキと
申
(
もう
)
すものが、
328
御前
(
おまへ
)
の
御供
(
おとも
)
なら
天竺
(
てんじく
)
までも
着
(
つ
)
いて
行
(
ゆ
)
くと
申
(
もう
)
して、
329
御願
(
おねが
)
ひ
致
(
いた
)
したなれど、
330
都合
(
つごう
)
が
在
(
あ
)
りて
出口
(
でぐち
)
は五
月
(
がつ
)
八
日
(
か
)
立
(
だ
)
ちにて
先
(
さ
)
きに
行
(
い
)
って
居
(
を
)
るなり、
331
トキの
来
(
く
)
るのが
遅
(
をそ
)
いから、
332
子
(
こ
)
が
有
(
あ
)
りて
出難
(
でにく
)
いなれば、
333
子
(
こ
)
は
八木
(
やぎ
)
に
預
(
あづ
)
かりて
置
(
を
)
くから、
334
早
(
はや
)
う
御出
(
おい
)
でと
手紙
(
てがみ
)
与
(
や
)
りたが、
335
余
(
あま
)
り
来
(
く
)
るのが
遅
(
をそ
)
いので、
336
二三十
日
(
にち
)
待
(
ま
)
ちて
居
(
を
)
りた。
337
モウ六
月
(
がつ
)
に
成
(
な
)
り、
338
六
月
(
がつ
)
七
日
(
か
)
には
明
(
めう
)
八
日
(
か
)
に
立
(
た
)
てとの
神言
(
おほせ
)
ありたから、
339
一人
(
ひとり
)
行
(
ゆ
)
きたら
誰
(
たれ
)
ぞ
連
(
つ
)
れて
行
(
ゆ
)
きて
呉
(
く
)
れるものあるじゃらうと
思
(
をも
)
ふて八
日
(
か
)
に
八木
(
やぎ
)
を
出
(
で
)
て、
340
亀岡
(
かめおか
)
の
大橋銀次郎
(
おほはしぎんじろう
)
の
宅
(
たく
)
へ
一寸
(
ちょっと
)
寄
(
よ
)
りまして、
341
私
(
わたくし
)
は
外国
(
がいこく
)
へ
行
(
ゆ
)
くので
御座
(
ござ
)
います、
342
天理王様
(
てんりわうさま
)
へ
御筆先
(
おふで
)
が
与
(
や
)
りて
有
(
あ
)
りますから、
343
大和
(
やまと
)
へ
参
(
まい
)
りて
其
(
そ
)
の
先
(
さ
)
きは
唐
(
から
)
へ
行
(
ゆ
)
くので
在
(
あ
)
りますと
言
(
い
)
へば、
344
いづれは
行
(
ゆ
)
く
様
(
やう
)
に
成
(
な
)
るが、
345
御前
(
おまへ
)
さんが
歩
(
ある
)
いて
行
(
ゆ
)
かいでも
良
(
よ
)
いのじゃ。
346
大和
(
やまと
)
へも
此
(
こ
)
の
暑
(
あつ
)
いに
行
(
ゆ
)
かいでも
良
(
よ
)
い。
347
綾部
(
あやべ
)
へ
帰
(
かへ
)
りて
人助
(
ひとだす
)
けなりと
為
(
し
)
なされ。
348
人
(
いと
)
が
助
(
たす
)
かるかと
申
(
もう
)
す
故
(
ゆへ
)
、
349
四十
人
(
にん
)
ほど
助
(
たす
)
かりて
居
(
を
)
りますと
申
(
もう
)
せば、
350
それなら
後
(
あと
)
へ
返
(
かへ
)
りて
助
(
たす
)
けなされといふのを
聞
(
き
)
かずと、
351
王子
(
わうじ
)
へ
行
(
ゆ
)
きて
居
(
を
)
りたら、
352
都倉
(
とくら
)
のおときどの
参
(
まい
)
りたから、
353
御伺
(
おうかが
)
ひ
致
(
いた
)
せば、
354
一
時
(
じ
)
も
早
(
はや
)
く
行
(
い
)
て
呉
(
く
)
れいとの
御神示
(
おさしづ
)
が
有
(
あ
)
りて、
355
其
(
そ
)
の
翌朝
(
よくあさ
)
京都
(
きゃうと
)
まで
行
(
ゆ
)
きて、
356
天理王
(
てんりわう
)
の
先生
(
せんせい
)
の
宅
(
うち
)
へ
宿
(
と
)
まりて
居
(
を
)
りたら、
357
出口
(
でぐち
)
の
用
(
よう
)
済
(
す
)
みてから、
358
教会
(
きゃうかい
)
まで
行
(
い
)
って
貰
(
もら
)
い
度
(
た
)
いと、
359
承
(
うけたまは
)
りて、
360
河原町
(
かはらてう
)
の
教会
(
きゃうかい
)
へ
行
(
ゆ
)
きたら、
361
先生
(
せんせい
)
が七
人
(
にん
)
居
(
を
)
りて、
362
出口
(
でぐち
)
の
筆先
(
ふでさき
)
を
見
(
み
)
せいと
申
(
もう
)
して、
363
奥室
(
おく
)
へ
持
(
も
)
って
入
(
い
)
りて
見
(
み
)
たれば、
364
天理王
(
てんりわう
)
のおみきさんの
筆先
(
ふでさき
)
と
似
(
に
)
て
居
(
を
)
る
事
(
こと
)
で
御座
(
ござ
)
いますと、
365
出
(
で
)
て
来
(
き
)
て
申
(
もう
)
す
故
(
ゆへ
)
、
366
左様
(
さう
)
かコンナ
事
(
こと
)
が
書
(
か
)
けたので
御座
(
ござ
)
いますに。
367
」「
神様
(
かみさま
)
に
下
(
さ
)
げて
頂
(
いただ
)
かうかと
相談
(
さうだん
)
致
(
いた
)
すから、
368
ハイ
下
(
さ
)
げて
貰
(
もら
)
いますと
申
(
もう
)
して、
369
直
(
す
)
ぐ
水
(
みづ
)
を
浴
(
あ
)
びて
神前
(
ひろま
)
にへ
連
(
つ
)
れ
行
(
ゆ
)
きてすれば、
370
戦場
(
せんぜう
)
へ
連
(
つ
)
れ
行
(
ゆ
)
けと
荒立
(
あらだ
)
ちて、
371
夫
(
そ
)
れから
二階
(
にかい
)
へ
上
(
あが
)
りて、
372
種々
(
いろいろ
)
と
神様
(
かみさま
)
が
出口
(
でぐち
)
の
体
(
からだ
)
から
申
(
もう
)
しなされば、
373
疑
(
うたが
)
ふて七
人
(
にん
)
の
先生
(
せんせい
)
が
評議
(
ひょうぎ
)
致
(
いた
)
し、
374
是
(
これ
)
れは
狐
(
きつね
)
狸
(
たぬき
)
では
無
(
な
)
い
宮嬪
(
ぐひん
)
さんで
有
(
あ
)
ろうと
申
(
もう
)
したり、
375
ナカナカ
判
(
わか
)
らんので、
376
宿屋
(
やどや
)
へ
帰
(
けへ
)
りたが、
377
宿屋
(
やどや
)
も
皆
(
みな
)
心配
(
しんぱい
)
致
(
いた
)
し、
378
宿屋
(
やどや
)
の
家内
(
かない
)
が
申
(
もう
)
すには、
379
是
(
これ
)
が
誠
(
まこと
)
の
神様
(
かみさま
)
で
在
(
あ
)
りたらナヤミが
出来
(
でき
)
て
帰
(
い
)
なれせぬと
申
(
もう
)
すなり、
380
出口
(
でぐち
)
が
誠
(
まこと
)
の
神様
(
かみさま
)
で
在
(
あ
)
るなら
ナヤミ
を
造
(
こし
)
らへなされと、
381
神様
(
かみさま
)
に
寝際
(
ねぎわ
)
に
申
(
もう
)
して
置
(
を
)
きても
何
(
なん
)
の
事
(
こと
)
も
無
(
な
)
く、
382
夜
(
よ
)
が
明
(
あ
)
けて
居
(
を
)
りますれば、
383
おときどのは
眠
(
ね
)
むそうな
顔
(
かほ
)
をして
夜具
(
やぐ
)
を
整
(
たた
)
み
居
(
を
)
る
時
(
とき
)
、
384
出口
(
でぐち
)
の
体
(
からだ
)
荒立
(
あらだ
)
ちて
夜
(
よ
)
が
変
(
かわ
)
るぞよ。
385
此
(
こ
)
の
戦
(
たたか
)
ひ
治
(
をさ
)
まりたら、
386
天
(
てん
)
も
地
(
ち
)
も
世界中
(
せかいぢう
)
桝掛
(
ますか
)
け
引
(
ひ
)
きた
如
(
ごと
)
くに
致
(
いた
)
すぞよ。
387
神
(
かみ
)
も
仏事
(
ぶつじ
)
も
人民
(
じんみん
)
も
勇
(
いさ
)
んで
暮
(
くら
)
す
世
(
よ
)
に
成
(
な
)
るぞよと、
388
御筆先
(
おふでさき
)
を
書
(
か
)
かせなさりて、
389
此
(
こ
)
の
筆先
(
ふでさき
)
を
此
(
こ
)
の
宅
(
うち
)
へ
置
(
をい
)
て
帰れ
(
○○
)
との
御言葉
(
おことば
)
ありたから、
390
唐
(
から
)
まで
行
(
ゆ
)
かうと
思
(
をも
)
ふて
居
(
を
)
るのに
残念
(
ざんねん
)
なと
思
(
をも
)
へ
共
(
ども
)
、
391
御指図
(
おんさしづ
)
通
(
どほ
)
りに
致
(
いた
)
して
居
(
を
)
る
故
(
ゆへ
)
、
392
残念
(
ざんねん
)
乍
(
なが
)
ら
王子
(
わうじ
)
まで
帰
(
かい
)
りて、
393
直
(
す
)
ぐ
神様
(
かみさま
)
にお
伺
(
うかが
)
ひ
致
(
いた
)
せば、
394
出口
(
でぐち
)
よ
唐
(
から
)
へ
行
(
ゆ
)
けと
申
(
もう
)
したが、
395
行
(
ゆ
)
かうと
思
(
をも
)
ふたかと
御言葉
(
おことば
)
有
(
あ
)
りたので、
396
此
(
こ
)
の
出口
(
でぐち
)
は
唐天竺
(
からてんじく
)
まで
行
(
ゆ
)
かうと
思
(
をも
)
ひましたと
申
(
もう
)
したら、
397
偉
(
ゑら
)
い
者
(
もの
)
と
御
(
お
)
ン
喜
(
よろこ
)
び、
398
行
(
ゆ
)
くか
行
(
ゆ
)
かんか
気
(
き
)
を
引
(
ひ
)
きなされたので
在
(
あ
)
りたぞよ…………。
399
(後略)
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