霊界物語.ネット~出口王仁三郎 大図書館~
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第九章 鴛鴦(をし)(ふすま)〔四〇二〕

インフォメーション
著者:出口王仁三郎 巻:霊界物語 第9巻 霊主体従 申の巻 篇:第2篇 一陽来復 よみ:いちようらいふく
章:第9章 第9巻 よみ:おしのふすま 通し章番号:402
口述日:1922(大正11)年02月13日(旧01月17日) 口述場所: 筆録者:加藤明子 校正日: 校正場所: 初版発行日:1922(大正11)年7月5日
概要: 舞台: あらすじ[?]このあらすじは東京の望月さん作成です。一覧表が「王仁DB」にあります。[×閉じる]
正鹿山津見(桃上彦)は五月姫との婚礼の式を終えた。そこへ、故郷に残してきた三人の娘が訪ねて来たとの報せが届いた。
正鹿山津見と三人の娘は再会を果たし、親子はうれし涙に咽んでいた。
珍山彦は慶事重なるめでたい日を祝して、皆で歌を披露しあおう、と提案した。そして、美しい声で先を切って祝歌を歌い始めた。
続いて淤藤山津見司が歌った。珍山彦は続いて、五月姫に歌を促した。
主な登場人物: 備考: タグ: データ凡例: データ最終更新日: OBC :rm0909
愛善世界社版:67頁 八幡書店版:第2輯 299頁 修補版: 校定版:71頁 普及版:28頁 初版: ページ備考:
001久方(ひさかた)天津御空(あまつみそら)地土(くにつち)
002左右(ひだりみぎ)りと(めぐ)()
003邂逅(めぐりあ)うたる(おや)()
004(こころ)(そら)五月暗(さつきやみ)
005()れて(うれ)しき(なつ)()
006(みどり)(したた)黒髪(くろかみ)
007()でさすりつつ()(きた)
008(ちち)便(たよ)りを松代姫(まつよひめ)
009(こころ)(たけ)のふしぶしに
010(つも)(おも)ひをいたいけの
011(はな)(つぼみ)(くちびる)
012(ひら)梅ケ香姫(うめがかひめ)御子(みこ)
013三月三日(みつきみつか)にヱルサレム
014(やかた)()けて三人(みたり)()
015(つき)(ゆき)(はな)照彦(てるひこ)
016主従(しうじう)(みやこ)竜世姫(たつよひめ)
017いよいよ此処(ここ)月照彦(つきてるひこ)
018(かみ)御魂(みたま)(しづ)まれる
019(うづ)(みやこ)主宰神(つかさがみ)
020桃上彦(ももがみひこ)(つかさど)
021(うづ)(やかた)()きにけり
022五月(さつき)(そら)木下闇(こしたやみ)
023五日(いつか)()れむ常磐木(ときはぎ)
024五月五日(いつつきいつか)今日(けふ)(よひ)
025父子(おやこ)夫婦(ふうふ)(めぐ)()
026くるくる(まは)(さかづき)
027つき(かんばせ)五月姫(さつきひめ)
028松竹梅(まつたけうめ)千代(ちよ)八千代(やちよ)
029(さかえ)(もと)となり(ひび)
030宴会(うたげ)(こゑ)此処(ここ)彼処(かしこ)
031(うづ)(みやこ)国原(くにはら)
032(ゆる)ぐばかりの(にぎ)はしさ。
033 正鹿山津見神(まさかやまづみのかみ)五月姫(さつきひめ)との結婚(けつこん)(しき)ををはり、034淤縢山津見(おどやまづみ)035駒山彦(こまやまひこ)036珍山彦(うづやまひこ)三柱(みはしら)とともに、037宴会(うたげ)最中(さいちう)038(あさ)(ゆふ)なに(こころ)(いた)めし故郷(ふるさと)の、039(まつ)040(たけ)041(うめ)最愛(さいあい)娘子(むすめご)(たづ)(きた)りし(こと)()き、042歓喜(くわんき)(なみだ)(むせ)(をり)しも、043国彦(くにひこ)案内(あんない)につれて一行(いつかう)(この)()(あら)はれぬ。044三人(さんにん)(むすめ)(うれ)しさに(むね)(せま)り、045(ちち)(かほ)()るより(はや)三人(さんにん)一度(いちど)(かうべ)()れ、046(かたはら)(ひと)なくば()びつき(いだ)きつき(たが)ひに()かむものと、047(おも)ひは(おな)親心(おやごころ)048桃上彦(ももがみひこ)(しば)(よろこ)びの(なみだ)(むせ)びて、049(ただ)一言(ひとこと)言葉(ことば)さへも()()(いま)まで(にぎ)はひし宴会(うたげ)(せき)も、050(なん)となく五月(さつき)(あめ)湿(しめ)気味(ぎみ)とはなりぬ。051珍山彦(うづやまひこ)は、
052『ヤア、053これはこれは、054目出度(めでた)(こと)(かさ)なれば(かさ)なるものだ。055今日(けふ)五月五日(ごぐわついつか)056菖蒲(あやめ)節句(せつく)だ。057黒白(あやめ)()かぬ(やみ)()を、058あかして(とほ)宣伝使(せんでんし)の、059天女(てんによ)にも(まが)五月姫(さつきひめ)060三月三日(さんぐわつみつか)(もも)(はな)にも(くら)ぶべき桃上彦(ももがみひこ)(みこと)と、061偕老同穴(かいらうどうけつ)(ちぎり)(むす)びし矢先(やさき)062瑞霊(みづのみたま)三人連(みたりづれ)063(まつ)のミロクの()(いは)御娘子(おんむすめご)松代姫(まつよひめ)(さま)064(すぐ)(こころ)竹野姫(たけのひめ)(さま)065三五教(あななひけう)(をしへ)六合(りくがふ)一度(いちど)(ひら)(うめ)(はな)066(ほころ)びかけし梅ケ香姫(うめがかひめ)(さま)親子(おやこ)対面(たいめん)067(なん)目出度(めでた)(こと)であらうか。068それにまだまだ目出度(めでた)きは月照彦(つきてるひこ)(かみ)()()照彦(てるひこ)さまの御供(おとも)とは、069(なん)とした不思議(ふしぎ)配合(はいがふ)だらう。070あゝこれで鶯宿梅(あうしゆくばい)(うめ)(よろこ)び、071桃林(たうりん)(はな)(ぐも)り、072五月(さつき)(やみ)もさつぱり()れて、073月日(つきひ)御空(みそら)()(わた)るミロクの神代(かみよ)(ちか)づくであらう。074三五(さんご)(つき)(かがや)いたその(よさ)(はじ)めて()うた五月姫(さつきひめ)075(ちち)()闇山津見(くらやまづみ)でも、076もうかうなつた以上(いじやう)照山津見(てるやまづみ)だ。077(みな)さま、078今日(こんにち)()御慶事(ごけいじ)(いは)ふために、079親子(おやこ)夫婦(ふうふ)(むつ)びあうた目出度(めでた)さを(うた)ひませうか』
080淤縢山津見(おどやまづみ)は、
081『それは(じつ)結構(けつこう)御座(ござ)います。082どうか発起人(ほつきにん)貴方(あなた)から(うた)つて(くだ)さいませ』
083(ねが)ふにぞ、084珍山彦(うづやまひこ)は、
085(しか)らば(わたくし)より露払(つゆはら)ひを(いた)しませうか』
086と、087(いま)までの(あや)しき疳声(かんごゑ)()ず、088余韻(よゐん)嫋々(でうでう)たる(うるは)しき声音(せいおん)()()げて(うた)(はじ)めたり。
089朝日(あさひ)()()(つき)()
090天地(てんち)(かみ)(いさ)()
091(まこと)(かみ)(あら)はれて
092三月三日(みつきみつか)(もも)(はな)
093(はな)(くれなゐ)()(みどり)
094(みどり)(したた)松山(まつやま)
095青葉(あをば)来啼(きな)時鳥(ほととぎす)
096八千八声(はつせんやこゑ)(さけ)(ごゑ)
097()れて(うれ)しき五月空(さつきぞら)
098(よろこ)(むね)三千年(みちとせ)
099(はな)()(はる)桃上彦(ももがみひこ)
100(かみ)(みこと)(いも)()
101千代(ちよ)(よろこ)垂乳根(たらちね)
102親子(おやこ)五人(ごにん)(めぐ)()
103五月五日(いつつきいつか)今日(けふ)(よひ)
104(とほ)神代(かみよ)(むかし)より
105夕暮(ゆふぐ)()しと()みし()
106かはりて(いま)夕暮(ゆふぐ)れの
107天地(てんち)()つる(よろこ)びは
108またとありな(たき)(うへ)
109(かがみ)(いけ)(かぎ)りなく
110清水(しみづ)()()(ごと)くなり
111神代(かみよ)(ことほ)松代姫(まつよひめ)
112一度(いちど)(ひら)梅ケ香姫(うめがかひめ)
113(うづ)(みこと)のすくすくと
114()()(はや)竹野姫(たけのひめ)
115(うづ)(みやこ)(あと)にして
116(うづ)(みやこ)月照(つきてる)
117(そら)高砂(たかさご)(うづ)(くに)
118珍山彦(うづやまひこ)()(はな)
119(いや)高々(たかだか)高照姫(たかてるひめ)
120(かみ)(みこと)(かよ)ふなり
121大蛇(をろち)(ふね)()せられて
122ここに四人(よにん)神人(しんじん)
123主従(しうじう)親子(おやこ)(かほ)(あは)
124(こころ)(あは)せて何時(いつ)までも
125厳霊(いづのみたま)(たて)となし
126瑞霊(みづのみたま)(ぬき)となし
127三五(さんご)(つき)御教(みをしへ)
128天地(あめつち)四方(よも)(かがや)かせ
129天地(あめつち)四方(よも)(かがや)かせ』
130(うた)(をは)れば、131淤縢山津見神(おどやまづみのかみ)は、132またもや(くち)(ひら)いて祝歌(しゆくか)(うた)ふ。
133三月三日(みつきみつか)(もも)(はな)
134三千年(さんぜんねん)(むかし)より
135(つちか)(そだ)てし(その)(もも)
136(きみ)(ささ)ぐる桃実(もものみ)
137(こころ)(はる)のこの宴会(うたげ)
138五月五日(いつつきいつか)花菖蒲(はなあやめ)
139(かを)(ゆか)しき五月姫(さつきひめ)
140御空(みそら)()れて高砂(たかさご)
141()()(まつ)下蔭(したかげ)
142(じやう)(うば)との末長(すゑなが)
143(きよ)(この)()(わた)りませ
144(かしら)深雪(みゆき)友白髪(ともしらが)
145(まつ)(たけ)(うめ)愛娘(まなむすめ)
146()烏羽玉(うばたま)(くら)くとも
147月日(つきひ)(そら)照彦(てるひこ)
148(ひかり)(まば)ゆき佳人(かじん)佳人(かじん)
149(つる)千歳(ちとせ)()(をさ)
150(かめ)万代(よろづよ)()(うた)
151秋津島根(あきつしまね)(うづ)(くに)
152五男三女(ごなんさんぢよ)五月姫(さつきひめ)
153千代(ちよ)(をさ)まる国彦(くにひこ)
154(さかえ)をまつぞ目出度(めでた)けれ
155(さかえ)をまつぞ目出度(めでた)けれ』
156 珍山彦(うづやまひこ)は、
157『ヤア目出度(めでた)目出度(めでた)い、158コレコレ五月姫(さつきひめ)さま、159貴女(あなた)此家(ここ)のこれからは立派(りつぱ)奥様(おくさま)160(いま)三人(さんにん)御娘子(おむすめご)貴女(あなた)(まこと)御子(おんこ)ぢや、161(はら)(いた)めずに、162こんな立派(りつぱ)(つき)とも(ゆき)とも(はな)とも()れぬ天女神(てんによしん)()()つて、163さぞ(うれ)しからう。164(えん)()ふものは不思議(ふしぎ)なもので、165佳人(かじん)醜夫(しうふ)(めと)られたり、166愚人(ぐじん)美女(びぢよ)結婚(けつこん)するのは()(なか)配合(はいがふ)だ。167(しか)るに貴女(あなた)正鹿山津見神(まさかやまづみのかみ)(さま)のやうな智仁勇(ちじんゆう)兼備(けんび)168(なに)(ひと)(あな)のない、169あななひ(けう)宣伝使(せんでんし)(をつと)()ち、170佳人(かじん)美女(びぢよ)鴛鴦(をし)(ちぎり)(ゆめ)(あたた)かく、171夫婦(ふうふ)親子(おやこ)(はな)(ごと)(つき)(ごと)(ゆき)(ごと)く、172(きよ)生活(せいくわつ)(おく)らるると()(こと)は、173またと世界(せかい)にこれに()した幸福(かうふく)はあるまい。174(こひ)には正邪(せいじや)美醜(びしう)賢愚(けんぐ)(へだ)てがないと()(こと)だが、175貴女(あなた)(こひ)完全(くわんぜん)ですよ。176(もも)菖蒲(あやめ)(はな)()もある千代(ちよ)(よろこ)び、177幾千代(いくちよ)までもと(ちぎ)言葉(ことば)口籠(くちごも)る。178鴛鴦(をし)(ふすま)新枕(にひまくら)179(じつ)目出度(めでた)い、180目出度(めでた)い』
181 五月姫(さつきひめ)は、
182有難(ありがた)御座(ござ)います』
183(ただ)一言(ひとこと)184(かほ)(あか)らめて(やや)(うつむ)いて()る。185珍山彦(うづやまひこ)は、
186『もしもし五月姫(さつきひめ)さま、187貴女(あなた)今晩(こんばん)(はな)だ。188(ひと)(はな)やかに(うた)つて(もら)ひませうか』
189 五月姫(さつきひめ)(はづ)かしげに()(あが)り、190長袖(ちやうしう)(しと)やかに(うた)()(はじ)めたり。
191大正一一・二・一三 旧一・一七 加藤明子録)
   
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