霊界物語.ネット~出口王仁三郎 大図書館~
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第二六章 (あま)安河(やすかは)

インフォメーション
著者:出口王仁三郎 巻:霊界物語 特別篇 山河草木 入蒙記 篇:第4篇 神軍躍動 よみ(新仮名遣い):しんぐんやくどう
章:第26章 天の安河 よみ(新仮名遣い):あまのやすかわ 通し章番号:
口述日:1925(大正14)年08月 口述場所: 筆録者: 校正日: 校正場所: 初版発行日:1925(大正14)年2月14日
概要: 舞台: あらすじ[?]このあらすじは東京の望月さん作成です(一部加筆訂正してあります)。一覧表が「王仁DB」にあります。[×閉じる]
いつの間に盧占魁が宣伝したものか、蒙古人たちは、日出雄は蒙古興安嶺中の部落の出身で、日出雄の母は流転の後に日本人と結婚し、異父弟の真澄別が生まれた。のちに日出雄は日本で一派の宗教を樹立し、蒙古を救済するべく帰来した、と信じていた。
蒙古の元老たちは、日出雄をジンギスカンの末裔と信じていた。日出雄は、万一自分が蒙古の外へ出ることがあっても、弟の真澄別を置いていくから心配するな、と彼らを慰めていた。
索倫に引き移ってからは、真澄別が来客の応接に当たり、日出雄は生き神としてみだりにこれを煩わさないような体制になっていた。
上木局子は現地の部落民も獰猛の気がみなぎっていたが、日出雄は親しく交わって病人を治したりと、徳化教育を怠らなかった。
そのうちにも、上木局子出発の日まで、トール河畔で霊的修行を行っていた。修業開始五日目に、日出雄は神がかりとなって身体より霊光を放射し、神言が口を破って出た。
神素盞嗚尊、武速素盞嗚尊と現れて、滅びようとしている神の国の立て替え立て直しを行おうとしている。
小人どもががやがやと立ち騒いでいるが、すべて神の仕組んだ神業であるので、いかなる事変が起ころうとも、神に任せて心を煩わせないように。
武速素盞嗚尊を先頭に、落ち着く場所は大庫倫である。されど途中は紆余曲折が多い。
真澄別には木花姫命ならびに二体の竜神を持って守護させている。守高は天の手力男ならびに二体の竜神を持って守護させている。坂本広一には持国天、名田彦には白狐を持って守護させているが、いまだに修行が足りないので、表には表れていない。
この修行中、真澄別の霊眼霊耳に前途に関するさまざまな問題が映じ、聞こえたという。
日出雄は一度日本内地に帰還して、陣容を立て直さなければならない。
六、七回、倉庫とも感じられる鉄窓の建物が映じ、最後には鉄窓内から女神ののぞく図が見えた。
パインタラの留置場、鄭家屯の留置場、日本領事館留置場、奉天日本領事館監獄、広島県大竹警察留置場、兵庫県上郡警察留置場、そして大阪刑務所生活を経て、身体の自由を得るにいたったことの予告であったのであろう。
名田彦は修行の際、冷水に身を浸したことにより、持病を再発して途中帰国の途についていた。
主な登場人物[?]【セ】はセリフが有る人物、【場】はセリフは無いがその場に居る人物、【名】は名前だけ出て来る人物です。[×閉じる] 備考:2024/1/29出口王仁三郎全集第6巻を底本として校正。 タグ: データ凡例: データ最終更新日:2024-01-29 14:24:45 OBC :rmnm26
愛善世界社版:234頁 八幡書店版:第14輯 633頁 修補版: 校定版:237頁 普及版: 初版: ページ備考:
001 何時(いつ)()()占魁(せんくわい)宣伝(せんでん)したものか、002蒙古人(もうこじん)()日出雄(ひでを)生立(おひた)ちに(つい)()(ごと)信念(しんねん)(いう)してゐた。
003日出雄(ひでを)蒙古(もうこ)興安嶺(こうあんれい)(ちう)部落(ぶらく)(うま)れ、004(えう)にして(ちち)(うしな)ひ、005(はは)日出雄(ひでを)(いだ)いて、006各地(かくち)流転(るてん)揚句(あげく)007日本人(につぽんじん)結婚(けつこん)し、008(つひ)日本(につぽん)(ともな)()かれしは日出雄(ひでを)(ろく)(さい)(とき)であつた。009(その)()日出雄(ひでを)日本(につぽん)にて成長(せいちやう)(かみ)使命(しめい)(さと)つて、010一派(いつぱ)宗教(しうけう)樹立(じゆりつ)しつつも、011故国(ここく)たる蒙古(もうこ)(つね)(かれ)念頭(ねんとう)支配(しはい)し、012(やうや)(とき)()て、013滅亡(めつぼう)(ひん)せる蒙古(もうこ)救治(きうぢ)済度(さいど)すべく帰来(きらい)したのである。014そして真澄別(ますみわけ)(かれ)(はは)後添(のちぞひ)(をつと)(すなは)日本人(につぽんじん)との(あひだ)出来(でき)異父弟(いふてい)である』
015といふのだ。016それかあらぬか、017蒙古(もうこ)元老(げんらう)日出雄(ひでを)成吉思汗(ジンギスカン)再来(さいらい)(しん)じ、018()源義経汗(ジンギスカン)蒙古(もうこ)平定後(へいていご)019世界(せかい)統一(とういつ)し、020(その)根拠(こんきよ)蒙古外(もうこぐわい)(うつ)せし(ため)021蒙古(もうこ)(ふたた)今日(こんにち)(ごと)衰微(すゐび)(きた)結果(けつくわ)となつたのだから、022今回(こんくわい)蒙古(もうこ)平定(へいてい)独立(どくりつ)(うへ)は、023蒙古(もうこ)()(はな)れて(くだ)さるなと、024(をり)()れて日出雄(ひでを)哀願(あいぐわん)すること屡々(しばしば)であつた。025そこで日出雄(ひでを)は、026()自分(じぶん)国外(こくぐわい)()かける場合(ばあひ)は、027異父弟(いふてい)真澄別(ますみわけ)()いて()くから心配(しんぱい)するなと(こた)へて、028(かれ)()(なぐさ)めてゐた。029(ゆゑ)索倫(ソーロン)引移(ひきうつ)りて以来(いらい)は、030活仏(くわつぶつ)(その)()人々(ひとびと)応接(おうせつ)交渉(かうせふ)必要(ひつえう)(とき)は、031何時(いつ)真澄別(ますみわけ)日出雄(ひでを)(かは)つて(その)(にん)(あた)つてゐた。032(しも)木局子(もくきよくし)滞在中(たいざいちう)曼陀汗(マンダハン)親交(しんかう)ある活仏(くわつぶつ)()来訪(らいほう)した場合(ばあひ)も、033日出雄(ひでを)には(たん)敬意(けいい)(へう)して引下(ひきさが)り、034真澄別(ますみわけ)(たい)し、035蒙古(もうこ)窮状(きうじやう)()げ、036赤軍(せきぐん)横暴(わうばう)などを(うつた)へ、037真澄別(ますみわけ)経典(コーラン)(つるぎ)とを両手(りやうて)にして故国(ここく)救援(きうゑん)第一(だいいち)行動(かうどう)とすることや、038蒙古(もうこ)喇嘛(ラマ)妻帯論(さいたいろん)などをまくし()て、039(かれ)()(よろこ)ばせて()た。040そして病人(びやうにん)鎮魂(ちんこん)なども(しゆ)として真澄別(ますみわけ)(これ)(あた)り、041日出雄(ひでを)活神(いきがみ)として尊敬(そんけい)せられ、042(みだ)りに(これ)(わづら)はさぬ(やう)にする(こと)一般(いつぱん)傾向(けいかう)となつて()た。
043 (かみ)木局子(もくきよくし)仮殿(かりどの)護衛(ごゑい)団長(だんちやう)()全孝(ぜんかう)は、044或日(あるひ)一人(ひとり)活仏(くわつぶつ)(ともな)ひやつて()た。045(この)活仏(くわつぶつ)北京(ペキン)振出(ふりだ)しに外蒙(ぐわいもう)横断(わうだん)勧請(くわんじやう)しつつ、046興安嶺(こうあんれい)地帯(ちたい)に、047宏大(くわうだい)なる喇嘛廟(ラマメウ)建立(こんりう)すべく運動(うんどう)してゐる(もの)で、048救世主(きうせいしゆ)来降(らいかう)伝聞(でんぶん)(よろこ)(いさ)んで来訪(らいほう)したのであつた。049()団長(だんちやう)真澄別(ますみわけ)筆談(ひつだん)にて活仏(くわつぶつ)来意(らいい)敷衍(ふえん)し、050(さら)()人物(じんぶつ)(つい)()(ごと)(かた)つた。
051自分(じぶん)察哈爾(チヤハル)(うま)れで、052多年(たねん)()占魁(せんくわい)(したが)つて戦場(せんぢやう)馳駆(ちく)(いた)しましたが、053今日(こんにち)騎兵(きへい)戦争(せんさう)(おい)()司令(しれい)(みぎ)()づる(もの)はありませぬ。054先年(せんねん)察哈爾(チヤハル)より大山脈(だいさんみやく)(ならび)大沙漠(だいさばく)横切(よこぎ)つて外蒙(ぐわいもう)()(したが)へ、055(いち)()大庫倫(だいクーロン)根拠(こんきよ)(かま)へ、056(さら)(てん)じて綏遠(スヰヱン)057山西(さんせい)058雲南(うんなん)(まで)(へい)(すす)めて支那(しな)天地(てんち)震撼(しんかん)せしめましたが、059()()(あひだ)(その)()平定(へいてい)してゐますが、060一度(いちど)()()つた(あと)(また)(もと)(ごと)く、061何時(いつ)しか()制令(せいれい)区域(くゐき)自然(しぜん)(だつ)した状態(じやうたい)になつて(しま)つて、062(まつた)骨折損(ほねをりぞん)(をは)つてゐます。063これは()司令(しれい)政治(せいぢ)(てき)手腕(しゆわん)()けてゐる(ため)であります。064実際(じつさい)()司令(しれい)武力(ぶりよく)征服(せいふく)一方(いつぱう)(ひと)ですから、065今回(こんくわい)征服(せいふく)(あと)政治(せいぢ)方面(はうめん)是非(ぜひ)貴方(あなた)(がた)()(ねが)(いた)しました(やう)次第(しだい)です。066これは(わたし)(だけ)希望(きばう)ではありませぬ、067司令(しれい)以下(いか)吾々(われわれ)同志(どうし)(もの)(ひと)しく希望(きばう)する(ところ)御座(ござ)います』
068 (この)木局子(もくきよくし)一帯(いつたい)()に、069()占魁(せんくわい)所有権(しよいうけん)設定(せつてい)し、070(かみ)木局子(もくきよくし)仮神殿(かりしんでん)建立(こんりう)し、071(これ)日出雄(ひでを)仮寓(かぐう)とする計画(けいくわく)(すす)んでゐたが、072軍容(ぐんよう)整頓(せいとん)事務(じむ)()はれて中々(なかなか)(はかど)らぬので、073取敢(とりあ)へず(かみ)木局子(もくきよくし)部落中(ぶらくちう)(もつと)瀟洒(せうしや)見受(みう)けられる民家(みんか)徴発(ちようはつ)して、074日出雄(ひでを)仮殿(かりどの)()てたのである。
075 (かみ)木局子(もくきよくし)最近(さいきん)(れい)のチヨロマン民族(みんぞく)根拠地(こんきよち)であつたので、076現住(げんぢゆう)部落民(ぶらくみん)公爺府(コンエフ)以西(いせい)沿道筋(えんだうすぢ)住民(ぢゆうみん)()(とく)獰猛(だうまう)()(みなぎ)つて()る。077()(この)地点(ちてん)()(くば)りしものか、078(ちやう)彦三(けんさん)079()全孝(ぜんかう)080(すう)秀明(しうめい)(さん)団長(だんちやう)をして、081各々(おのおの)(その)部下(ぶか)(ひき)ゐて、082(これ)護衛(ごゑい)警戒(けいかい)せしめて()たのである。083(しか)如何(いか)獰猛(だうまう)(たみ)とはいへ、084(みだり)威圧(いあつ)すべきものにあらずして、085日出雄(ひでを)一行(いつかう)十数(じふすう)()民家(みんか)時々(ときどき)訪問(はうもん)し、086(した)しく(まじ)はり、087(あるひ)(たはむ)れ、088(あるひ)病人(びやうにん)(なほ)し、089徳化(とくくわ)教育(けういく)(おこた)らなかつた。090(したが)つて護衛(ごゑい)将卒(しやうそつ)武威(ぶい)(ふる)ふの(えう)なく、091(じつ)平和(へいわ)自治体(じちたい)自然(しぜん)形成(けいせい)されてゐたのである。
092 ()かる(なか)洮児(トール)河畔(かはん)霊的(れいてき)修行(しうぎやう)は、093日課(につくわ)(ごと)く、094(かみ)木局子(もくきよくし)出発(しゆつぱつ)(まで)継続(けいぞく)された。095修行場(しうぎやうぢやう)洮児(トール)(がは)支流(しりう)三筋(みすぢ)落合(おちあひ)岸辺(きしべ)(やく)一間半(いつけんはん)四方(しはう)()(ぼく)し、096四隅(よすみ)(やなぎ)()てて(さかひ)とし、097外蒙(ぐわいもう)地帯(ちたい)豊富(ほうふ)なる岩塩(がんえん)(もつ)(これ)(きよ)め、098祝詞(のりと)奏上(そうじやう)し、099(かみ)(いの)りて(みだ)りに(をか)すべからざる聖域(せいち)フリガナ「せいち」は底本(全集)通り。(さだ)められたのである。100洮児(トール)(ながれ)(きよ)きこと水晶(すゐしやう)(ごと)く、101(つめ)たきこと(こほり)(ごと)しで、102曹達(ソーダ)(ぶん)含有量(がんいうりやう)豊富(ほうふ)で、103洗濯(せんたく)には石鹸(せつけん)不用(ふよう)である。104内蒙(ないもう)一帯(いつたい)()はすべて曹達(ソーダ)(ぶん)()み、105宝裏山(はうりざん)附近(ふきん)砂漠(さばく)地帯(ちたい)(した)(ごと)きは全部(ぜんぶ)曹達(ソーダ)地層(ちそう)をなしてゐると()つて()(くらゐ)である。
106 修行者(しうぎやうしや)日々(ひび)(この)洮児(トール)清冽(せいれつ)(みづ)身体(しんたい)(きよ)めるを(れい)とし、107守高(もりたか)108萩原(はぎはら)109坂本(さかもと)110名田彦(なだひこ)面々(めんめん)時々(ときどき)参加(さんか)して()た。111修行(しうぎやう)開始(かいし)五日目(いつかめ)(こと)であつた。112日出雄(ひでを)神懸(かむがか)全集(6巻p180)と愛世版は「神懸り」、校定版は「帰神(かむがかり)」。となり身体(しんたい)より霊光(れいくわう)放射(はうしや)し、113()()神言(しんげん)(その)(くち)(やぶ)つて()た。
114(日出雄)『ウツフヽヽヽアハツハヽヽヽ面白(おもしろ)面白(おもしろ)し、115秋津洲(あきつしま)より(わた)(きた)りし、116(かむ)素盞嗚(すさのをの)(みこと)117武速(たけはや)素盞嗚(すさのを)(あら)はれて(まさ)(ほろ)()かむとする、118(かみ)(つく)りし(かみ)(くに)立替(たてかへ)立直(たてなほし)(おこな)はむとす。119小人(せうじん)(ども)がガヤガヤと立騒(たちさわ)(ども)120(すべ)(かみ)仕組(しぐ)みし神業(かむわざ)なれば、121如何(いか)なる事変(じへん)(おこ)るとも、122(かみ)(まか)せて(こころ)(わづら)はす(こと)(なか)れ、123武速(たけはや)素盞嗚(すさのをの)(みこと)先頭(せんとう)()ち、124落着(おちつ)場所(ばしよ)大庫倫(だいクーロン)なり。125されど途中(とちう)迂余(うよ)曲折(きよくせつ)(おほ)し、126必要(ひつえう)(みと)むる(こと)(この)肉体(にくたい)(かか)りて(その)都度(つど)()(しめ)すべし。127真澄別(ますみわけ)木花姫(このはなひめの)(みこと)(ならび)二体(にたい)竜神(りうじん)(もつ)守護(しゆご)せしめ、128(また)守高(もりたか)(あま)手力男(たぢからを)(ならび)二体(にたい)竜神(りうじん)(もつ)守護(しゆご)せしめあれば、129(かなら)(その)()(けが)(こと)(なか)れ。130(また)坂本(さかもと)広一(くわういち)には法華教(ほけきやう)守護(しゆご)する持国天(じこくてん)をして守護(しゆご)せしめ、131名田彦(なだひこ)白狐(びやくこ)(もつ)守護(しゆご)しあれ(ども)132(いま)修業(しうげふ)()らざるを(もつ)て、133(おもて)(あら)はるるに(いた)らず云々(うんぬん)
134 (これ)()観察(くわんさつ)すれば、135日出雄(ひでを)今日(こんにち)(いま)大庫倫(だいクーロン)(むか)途中(とちう)曲折中(きよくせつちう)()()けるものとなるのである。136(なほ)(この)修業中(しうげふちう)137真澄別(ますみわけ)霊眼(れいがん)霊耳(れいじ)前途(ぜんと)(くわん)する種々(しゆじゆ)なる問題(もんだい)(えい)(あるひ)(きこ)えた(さう)で、138(その)都度(つど)(これ)日出雄(ひでを)報告(はうこく)すると、139日出雄(ひでを)微笑(びせう)しながら(うなづ)くのが(れい)であつた。140(その)(うち)(すで)実現(じつげん)せるは()(ふた)つである。
141(その)(いち)日出雄(ひでを)一旦(いつたん)日本(につぽん)内地(ないち)帰還(きくわん)して陣容(ぢんよう)(なほ)さねばならぬ(こと)
142(その)()六七(ろくしち)(くわい)143倉庫(さうこ)とも(かん)ぜられる鉄窓(てつさう)建物(たてもの)(あるひ)(おほ)きく(あるひ)(ちひ)さく(えい)じ、144最後(さいご)には鉄窓内(てつさうない)より女神(めがみ)(のぞ)()()えたと()ふ。
145 (のち)(いた)りて勘考(かんかう)すれば、146日出雄(ひでを)白音太拉(パインタラ)支那(しな)留置場(りうちぢやう)147鄭家屯(ていかとん)支那(しな)留置場(りうちぢやう)148(ならび)日本(につぽん)領事館(りやうじくわん)留置場(りうちぢやう)149奉天(ほうてん)日本(につぽん)領事館(りやうじくわん)監獄(かんごく)150広島県(ひろしまけん)大竹(おほたけ)警察(けいさつ)留置場(りうちぢやう)151兵庫県(ひやうごけん)上郡(かみごほり)警察(けいさつ)留置場(りうちぢやう)()て、152最後(さいご)大阪(おほさか)刑務所(けいむしよ)生活(せいくわつ)(もつ)身体(しんたい)自由(じいう)()たる(こと)予告(よこく)であつたと()(ほか)はなからう。153(こと)最後(さいご)のは大阪(おほさか)刑務所(けいむしよ)外観(ぐわいくわん)(その)(まま)であつたと()ふのだから不思議(ふしぎ)といふも(おろ)かである。
154 (ちなみ)名田彦(なだひこ)(この)修業(しうげふ)(さい)冷水(れいすい)()(ひた)した結果(けつくわ)宿痾(しゆくあ)再発(さいはつ)し、155(つひ)中途(ちうと)帰国(きこく)()()かねばならぬ(こと)となつた。
156大正一四、八、筆録)

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