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インフォメーション
種類:
大本神諭
年月日:
1912(大正1)年8月16日(旧7月4日)
神霊界掲載号:
大正6年9月1日号(第51号) 23頁
神霊界八幡書店復刻版:
第1巻 387頁
七巻本:
第2巻 149頁
五巻本:
未調査
三五神諭:
なし
東洋文庫天の巻:
113頁
東洋文庫火の巻:
なし
連合会水の巻:
なし
大本史料集成:
未調査
庶民生活史料集成:
なし
概要:
備考:
タグ:
データ凡例:
データ最終更新日:
OBC :
os060
001
大精神国永遠無窮強固建立神言返照火水神
(
おほくにとこたちのみことへんぜうなんし
)
の
御魂
(
みたま
)
が、
002
大神威霊力発場
(
おほでぐち
)
の
神
(
かみ
)
と
現
(
あら
)
はれるぞよ。
003
是
(
これ
)
から
天晴
(
あっぱれ
)
神政総統者
(
おもて
)
にあらはれて、
004
世界
(
せかい
)
へ
神力
(
しんりき
)
を
証明
(
みせ
)
てやるぞよ。
005
そうなる
迄
(
まで
)
に
世界
(
せかい
)
の
人民
(
じんみん
)
が、
006
改慎
(
かいしん
)
を
為
(
し
)
ておかんと、
007
天地
(
てんち
)
が
覆
(
かへ
)
りて
居
(
を
)
るのを、
008
大元
(
もと
)
へ
復
(
もど
)
すのであるから、
009
人民
(
じんみん
)
の
知恵
(
ちえ
)
や
学
(
がく
)
では
出来
(
でき
)
ぬ
神業
(
こと
)
であるぞよ。
010
真実
(
まこと
)
の
経綸
(
こと
)
は
智慧
(
ちえ
)
や
学者
(
がく
)
や
高位高官富者
(
よにでておれる
)
人民
(
じんみん
)
では
了解
(
わかり
)
は
致
(
いた
)
さぬぞよ。
011
生
(
うま
)
れ
赤児
(
あかご
)
の
本心
(
こころ
)
に
復
(
な
)
らんと、
012
神
(
かみ
)
の
心
(
こころ
)
は
分
(
わか
)
らんから、
013
肝腎
(
かんじん
)
の
御用
(
ごよう
)
は
勤
(
つと
)
まらんぞよ。
014
世
(
よ
)
に
出
(
で
)
て
居
(
を
)
れる
加美
(
かみ
)
に、
015
今度
(
こんど
)
の
世
(
よ
)
の
革正
(
たてかへ
)
の
出来
(
でき
)
る
守護神
(
しゅごじん
)
は、
016
一方
(
ひとかた
)
もないから、
017
普通
(
ひととうり
)
の
平民
(
じんみん
)
には
無
(
な
)
い
筈
(
はず
)
であるぞよ。
018
是
(
これ
)
からは
申
(
もう
)
してあるやうに、
019
善
(
ぜん
)
と
悪
(
あく
)
とを
立別
(
たてわ
)
けて、
020
万民
(
みな
)
に
改過遷善
(
かいしん
)
をさせて
遣
(
や
)
るぞよ。
021
余
(
あま
)
り
人民
(
じんみん
)
の
我慢
(
が
)
が
強過
(
つよす
)
ぎて、
022
今
(
いま
)
までの
世
(
よ
)
は
大地
(
だいち
)
を
主宰
(
しゅごう
)
する
国祖
(
せんぞ
)
の
大神
(
おおかみ
)
が、
023
無
(
な
)
いやうにして
在
(
あ
)
りたから、
024
地
(
ち
)
の
世界
(
せかい
)
が
常暗
(
やみくら
)
に
成
(
な
)
りて
了
(
しも
)
ふて、
025
恐
(
こわ
)
いものが
無
(
なか
)
りたから、
026
今
(
いま
)
の
世界
(
せかい
)
の
斯
(
こ
)
の
状態
(
ありさま
)
であるぞよ。
027
何程
(
なにほど
)
神力
(
しんりき
)
の
有
(
あ
)
る
大元
(
おほもと
)
の
先祖
(
せんぞ
)
でも、
028
天
(
てん
)
は
天
(
てん
)
の
先祖
(
せんぞ
)
なり、
029
地
(
ち
)
は
地
(
ち
)
の
先祖
(
せんぞ
)
が
構
(
かま
)
はねば、
030
天
(
てん
)
ばかりでは
地
(
ち
)
は
思
(
おも
)
ふやうに
守護
(
かまえ
)
ぬから、
031
天祖
(
てん
)
と
地祖
(
ち
)
とが
一致
(
ひとつ
)
になりて
統治
(
をさめ
)
るぞよ。
032
今
(
いま
)
までは
天地
(
てんち
)
揃
(
そろ
)
ふての
世
(
よ
)
で
無
(
なか
)
りた
故
(
ゆえ
)
に、
033
悪神
(
わるがみ
)
の
世
(
よ
)
で、
034
利己主義
(
われよし
)
の
行
(
や
)
り
方
(
かた
)
で
在
(
あり
)
たから、
035
強
(
つよ
)
いもの
斗
(
ばか
)
りが
上
(
うへ
)
へ
上
(
あが
)
がりて、
036
悪神
(
わるがみ
)
の
恐怖
(
こわが
)
る
生神
(
いきがみ
)
がなかりた
故
(
ゆえ
)
に、
037
渡
(
わた
)
りて
来
(
こ
)
られん
筈
(
はず
)
の
悪鬼邪神
(
あくがみ
)
が、
038
仏教
(
ぶつ
)
と
学
(
がく
)
とを
輸入
(
もっ
)
て
来
(
き
)
て、
039
日本
(
にほん
)
の
国
(
くに
)
を
茲
(
ここ
)
まで
汚
(
けが
)
したのであるぞよ。
040
艮
(
うしとら
)
の
金神
(
こんじん
)
は、
041
今
(
いま
)
までは
世界
(
せかい
)
に
無
(
な
)
い
神
(
かみ
)
と
為
(
し
)
られて、
042
蔭
(
かげ
)
の
守護
(
しゅご
)
で
世界
(
せかい
)
を
審査
(
あらため
)
てあるから、
043
モウ
貧乏
(
びんぼう
)
動
(
ゆる
)
ぎも
成
(
な
)
らんやうに、
044
蜘蛛
(
くも
)
の
巣
(
す
)
を
掛
(
かけ
)
た
如
(
ごと
)
くに
為
(
し
)
てあるぞよ。
045
世
(
よ
)
の
大元
(
もと
)
の
活神
(
いきがみ
)
を
無
(
な
)
い
神
(
かみ
)
として、
046
悪神
(
わるがみ
)
が
覇張
(
はば
)
りて
能
(
よ
)
うも
茲
(
ここ
)
まで
汚
(
けが
)
したものであるぞよ。
047
是
(
これ
)
から
御礼
(
おんれい
)
いたすぞよ。
048
野獣的外国
(
とつくに
)
の
盗賊邪神
(
あくがみ
)
が、
049
此世
(
このよ
)
の
出来
(
でき
)
ん
先
(
さき
)
から、
050
天地未剖陰陽未分
(
どろうみ
)
の
際
(
をり
)
からの
悪計
(
たくみ
)
で、
051
悪
(
あく
)
の
仕組
(
しぐみ
)
が
茲
(
ここ
)
まではトントン
拍子
(
びょうし
)
に、
052
面白
(
おもしろ
)
い
程
(
ほど
)
成効
(
きた
)
なれど、
053
悪神
(
わるがみ
)
の
天下
(
よ
)
は
寿命
(
よわい
)
が
短
(
みじか
)
いぞよ。
054
根幹
(
もと
)
断
(
き
)
れて
枝葉
(
すえ
)
続
(
つづ
)
くとは
思
(
おも
)
ふなよ。
055
幹
(
みき
)
が
在
(
あ
)
りてこそ
枝
(
えだ
)
も
在
(
あ
)
るぞよ。
056
大本
(
もと
)
が
断
(
き
)
れたら
枝
(
えだ
)
は
枯
(
か
)
れるぞよ。
057
大本
(
おほもと
)
を
無視放棄
(
なきこと
)
に
致
(
いた
)
して、
058
途中
(
とちゅう
)
から
経営
(
いた
)
した
事
(
こと
)
は、
059
末代
(
まつだい
)
は
続
(
つづ
)
かんぞよ。
060
モウ
悪神
(
あく
)
の
世
(
よ
)
は
断末魔
(
すみた
)
ぞよ。
061
日本
(
にほん
)
の
国
(
くに
)
の
為政者官公吏連
(
うへのしゅごうじん
)
が、
062
外国
(
がいこく
)
の
施政方策
(
やりかた
)
の
真似
(
まね
)
を
致
(
いた
)
して、
063
全然
(
さっぱり
)
、
064
天立神権君主
(
たいしょう
)
を
看板
(
かんばん
)
に
致
(
いた
)
して、
065
利己栄達主義
(
われよし
)
の
暴政
(
やりかた
)
をいたすから、
066
日本
(
にほん
)
の
国
(
くに
)
の
今
(
いま
)
の
此
(
こ
)
の
惨状
(
ありさま
)
であるぞよ。
067
日本
(
にほん
)
の
天立君神権政治
(
かみのまことのみち
)
を
立憲君主
(
がいこくの
)
政治
(
せいじ
)
に
政治
(
せいじ
)
に
変更
(
いた
)
して、
068
至尊様
(
かみさま
)
の
天権
(
おちから
)
を
束縛
(
かく
)
して
了
(
しも
)
ふた
故
(
ゆえ
)
に、
069
人民
(
じんみん
)
の
中
(
なか
)
の
鼻高
(
はなだか
)
までが、
070
現人神
(
かみ
)
を
蔑視
(
みをろ
)
して
居
(
を
)
るぞよ。
071
外国
(
がいこく
)
の
世
(
よ
)
の
施政方法
(
もちかた
)
は、
072
日本
(
にほん
)
の
国
(
くに
)
には
間
(
ま
)
に
合
(
あ
)
はんぞよ。
073
世
(
よ
)
を
立替
(
たてかへ
)
いたして、
074
本
(
もと
)
の
日本
(
にほん
)
の
世
(
よ
)
の
統治方
(
もちかた
)
の
国体
(
よ
)
に
建直
(
たてなお
)
すのであるぞよ。
075
善
(
ぜん
)
の
道
(
みち
)
は
永
(
なが
)
く
苦労
(
くろう
)
いたして、
076
悪
(
わる
)
く
謂
(
い
)
はれて、
077
トコトン
世
(
よ
)
に
落
(
お
)
ちて、
078
斯世
(
このよ
)
には
為
(
せ
)
ん
事
(
こと
)
はないと
云
(
い
)
う
処
(
ところ
)
まで
令変化
(
ばかし
)
たり、
079
和光同塵的活動而
(
ばけて
)
艱難
(
かんなん
)
をいたした
成
(
な
)
れど、
080
モウ
表現
(
あらはれ
)
る
時節
(
じせつ
)
に
迫
(
な
)
りて
来
(
き
)
たから、
081
何時
(
いつ
)
までも
蔭光
(
ばけ
)
ては
居
(
を
)
れんから、
082
是
(
これ
)
までの
心
(
こころ
)
を
改革
(
かえ
)
て
居
(
を
)
らんと、
083
気
(
き
)
の
毒
(
どく
)
な
人民
(
じんみん
)
が
大多数
(
たっぴつ
)
に
出来
(
でき
)
るぞよ。
084
夫
(
そ
)
れでは
可愛想
(
かわいそう
)
なから、
085
日々
(
にちにち
)
今
(
いま
)
に
続
(
つづ
)
いて
警告
(
しら
)
して
居
(
を
)
るなれど、
086
人民
(
じんみん
)
は
如何様
(
どのい
)
に
懇諭
(
まを
)
してやりても、
087
能
(
よ
)
う
了解
(
わけ
)
んから、
088
露骨
(
ひらとう
)
に
申
(
もう
)
して
知
(
し
)
らしてやるぞよ。
089
出口直
(
でぐちなお
)
の
言
(
くち
)
で
其儘
(
そのまま
)
を
見
(
み
)
せて
遣
(
や
)
りても、
090
能
(
よ
)
う
得心
(
とくしん
)
致
(
いた
)
さぬやうな
有様
(
さま
)
であるから、
091
役員
(
とりつぎ
)
の
伝教
(
くち
)
では、
092
改心
(
かいしん
)
が
難
(
むず
)
かしい
筈
(
はず
)
であるぞよ。
093
世界
(
せかい
)
の
人民
(
じんみん
)
に
憑
(
つい
)
て
居
(
を
)
る
悪霊
(
わるもの
)
の
妨害
(
じゃま
)
が
強
(
つよ
)
いから、
094
中々
(
なかなか
)
神
(
かみ
)
の
申
(
もう
)
す
事
(
こと
)
は
能
(
よ
)
う
解
(
わ
)
けんので
在
(
あ
)
るぞよ。
095
世
(
よ
)
の
元
(
もと
)
の
活神
(
いきがみ
)
の
顕現地
(
そば
)
において
貰
(
もら
)
ふのは、
096
チット
卓絶
(
ちがう
)
た
身魂
(
みたま
)
でないと
誠
(
まこと
)
の
神徳
(
おかげ
)
は
能
(
よ
)
う
取
(
とれ
)
んぞよ。
097
此
(
こ
)
の
大本
(
おほもと
)
の
国体
(
なか
)
へ
加入
(
はいり
)
て
居
(
を
)
りたら、
098
加美
(
かみ
)
の
神力
(
ちから
)
を
顕彰
(
だし
)
て
呉
(
く
)
れる
身魂
(
みたま
)
で
無
(
な
)
いと、
099
目下
(
いま
)
では
左程
(
さほど
)
には
無
(
な
)
いが、
100
一日
(
いちにち
)
一日
(
いちにち
)
に
神力
(
しんりょく
)
が
強
(
つよ
)
くなるから、
101
何時
(
いつ
)
までも
同
(
おな
)
じやうに
思
(
おも
)
ふて
居
(
を
)
ると、
102
俄
(
にわか
)
に
驚動
(
びっくり
)
する
事
(
こと
)
が
出来
(
でき
)
るから、
103
今
(
いま
)
の
世界
(
せかい
)
の
人民
(
じんみん
)
と
心
(
こころ
)
が
合
(
あ
)
ふやうな
事
(
こと
)
では、
104
到底
(
とうてい
)
勤
(
つと
)
まらんぞよ。
105
欲人
(
じんみん
)
の
心
(
こころ
)
と
神
(
かみ
)
の
心
(
こころ
)
とは、
106
サッパリ
正反対
(
はんたい
)
であるぞよ。
107
有難
(
ありがた
)
い
斗
(
ばか
)
りでは
神
(
かみ
)
の
御用
(
ごよう
)
は
出来
(
でき
)
んぞよ。
108
此
(
この
)
大本
(
おほもと
)
の
中
(
なか
)
に
居
(
を
)
りても、
109
実地
(
じっち
)
の
判
(
わか
)
るもので
無
(
な
)
いと、
110
永
(
なが
)
らく
神
(
かみ
)
の
傍
(
そば
)
へ
寄
(
よ
)
りて、
111
苦労
(
くろう
)
いたした
功能
(
かい
)
がないぞよ。
112
此
(
この
)
結構
(
けっこう
)
な
言葉
(
ことば
)
の
代
(
かわ
)
りに、
113
口
(
くち
)
で
噛
(
か
)
みて
遣
(
や
)
りて
咽
(
のど
)
へ
入
(
い
)
れたら
可
(
よ
)
いやうに、
114
出口直
(
でぐちなお
)
の
筆
(
て
)
で
誌
(
かか
)
してある
神諭
(
こと
)
が、
115
世界
(
せかい
)
を
観
(
み
)
て
居
(
を
)
ると、
116
其
(
そ
)
の
儘
(
まま
)
の
事実
(
こと
)
が
判
(
わか
)
るやうに
予告
(
しら
)
してあるのに、
117
夫
(
そ
)
れに
大
(
おほ
)
きな
取違
(
とりちが
)
いを
致
(
いた
)
して、
118
反対
(
さかさま
)
ばかり
致
(
いた
)
すと、
119
思
(
おも
)
ふて
居
(
を
)
る
事
(
こと
)
が、
120
顛覆
(
すこたん
)
に
成
(
な
)
りて、
121
ヂリヂリ
舞
(
まい
)
を
致
(
いた
)
さんならん
事
(
こと
)
が
出来
(
でき
)
るから、
122
何時
(
いつ
)
までも
筆先
(
ふでさき
)
で
諭示
(
しら
)
してあるぞよ。
123
善悪
(
よしあし
)
が
明白
(
ありやか
)
に
立分
(
たてわか
)
る
時節
(
じせつ
)
が
参
(
まい
)
りたから
此
(
こ
)
のさきは
何
(
なに
)
に
由
(
よ
)
らず
気遣
(
きづか
)
いになるぞよ。
124
天地初発
(
おほもと
)
の
火水神
(
いきがみ
)
は、
125
当罸厳重活神
(
はげしきかみ
)
であるから、
126
天神
(
てん
)
と
地祇
(
ち
)
との
御恩
(
ごおん
)
の
悟了
(
わか
)
る、
127
身魂
(
みたま
)
の
一切
(
いっさい
)
の
事
(
こと
)
の
見
(
み
)
え
透
(
す
)
く
教役者
(
とりつぎ
)
で
在
(
あ
)
りたら、
128
今度
(
こんど
)
の
神政復古
(
かみ
)
の
御用
(
ごよう
)
の
間
(
ま
)
に
合
(
あ
)
ふのであるなれど、
129
今
(
いま
)
の
神
(
かみ
)
の
取次
(
とりつぎ
)
いたす
人民
(
じんみん
)
は、
130
口先
(
くちさき
)
斗
(
ばか
)
り
立派
(
りっぱ
)
にあるが、
131
神
(
かみ
)
の
事
(
こと
)
に
掛
(
かけ
)
たら
盲目
(
めくら
)
斗
(
ばか
)
りであるから、
132
神界
(
かみ
)
の
誠
(
まこと
)
の
経綸
(
しぐみ
)
が
判
(
わか
)
らんから、
133
仕損
(
しぞこな
)
いが
出来
(
でき
)
るのであるぞよ。
134
盲目
(
めくら
)
の
取次
(
とりつぎ
)
が
一角
(
いっかど
)
判
(
わか
)
りた
心算
(
つもり
)
で、
135
手
(
て
)
を
曳
(
ひ
)
いて
地獄
(
じごく
)
の
釜
(
かま
)
へ
連
(
つ
)
れて
行
(
い
)
く
暗雲
(
やみくも
)
ばかりで、
136
神
(
かみ
)
の
胸
(
むね
)
の
晴
(
は
)
れた
間
(
ま
)
は
無
(
な
)
いぞよ。
137
綾部
(
あやべ
)
の
大本
(
おほもと
)
から、
138
変生男子
(
へんじょうなんし
)
と、
139
変生女子
(
へんじょうにょし
)
との
身魂
(
みたま
)
が
現
(
あら
)
はれて、
140
世界
(
せかい
)
の
人民
(
じんみん
)
の
能
(
よ
)
う
為
(
せ
)
ん
大神業
(
こと
)
を
致
(
いた
)
して、
141
三千世界
(
さんぜんせかい
)
を
根本
(
こんぽん
)
から
立直
(
たてなほ
)
して
助
(
たす
)
けるぞよ。
142
天下修斎
(
ぜん
)
の
道
(
みち
)
を
拡
(
ひら
)
くのは、
143
苦労
(
くろう
)
が
永
(
なが
)
いぞよ。
144
悔
(
くや
)
しい
残念
(
ざんねん
)
を
今
(
いま
)
に
堪
(
こば
)
りて、
145
誠
(
まこと
)
ばかりを
貫
(
つら
)
ぬきて、
146
今
(
いま
)
に
成
(
な
)
りて
居
(
を
)
るのに、
147
未
(
ま
)
だ
実地
(
じっち
)
の
教
(
おしへ
)
いたす
方
(
ほう
)
の
事
(
こと
)
が、
148
今
(
いま
)
に
分
(
わか
)
らんとはむごいものであるぞよ。
149
口
(
くち
)
では
真実
(
まこと
)
らしう
申
(
もう
)
しても、
150
心
(
こころ
)
の
中
(
なか
)
に
誠
(
まこと
)
のない
者
(
もの
)
ばかり、
151
世界
(
せかい
)
一同
(
いちどう
)
に
是
(
これ
)
から
悪魔
(
あく
)
の
世
(
よ
)
であるから、
152
出口直
(
でぐちなお
)
の
筆
(
て
)
と
語
(
くち
)
とで、
153
今
(
いま
)
に
続
(
つづ
)
いて
知
(
し
)
らして
有
(
あ
)
る
事
(
こと
)
が、
154
漸次
(
だんだん
)
世界
(
せかい
)
から
実現
(
でて
)
きて、
155
ヂリヂリ
舞
(
まい
)
を
向
(
むこ
)
ふの
国
(
くに
)
に
致
(
いた
)
して
居
(
を
)
るのも、
156
彼方
(
あちら
)
や
此方
(
こちら
)
の
出来事
(
できごと
)
も、
157
皆
(
みな
)
今迄
(
いままで
)
に
知
(
し
)
らしてある
事
(
こと
)
ばかり、
158
毛筋
(
けすじ
)
も
違
(
ちが
)
いは
有
(
あ
)
ろまいがな。
159
今
(
いま
)
に
実地
(
じっち
)
を
教
(
おし
)
へて
居
(
を
)
る、
160
太素
(
もと
)
の
活神
(
いきがみ
)
を
押込
(
おしこ
)
めるやうな
人民
(
じんみん
)
であるから、
161
此
(
こ
)
の
悪魔
(
あく
)
ばかりの
社会
(
よのなか
)
の、
162
盲目
(
めくら
)
聾者
(
つんぼ
)
ばかりでは、
163
神
(
かみ
)
の
誠
(
まこと
)
の
教
(
おしへ
)
が
本当
(
ほんま
)
に
不了得
(
とれん
)
のは、
164
無理
(
むり
)
も
無
(
な
)
いぞよ。
165
此世
(
このよ
)
へ
出
(
で
)
て
居
(
を
)
れる
守護神
(
しゅごじん
)
の
精神
(
こころ
)
が
顛倒
(
ひっくり
)
覆
(
かへ
)
りて
居
(
を
)
る
故
(
ゆえ
)
に、
166
世界
(
せかい
)
の
人民
(
じんみん
)
に
判
(
わか
)
りさうな
事
(
こと
)
は
無
(
な
)
いぞよ。
167
誠
(
まこと
)
の
善
(
ぜん
)
一
(
ひと
)
つを
立貫
(
たてぬ
)
きて
居
(
を
)
る
元
(
もと
)
の
活神
(
いきがみ
)
は、
168
悪神
(
わるがみ
)
と
貶称
(
まを
)
して
居
(
を
)
りた
故
(
ゆえ
)
に、
169
今
(
いま
)
の
世界
(
せかい
)
の
難渋
(
なんじゅう
)
であるが、
170
真正
(
まこと
)
の
国悪
(
ごくあく
)
が
善
(
ぜん
)
に
見
(
み
)
えるから、
171
今
(
いま
)
の
日本
(
にほん
)
の
国
(
くに
)
の
見苦
(
みぐる
)
しさ、
172
立替
(
たてかへ
)
を
致
(
いた
)
すにも
掛
(
かか
)
りかけ
出来
(
でき
)
んが、
173
永
(
なが
)
く
掛
(
かか
)
りたら
世界中
(
せかいじゅう
)
が
行
(
い
)
けん
事
(
こと
)
に
成
(
な
)
るし、
174
急速
(
いっさく
)
に
致
(
いた
)
したら
世界
(
せかい
)
は
滅亡
(
なく
)
なるし、
175
何方
(
どちら
)
に
成
(
なり
)
ても、
176
モウ
一寸
(
ちょっと
)
も
延
(
のば
)
す
事
(
こと
)
は
出来
(
でき
)
んなり、
177
筆先
(
ふでさき
)
通
(
どほ
)
りの
世
(
よ
)
が
参
(
まい
)
りて
来
(
く
)
るから、
178
元
(
もと
)
の
活神
(
いきがみ
)
の
骨折
(
ほねお
)
りが
解
(
わか
)
らんやうな、
179
斯世
(
このよ
)
の
守護神
(
しゅごじん
)
に
使
(
つか
)
はれて
居
(
を
)
る
肉体
(
にくたい
)
にも、
180
モウ
少々
(
ちっと
)
位
(
ぐらい
)
は
解
(
わか
)
らんと、
181
天地
(
てんち
)
からの
御懲戒
(
おいましめ
)
があると、
182
世界
(
せかい
)
の
人民
(
じんみん
)
が
可愛想
(
かわいそう
)
な
事
(
こと
)
が
出来
(
でき
)
るから、
183
明治
(
めいじ
)
二十五
年
(
ねん
)
から、
184
今
(
いま
)
に
変
(
かは
)
らずクドウ
知
(
し
)
らして
居
(
を
)
るなれど、
185
未
(
いま
)
だに
解
(
わか
)
る
人民
(
じんみん
)
が
一人
(
ひとり
)
も
無
(
な
)
いぞよ。
186
誠実
(
まこと
)
の
事
(
こと
)
を
口
(
くち
)
では
誰
(
だれ
)
も
申
(
もう
)
すなれど、
187
口
(
くち
)
と
心
(
こころ
)
と
行
(
おこな
)
ひが
違
(
ちが
)
ふから、
188
真正
(
まこと
)
の
日本魂
(
やまとだましい
)
の
人民
(
じんみん
)
は、
189
上流
(
うへ
)
にも
下流
(
した
)
にも
無
(
な
)
いぞよ。
190
それで
世界
(
せかい
)
の
立替
(
たてかへ
)
立直
(
たてなほ
)
しが、
191
困難
(
こんなん
)
であると
申
(
もう
)
すのであるぞよ。
192
世界
(
せかい
)
には
困難
(
こんなん
)
が
在
(
あ
)
る
故
(
ゆえ
)
に、
193
元
(
もと
)
の
生神
(
いきがみ
)
が
永
(
なが
)
らくの
艱難
(
かんなん
)
と、
194
悔
(
くや
)
しき
事
(
こと
)
を
今
(
いま
)
に
堪
(
こば
)
りて
諭示
(
しら
)
して
居
(
を
)
るのに、
195
今
(
いま
)
の
世
(
よ
)
の
行
(
や
)
り
方
(
かた
)
の、
196
安楽
(
らく
)
な
方
(
ほう
)
へうつる
人民
(
じんみん
)
斗
(
ばか
)
りであるぞよ。
197
現代
(
いま
)
の
施政
(
やりかた
)
は
初発
(
はじめ
)
は
可
(
よ
)
いやうなれど、
198
生命
(
よわい
)
が
短
(
みじか
)
いぞよ。
199
此
(
この
)
世界
(
せかい
)
の
大本
(
おほもと
)
に
成
(
な
)
る、
200
綾部
(
あやべ
)
の
竜宮館
(
りゅうぐうやかた
)
の
高天原
(
たかあまはら
)
の、
201
大本
(
おほもと
)
へ
出
(
で
)
て
来
(
き
)
て、
202
都合
(
つごう
)
が
宜
(
よ
)
かりたら
神界
(
かみ
)
の
御用
(
ごよう
)
を
致
(
いた
)
すなり、
203
面白
(
おもしろ
)
く
無
(
な
)
くば、
204
自己
(
われ
)
の
欲望
(
おもわく
)
を、
205
立
(
たて
)
ようと
思
(
おも
)
ふて
居
(
を
)
る、
206
守護神
(
しゅごじん
)
に
頤使
(
つかは
)
れて
居
(
を
)
る
肉体
(
にくたい
)
は、
207
今後
(
このさき
)
は
違
(
ちご
)
ふた
事
(
こと
)
が
出来
(
でき
)
るから、
208
今
(
いま
)
の
今
(
いま
)
まで
気
(
き
)
を
付
(
つ
)
けておくぞよ。
209
守護神
(
しゅごじん
)
と
肉体
(
にくたい
)
と
同一
(
をなじ
)
精神状態
(
こころ
)
であるぞよ。
210
此
(
この
)
大本
(
なか
)
へ
出
(
で
)
て
来
(
き
)
て、
211
誠
(
まこと
)
の
御用
(
ごよう
)
を
致
(
いた
)
さうと
思
(
おも
)
ふ
人
(
ひと
)
は、
212
中々
(
なかなか
)
に
苦労
(
くろう
)
があるぞよ。
213
苦労
(
くろう
)
を
致
(
いた
)
さな
誠
(
まこと
)
の
事
(
こと
)
は
出来
(
でき
)
上
(
あが
)
らんぞよ。
214
世界
(
せかい
)
の
修斎
(
たてかへ
)
であるから、
215
祭政一致
(
おほもと
)
の
直接
(
もと
)
の
御用
(
ごよう
)
を
致
(
いた
)
さうと
願
(
おも
)
ふ
人
(
ひと
)
は、
216
陽気浮気
(
うわき
)
では
勤
(
つと
)
め
上
(
あが
)
らんぞよ。
217
世界
(
せかい
)
には
何
(
なに
)
から
破裂
(
はれつ
)
いたさうやら、
218
知
(
し
)
れんと
云
(
い
)
ふ
事
(
こと
)
が
申
(
もう
)
して
在
(
あ
)
ろうがな。
219
戦争
(
いくさ
)
ばかりで
無
(
な
)
い、
220
天災
(
てんさい
)
ばかりでも
無
(
な
)
いぞよ。
221
何事
(
なにごと
)
も
一切
(
いっさい
)
の
改革
(
たてかへ
)
であるぞよ。
222
二度目
(
にどめ
)
の
世
(
よ
)
の
革正
(
たてかへ
)
は、
223
新
(
さら
)
つの
天地
(
よ
)
を
創造
(
こしらへ
)
るよりも
骨
(
ほね
)
が
折
(
を
)
れるぞよ。
224
綾部
(
あやべ
)
の
大元
(
おほもと
)
は
世界
(
せかい
)
の
加賀美
(
かがみ
)
の
出
(
で
)
る
大神策地
(
おほもと
)
で
在
(
あ
)
るから、
225
大本
(
おほもと
)
に
在
(
あ
)
りた
事
(
こと
)
は
世界
(
せかい
)
に
実現
(
ある
)
から、
226
書
(
か
)
いてある
事
(
こと
)
も、
227
出口直
(
でぐちなお
)
の
口
(
くち
)
で
言
(
ゆわ
)
した
事
(
こと
)
も、
228
毛筋
(
けすじ
)
も
違
(
ちが
)
はん
皆
(
みな
)
在
(
あ
)
るから、
229
世界
(
せかい
)
は
一旦
(
いったん
)
は
日
(
ひ
)
に
増
(
まし
)
に
混雑
(
こんざつ
)
に
成
(
な
)
りて
来
(
く
)
るぞよ。
230
是
(
これ
)
までは
太素
(
もと
)
の
生神
(
いきがみ
)
を
斯世
(
このよ
)
に
無
(
な
)
い
神
(
かみ
)
と
致
(
いた
)
して、
231
枝
(
えだ
)
の
神
(
かみ
)
やら
輸入
(
わたり
)
て
来
(
き
)
た
国悪
(
ごくあく
)
の、
232
邪神
(
わるがみ
)
の
心
(
こころ
)
に
移
(
うつ
)
りて
了
(
しも
)
ふて、
233
日本
(
にほん
)
の
忠良心
(
やまとだましい
)
を
引抜
(
ひきぬ
)
かれてしまふて、
234
今度
(
こんど
)
の
神政維新
(
たてなをし
)
の
神業
(
ごよう
)
に
間
(
ま
)
に
合
(
あ
)
ふ
守護神
(
しゅごじん
)
も
肉体
(
にくたい
)
も、
235
今
(
いま
)
に
無
(
な
)
いといふ
有様
(
ありさま
)
であるから、
236
止
(
や
)
むを
得
(
え
)
ず
立替
(
たてかへ
)
立直
(
たてなほ
)
しが
後
(
おく
)
れて
来
(
き
)
て、
237
世界
(
せかい
)
は
日
(
ひ
)
に
日
(
ひ
)
に
困難
(
こんなん
)
斗
(
ばか
)
りが
殖
(
ふ
)
えて
来
(
く
)
るから……
斯
(
こ
)
の
神
(
かみ
)
を
表面
(
おもて
)
に
出
(
だ
)
すには、
238
如何
(
どんな
)
辛抱
(
しんぼう
)
でも
致
(
いた
)
すといふ
心
(
こころ
)
のある、
239
守護神
(
しゅごじん
)
に
使
(
つか
)
はれて
居
(
を
)
らんと、
240
肉体
(
にくたい
)
には
出来
(
でき
)
ん
事
(
こと
)
であるぞよ。
241
皆
(
みな
)
霊魂
(
みたま
)
の
因縁
(
いんねん
)
性来
(
しょうらい
)
の
事
(
こと
)
より
出来
(
でき
)
は
致
(
いた
)
さんから、
242
筆先
(
ふでさき
)
通
(
どほ
)
りが
出
(
で
)
て
来
(
く
)
るのであるぞよ。
243
天運循環時機
(
じせつが
)
到来
(
きた
)
のであるぞよ。
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(B)
(N)
大正元年旧7月30日 >>>
神諭
>
大本神諭
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